ライトウェイ「グレイシア」のホイール周りをメンテナンスしてもらいました  +余談で走行性能に振った妄想カスタマイズプランなど

 納車してから3年以上は経過しているライトウェイの「グレイシア」。使用頻度からしてもオーバーホールが必要な時期ですが、グレイシア自体の価格とオーバーホール費用を鑑みると正直躊躇します。それなら新車買った方が安いのではないかとも思えてしまうわけです。

 以前に消耗パーツを交換するなどいじれる場所はいじっているので、今回は自分では手が出しにくいホイール周りの整備(ハブのメンテナンス・ホイールの振れ取り)をサイクルショップに依頼することにしました。 

自転車整備用の工具セットを購入しました

 本題の前に少し話が逸れますが、Amazonのブラックフライデーセールの機会に今更ながら自転車整備用の工具セットを購入しました。「CYCLISTS 自転車 工具セット(CT-K02)」という検索するとおそらく真っ先に出てくるであろうセット類です。同梱工具数で3種類存在しますが、購入したのは「中」のセット。

 代表的な工具はすでに所持していますが、ボトムブラケット交換に必要な工具や「トルクレンチ」が付いているのでバラで買い足すよりもセット買いしてしまった方が楽だと思ったのです。あと、一箱でまとまっている方が道具の出し入れなど管理しやすいこともあります。

 トルクレンチは電子式のものをすでに持っていますが、簡易的な取り回しの良いものが欲しかったのです。さすがにシートポストなど細かい部分で大ぶりな道具を出していられない。ボトムブラケットの交換も今後必要になってくるのでこれで作業には困らないかと思います。

ホイールの回転が劇的に良くなりました!!

 話を戻してホイール周りのメンテナンスに出したグレイシアが帰ってきました。もっとかかるかと思ったのですが早かったです。せっかく工具セットを購入したのに、サイクルショップに依頼したわけですが、ホイールの振れ取りは自分ではできないので餅は餅屋といったところ。そもそもどこがどう悪いかわからないというメンテナンス以前の問題もあります。

 メンテナンスから帰ってきたグレイシアは前よりも明らかにホイールの回転が良くなりました。診てもらったところによれば、前輪はブレブレでセンターからズレていたようです。後輪はハブの玉押しに問題が出ていたところにスキュワーの締め付けトルクの影響で回転が渋くなっていたようです。それらを治してもらった結果、体感でわかるくらいに回転が良くなりました。つまりは体感でわかるくらいには前が酷かったとも言えます……。

 前にスキュワーの締め具合で比較した際の動画を次項で貼っていますが、その動画の時よりもホイール回転の持続時間が長くなっています。特に前輪はスルスルスルスルと異様に長く回り続けていて驚き。

 今回も動画に撮ってみましたが回転の持続時間、特に回転が止まる直前までの粘りが違います。乗っている時もミニベロながら漕ぐのを止めてから惰性だけで進む距離が伸びているのがわかります。やっぱりこういうのはお店で診てもらって調整してもらうことが大切なのだと改めて実感。

スキュワーは締め過ぎ注意!!

 メンテナンス依頼時に気になっていたことをいくつか質問したのですが、そのうちの一つで前に交換したスキュワーの締め付けトルクについても訊きました。やはりスキュワーに記載の10Nmは締めすぎだそうです。

 クイックリリースの場合はレバーが倒せるか倒せないかというところで締めすぎを防止しています。それがスキュワーのように単純に締め込むだけの機構だと回した分だけそのまま締まってしまいます。スルーアクスルとは仕組みが異なるので、クイックリリースタイプにスキュワーが向いていないとも言えます。防犯やレバー部分の取り回しが気になるなどの特段の理由がなければクイックリリースを使用するのが無難なようです。

 トルク云々以前に実際にホイールの回転がすぐに止まるので見ればわかるという話ですが。

おまけ:もしも走行性能に振るカスタムをするなら(やらないけど)

 ここから書くのは余談でミニベロ用ホイール情報を漁っていて考えた「もしも自分が走りに振ったカスタムをするなら……」という妄想カスタムプランみたいなものです。グレイシアは「非折りたたみ式のディスクブレーキ採用ミニベロ」です。その特徴から割とカスタム幅は広いモデルで走行性能に振ったカスタムもやろうと思えばできます。自分の用途的に実際にやる予定はありませんが、お遊びや実験として面白そうではあります。なお、実際にやったわけでは無いので下記に書くことは一切の責任は保証できません

 まず、前提として「コンポ交換」や「ドロップハンドル化」はお金がかかりすぎるのでやりません。ブルホーンハンドルも。あくまでもタイヤ・ホイールの交換だけで済ませると思います。前後のギア比くらいは変えても良いかもしれませんが、細いタイヤに交換した際の変化を体感するなら敢えてそのままの方が違いを実感しやすいと思います。

 グレイシアは最初から太いタイヤを履いているのでフレームクリアランスが多く取られています。さらにディスクブレーキなのでホイールの都合がつけば細いタイヤから太いタイヤまで選択肢が多いです。

 走行性能に振るならホイールは20インチの451ホイールに交換します。グレイシアは標準で20インチの406ホイールを履いていますが、太くてボリュームのあるタイヤを履いているので直径がほぼ451ホイール同等です。そのため451ホイールも装着することは可能です。実際にサイクルショップのブログではそういうカスタム例を見かけます。ミニベロ界隈では有名な451サイズの「Kinetix Pro」ホイールを装着したカスタム例もあるくらいです。高いけど……。

 ロードバイクと異なり、ミニベロ用のホイールは選択肢が限られるのが難点です。さらにディスクブレーキ対応となると探すのが大変。先に挙げた「Kinetix Pro」は有名で性能は申し分なしですが価格もすごいです。Amazonで以下のような比較的安いホイールを発見。8速〜11速対応とはあるけど付くのか……? あと、下のシュワルベタイヤとリム径で適合するのかも要調査です。

 タイヤは定番かつ無難な「シュワルベ ワン(20インチ451サイズ)」を選択。かつてデュラノというモデルを使用していたことがありますが、そちらはワン(旧版)とともに廃盤。現行のワンになったようです。Amazonで見てみたら金額がそこまで高くないですね。この価格の安さが個人的には驚きです。かつてのワンとの性能差が気になりますが、シュワルベタイヤは信頼性が高いのでそこまで気にすることでもなさそうです。

 ミニベロの場合はサイズの関係からタイヤの消耗がロードバイクなどと比べて早いので調達コストが安いに越したことはありません。あ、チューブとリムテープもいるのか。ポチポチ……。

 私の場合は以上に加え、従来の406ホイールも引き続き使用できるようにしておきたいのでスプロケットとディスクローターも新規で調達します。グレイシアに付いているものはシマノの8速なので新たに買い足すとしても比較的に安価で済みます。ギア比を変えない想定ならチェーン長を考える必要はありません。

 ここまでAmazonなど通販で調達できる範囲で探してみました。カートの合計は約28,000円と3万円以内には収まりました。あとは作業をお店に依頼するかなどで変わってきます。通販で買ったホイールが果たしてそのままで使い物になるのかわからないのでショップに依頼した方が無難と言えます。いずれにしてもコンポ交換・ドロハン化もしないので極端に高額にはならないかと思います。

 他にもディスクブレーキを油圧式にするかどうかも検討に挙がりそうですが、私はこのモデルに関してはそこまで優先事項ではないと思っています。むしろワイヤー引きでも場面によってはロックが怖いので油圧式だと制動力過剰な気がします。 

 以上のようなことをするとグラベルロードで言う700cと650bを場面に応じて使い分けるなんてこともできるわけです。まぁ、ミニベロなので走行性能に振るとしてもたかが知れていますが、「遊び」として考える分には面白いかも。