新緑と青空が美しい木崎湖・小熊山をサイクリング      簗場駅〜鹿島槍スキー場〜小熊山パラグライダー離陸場〜木崎湖キャンプ場

 少し前の話になりますが長野県大町市の木崎湖周辺と小熊山をミニベロでサイクリングしてきました。登りなんて苦行は絶対に避けたいところですがアクションカメラinsta360 X4用の「超長い自撮り棒(3m)」を調達したのでそれのテストもしようと思い登ることにしました。せっかくなら良い景色を撮りたいのです。

小熊山は鹿島槍スキー場までの登りが一番きつい

 今回は体力温存で簗場駅まで輪行しました。小熊山に登る場合は中綱湖or爺ヶ岳スキー場から鹿島槍スキー場まで登って林道に入るか、木崎湖キャンプ場近くから登り始めるかの2択。個人的には木崎湖をゴールに持っていく方が好きなので鹿島槍スキー場から林道に入るルートで登っています。

 他の方のブログなどを見ればわかりますが、今回の簗場駅・中綱湖から登るルートが一番大変なルートと言えます。とにかく序盤の鹿島槍スキー場までの登りが難敵。昔、ロードバイク乗りたての頃に登りましたが早々に押して行きました。今回はミニベロなので余計にバフがかかっているようなものです。

 当時よりは登り方がわかっていることもあり蛇行しながらジリジリ登ります。ただ、全般的に斜度がきついので一度足を止めると坂道発進に難儀します。ロードバイクのドロップハンドルよりは姿勢制御が取りやすいのでなんとか復帰しながら登りました。

 登りながら気になったのは路面のあちこちに散らばっている石・岩・木の枝。道路の法面を見ると今にも落石として落ちてきそうな岩が散見されます。山道なのでこの辺りも注意しながら走る必要があります。上の画像は小熊山を下りた時のものですが全般こんな感じでした。

 息絶え絶えになりながらも鹿島槍スキー場に到着。残雪の山々と青空の組み合わせが素敵です。時期的なものもあり自分以外は人がいない状況。おそらく登ってきてもすぐに林道に入っていくのでしょう。

 せっく登ったのだからとスキー場をぶらぶらと散策。

 やはり鹿島槍スキー場まで登るなら反対側、爺が岳スキー場から登る方が断然楽です。

林道小熊黒沢線を走る

 鹿島槍スキー場から「林道小熊黒沢線」に突入。最初の方できつい登りがありますが先ほどまでの坂道を登った後だと非常に緩やかに感じます。斜度はありますがその前の坂がきつすぎて感覚が麻痺しています。

 このルートも所々で山や下界の景色を見ることができます。簗場駅周辺も見えます。あそこから登ってきたのかぁ……と感慨が。今回もお猿さんに遭遇したくらいで特に問題なく進むことができました。終始、熊鈴を鳴らしてポケットには熊スプレーを装備していましたが何もなくて良かったです。使う事態にならないのが一番。

小熊山からの絶景とパラグライダー

 小熊山のパラグライダー離陸場に到着。今回はパラグライダーの団体さんが離陸準備に入っているところに遭遇。この好天なので飛ぶにはうってつけの日取りなのでしょう。

 空の色が映り込んで木崎湖の湖面が青々と美しい。

 木崎湖キャンプ場や稲尾駅方面。さらに奥には大町市街。ゆ〜ぷる木崎湖の薄緑色の屋根はここからでもよく目立ちます。

 準備できた人から飛び立って行きます。間近で離陸するのは初めて見ましたが飛び立っていく姿はかっこいいですね。ただ、私は高いところが苦手なので自分が飛ぶのはノーサンキューと言ったところ。

 足元がこの景色ってだけで震えるものがあります……。

 飛び立つ人たちを尻目に今回の目的でもある小熊山からの景色を撮影しました。今回はアクションカメラinsta360 X4用の「超長い自撮り棒」を試しつつ撮影します。標準の自撮り棒は114cmですがこちらは3mです。しかも、カーボン製なので1万円越えと高価です。高価ですが365gと他製品より軽量なので今回の登りと撮影時の実用性を考慮して購入。

 なお、今後の出番があるかは不明。後述しますが自分含めた人が写り込んだ画角をあまり撮らないので……。

 X4を装着して撮影開始。スマホアプリでシャッターボタンなどの操作をして写真と動画を撮影。

 実際に撮影した写真がこちら。360度撮影なので後で好きな画角で切り出します。超広角なのでパラグライダー場からの開けた景色が撮れています。色調に関しては補正はかけていません。明るさは問題ありませんが彩度が高めです。特に黄緑が鮮やかですね。木崎湖の湖面の青は思ったより正直な色。

 自撮り棒については使ってみて気づきましたが、このくらいの高さだとわざわざ使っても違いを実感できないですね。

 違いを実感するには人や物を入れないと効果が実感できません。そういう画角を撮るためのアイテムなので当然と言えば当然。

 しばらくすると自分以外はいなくなっていました。文字通り飛んでいってしまった。

 たまに頭上を飛ぶパラグライダーの影が落ちてきます。さらに高度を稼げるんですね。

 もう登ることは無いでしょうからかなりの長時間をここで過ごしました。

 念の為の補足でパラグライダー離陸場は自転車の乗り入れは禁止です。行かれる方はご注意を。

下り道は要注意!!

 絶景を堪能したので小熊山をダウンヒル。ただし、林道開通から日が浅いためか路面は木の枝や石(岩)がゴロゴロと転がっています。ブレーキをがっつりかけてノロノロ運転で降りました。

 路面は木漏れ日と木陰で視認性が悪い状況。パッと見て障害物に気付いて避けるのは至難の技。実際に走っている私はサングラスをかけているので画像よりもはっきりと路面状況は視認できています。これだけでもアイウェアの重要性がよくわかります。

 一番要注意なのが木の枝。長いものはスプロケットやホイールに引っかかる恐れがあります。小さな破片は形がしっかり残ったものだとタイヤが乗った際に転がされます。歴史の教科書・資料集で見かける巨大な建築資材を丸太で転がしていくやつと同じ原理が発生するわけです。これが割と簡単にズルッとタイヤが持っていかれます。

 降りる途中でも下の景色を見ることができます。爺ヶ岳スキー場ルートの一部ですね。

 こちらも。位置的には下の地図のあたりでしょうか。

穏やかな木崎湖の風景で締め

 小熊山を下りた後は木崎湖の周りをぐるりと走って締めとしました。穏やかな木崎湖の風景を堪能しつつ走るのは最高です。

 小熊山から飛び立っていたパラグライダーの着陸シーンも見物。

 定番中の定番ですが木崎湖キャンプ場の桟橋の風景。

 キャンプ場から今度は見上げる形でパラグライダー離陸場を確認。少し前までは自分もあのあたりにいたんだなと思うと感慨深いものがあります。

 せっかく撮るならと青空と新緑の小熊山を登りました。予想はしていましたが鹿島槍スキー場までの登りが非常に大変でしたが素晴らしい景色を拝めました。息絶え絶えで登った甲斐はあったというものです。本格的な夏を迎えるとさらに過酷になるのは間違いないので5月〜6月あたりまでが登りやすいのかもしれません。

 最後に補足で今回はサイクリングとトレイルランニングの人と多くすれ違いました。そういうアクティビティで登る場合は熊鈴と熊スプレーはあった方が良いと思います。昨今の全国的なニュースを見るに使う事態が起こらなければ御の字ですが、万が一を考えた装備は必要と言えます。