ROVE STのカスタムプラン 乗り続けて手を加えたいところなど

 私が乗っているKONA「ROVE ST(2019年モデル)」は感染症流行の影響で乗れない時期が一定期間ありましたが納車から3年近くは乗っています。ロングライドはRENEGADEを使用していますがROVE STもそれなりの距離を走っています。ROVE STの特徴は理解した上で購入しているので特に大きな不満はありません。「一部」を除いて………。

 この「一部」の不満点が走る場所や長い距離を走る時にジワジワと効いてくるのでそろそろなんとかしようと検討しているところです。予算の関係もあるのですぐに全部変えることはできませんが、手を加えたいなと思う部分があるのでそれについて挙げていこうと思います。

ブレーキ

 真っ先にどうにかしたいなと思っているのがブレーキです。制動力不足を感じておりグロータックの「EQUAL 」への交換を検討中。

 私のROVE STは2019年モデルで「TRP SPYRE」という機械式ブレーキが付いています。お店の方によれば「対向ピストン」という両側からブレーキローターを挟み込むタイプで機械式の中では効く方らしいです。確かにミニベロ「グレイシア」のブレーキは片側ピストンなのでグレードとしては良い方なのでしょう。しかし、ディスクブレーキの割にはいかんせん制動力不足です。体感としてはシマノの105のリムブレーキレベルの効きです。いや、105は盛りすぎかもしれない……。

 いずれにしても油圧式ディスクブレーキとは制動力に雲泥の差があります。ロードバイクと同じ舗装路メインなら百歩譲って許容できますが、グラベルや林道・峠道の下りという場面では明らかに力不足。そういったエリアも走るのであればブレーキは交換したいところです。

 各所で評判の「EQUAL 」に変えたところで油圧式には及ばないだろうと思っています。それでもトータルのコストを抑えつつ制動力向上が見込めるなら交換する価値はありそうだなと思う次第。

バーテープ

 バーテープは最初から巻いてあるものを使い続けていますがもう少しフワフワしたものに交換したいと思っています。元から巻いてあるバーテープはよくある一般的な厚みの製品ですが、長時間ハンドルを握っていると固さが気になります。

ROVE と比べて「厚み」を感じる握り心地。

 RENEGADEに巻いてあるものは下にゲル状クッションみたいなものが貼られているそうでかなりフカフカした握り心地です。この両者の違いはある程度の距離を走るとはっきりと感じ取れます。やはり身体が直接触れるところゆえにどうしても気になるものです。

番外編:タイヤ

 最初から履いているWTB「Byway」で特に問題ないのですぐ変えるということではありません。そのため番外編です。これは私が乗っているもの以外にもROVE STの2020年モデル・2021年モデルについても当てはまる話です。この年式のモデルはWTBの「ベンチャー」というノブ・ブロックが付いたタイヤを履いています。まさにグラベルロードっぽいタイヤですが、舗装路の多い日本の道路環境では活かせる場面が限られます。むしろ舗装路走ってこのタイヤをすり減らすのはもったいないと言えます。それなら同じWTBの「HORIZON」、もしくはパナレーサー「グラベルキング」のようなスリックタイヤに換えた方が快適です。最初から履いているタイヤは泥道など過酷な路面を走ると分かっているときのために取っておいて、普段は舗装路を快適に流せるであろうスリックタイヤを使うのが良いと考えます。

 私も実際に走る場所や使い方からHORIZONで良いのですが、よく走る砂利道でのグリップも考えるとBywayから無理に変える必要もないかなと使い続けています。あと、現行の2022年モデル(2023モデルも?)はWTBではなくMAXXIS「RECEPTOR 650x47c」というセンターがスリック状になっているタイヤを履いているようです。Byway同様にセンターがスリック状なので無理に変える必要はなさそうです。

順次お店に依頼してカスタムしていく予定

 上記で挙げたブレーキ・バーテープについては順次お店に依頼して実施する予定です。予算の関係でブレーキは来年になりそうですが。交換作業は「できるお店」の「できる人」にお金を出してやっていただく予定です。自分ではできませんし、過去にDashAltenaのバーテープで痛い目を見ているの……。

余談:ROVE シリーズって種類が多いね

納車当時のROVE STさん。今と大して変わらない。

 私が乗っているROVE STは2021年モデルから「ROVE ST DL」という名前になったのですが、さらに2022年モデルから「ROVE ST DL」と「ROVE ST(ただのROVE 表記のことも)」に分かれたりと忙しい変遷を辿っています。私のROVE STはDLの前身にあたるはずですが現行のSTとの狭間に位置するような仕様に見えます。ROVE シリーズ自体がグレード・フレーム素材の違いで種類が多く、出てきたり消えたりしているモデルもあります。それだけ人気があるシリーズということなのでしょうか。

 ちなみに「ROVE ST DL」と「ROVE ST」の違いはざっくりとブレーキを含めたコンポのグレードです。特に大きいのがブレーキの違いで「ROVE ST DL」は「」というブレーキキャリパーのみ油圧式という変わったものを装備しています。ほかにはスラムかシマノか、フロントシングルかダブルかといった違いがあります。どちらも一長一短で予算や見た目の好み、1台目か2台目かなどで決めれば良いと思います。

 ただし、シマノのグラベルコンポ「GRX」や「油圧式ディスクブレーキ」という条件が譲れない方は頑張って「ROVE LTD」を選んでおいた方が良いでしょう。先述したカスタム費用について考えずに済みます。あとは他メーカーのモデルにも言えることですが「手に入るか」というのも昨今の情勢下では大事な要素な気がします。