「モノ」を売るのか?「スタイル」を売るのか?

 以前から興味のあった「グランベリーパーク」内の「モンベル グランベリーパーク店」に行ってきました。前情報でマウンテンバイク、ロードバイク等のスポーツ自転車及び関連商品も多く置いてあるということで一度見に行きたいと思っていました。

 あえて平日の微妙な天候の時に行ったので「グランベリーパーク」自体は閑散としていました。

 モンベルはなんと4フロアという贅沢な出店仕様。雨のぱらつく天候だったためかモンベルベアーさんもレインウェア着用でした。

 1Fの半フロアがサイクル関係といった感じで大胆にスペースが割り振られていました。「リーフみなとみらい店」よりもスペースや品揃えは豊富です。

 改めて見てみるとマウンテンバイクって大きいですね。

 モンベルオリジナルブランドの「シャイデックシリーズ」以外にもキャノンデールやMARIN、KONA、FUJI、スペシャライズドの自転車も置いてありました。

 ちょこんとハイグレードモデルも置いてありましたが6万円〜20万円の入門〜ミドルグレードを中心に在庫している印象です。全体的にスポーツ自転車として「手が出しやすいモデル」を絶妙に置いてある印象でした。

 モンベルはアウトドア用品の総合メーカーということもあり「ツーリング」や「キャンプ」といったアクティビティとも親和性が高いことから展示も「バイクパッキング」などの運用面に絡めた展示、品揃えのように感じました。

*写真の「JARI 1.5」は担ぐ場面も想定して2mm厚のシリコンパッドがトップチューブ下に付いているのだとか。

 置いてある自転車を見ると「キャンプ」・「ツーリング」と言ったモンベルの強みが活かせるスタイルを打ち出した品揃えやモデルチョイスと感じます。

 クロスバイクなど日常使い可能な自転車も置いてますが私の知っているクロスバイクとはタイヤ幅など様相が違います・・・。「デイリーユース+ツーリング・キャンプ」という使用スタイル想定のようです。MARIN、KONAあたりは650bホイール採用だったので同じクロスバイクでもTREKなどとは違うスタイルを打ち出しています。

 写真に撮り忘れたのですが「トイファクトリー」でも似たような展示販売をしていました。キャンピングカーメーカーということで自転車を車載しての「キャンプ+自転車」というコンセプトみたいです。このお店ではダホンなどの「折りたたみ自転車」を中心に置いていました。Dash Altenaのメタリックグレーもありました。

 自転車に限らずですが「良いモノを作りさえすれば儲かる」みたいな商売が通用する時代はとっくに終了していると感じています。「良いモノ」であることは「必要最低限の前提」として「使用スタイル」・「体験」に絡めての「提案型」の売り方をしていかないとユーザーの食指も動かないということでしょう。

*ゴミのようなモノ・サービスを営業手法で無理やり販売するスタイルはただの詐欺と考えます。某かんぽ生命etc・・・。

 全くの余談ですがモンベルは自社の自転車以外については通販を行っていないので店舗に思わぬモデルが残っていることもあります。先日「リーフみなとみらい店」に行った際にはKONA「ROVE ST 2020年モデル(50サイズ)」がまだ置いてありました(他のサイズ在庫状況不明)。ROVE STは早々に売り切れてしまうモデルですが50サイズのROVE STが欲しい方は狙い目と言えます。