間が開きましたが以前に投稿した長野県大町市「高瀬渓谷」をサイクリングした記事の続きです。そのまま帰るには早いので先送りにしていた「小熊山」に登ることにしました。
高瀬渓谷からアルペンルート経由で下りていたこともあり、定番ルートの中綱湖側ではなく反対側の爺ヶ岳スキー場方面からの登るルートを選択。
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上のマップの交差点から爺ヶ岳スキー場方面に走ります。爺ヶ岳スキー場を通り過ぎ突き当たりまでの約8.6kmの距離を進むことになります。ほぼ平坦と言って差し支えない緩やかな登りです。突き当たりを曲がって鹿島槍スキー場まで登りがありますが中綱湖側から登るよりは幾分マイルドです。
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スキー場はオフシーズンなので車通りが無いかと言えばそんなことはなく意外と車が走っていました。高瀬渓谷同様におサルさんなど獣の類に遭遇しそうなロケーションです。
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平坦に近い緩やかな登りを淡々と進みます。あの山が小熊山でその向こう側は木崎湖。今回走ってみてわかりましたが木崎湖側を走った方が楽しいと思います。鹿島槍スキー場までの坂道も中綱湖側から行くよりはだいぶマイルドで悪くは無いのですが、山を挟んだ向こう側に木崎湖があるならそちらを見ながら走りたいと思うのが正直なところ。
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「HAKUBA VALLEY 鹿島槍スキー場」に到着。オフシーズンなので人は数えるくらいしかいませんでした。おそらく紅葉目当ての観光客くらいでしょうか。そういえばここで素敵な赤いランドナーの方々に遭遇しました。後でその方のTwitterの投稿も拝見しましたが、楽しさも伝わる内容で本当に良いなぁと思った次第。
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やたらと目立つ樹が駐車場に立っていました。周囲の木々よりも一際鮮やかで遠くからでも目立ちます。周囲と彩度が違いすぎる。
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特に色調補正などはかけていませんがこの発色です。
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真っ赤に燃え盛るかのように眩しかったです。一本だけでここまで魅せられるのはなかなか無いと思いました。目立つので通りかかる車が止まっては写真を撮っていました。
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林道「小熊黒沢線」に入ります。極端に急坂ということはありませんがそれなりの斜度があります。全面舗装されており、そこまで舗装の荒れも見られないのが救いかも。
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この林道の道中も紅葉を楽しめたのもそこまで坂道が苦痛じゃなかった理由かもしれません。
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登りは大変ですが登るからこそ拝める眺めがあることも事実。北アルプスの山々しかり、いつも走っている場所も視点が変わると違った見え方。
あと、おサルさんとの遭遇率がやたら高い道行きでした。前方50mくらい先でおサルさんが道路を横断したり、すぐ横で固まってこちらの様子を伺うなど数回は遭遇しています。彼らもこちらが変に刺激しなければ何もしてこないので気にする素振りをせずスルー対応。こんな状況なので下り坂含めて終始スピードは出さずに横にも警戒して走りました。
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登り坂で満身創痍ですが小熊山のパラグライダー場まで登りました。もう小熊山という名前を変えた方が良いですね。小熊じゃない……。
記事最後の方の写真撮影も考えてROVE STで行こうかなと考えていましたがRENEGADEにしておいてよかったです。おそらく現状の自分の体力では登れなかったと思います。ギア比をマウンテンバイク並みにしないと無理。
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私が到着した時にパラグライダーの離陸が行われていました。高いところ苦手な私は様子を見ているだけでガクブルものです。
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一昔前までよく見かけたパラグライダー場での「自転車を持ち上げ眼下の木崎湖を背景し撮影した写真」は現在では撮影できません(できないはず)。パラグライダー場は私有地ということで自転車の乗り入れは禁止です。常に持ち上げて乗り入れなければ良いとかそういう「とんち」じみた真似もしない方が良いと思います。後でどうなるかわかりませんし。
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大変な思いをして登っただけあり木崎湖を見下ろすこの眺めは感動ものです。紺碧の湖面と色付いた山々の彩りはまさに秋の景色といったところ。
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時間帯と手持ちカメラの性能の限界からぼんやりしていますが大町市街も見渡せます。手前の「ゆ〜ぷる木崎湖」の屋根は目立ちますね。
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稲尾駅周辺。いつも木崎湖に来ると走っているところも俯瞰して見ると新鮮な気持ちです。
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海ノ口駅周辺。それにしても湖面の舟の多いこと。私も木崎湖を走っているとよく停車してゆらゆらと波打つ湖面を眺めるのが好きです。釣竿を下げて心ゆくまで湖面を眺めるのも面白そうです。ただ、釣りの沼にもハマるとお財布的に良くないので自重しますが。
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眺めが素晴らしいこと以外にも、上から眺めることで走っている時よりも位置の感覚にズレがあることに気付かされます。頭の中ではこう登っている、こう進んでいるというものが「実際はもっと北上していたんだな」等々面白い気付きを得られます。
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景色も堪能し小熊山を降ります。先述のおサルさんのこともあるので速度を極力落として周囲に気を配りながら進みます。所々、路面が濡れている区間もあります。特に落ち葉の下は路面の状況がどうなっているのかわかりにくいので要注意です。まぁ、この細い道で向かいから車や自転車が来るかもしれない、横から獣が飛び出してくるかもしれないというロケーションで速度出せる人がいたら正気を疑いますが。
そうやって降りていると拳くらいの大きさの跳ね石がスネに直撃。特に怪我もなかったのですが石の大きさを見て「跳ね石って大きさじゃないだろ」とびっくりしました。荒れた道で小石程度ならダウンチューブにコンコン、カンカンと当たることはありますがこのサイズは初めてでした。
改めてこういうこともあるのでグラベルロードでカーボンフレームを導入することは無いなと思った次第。今回の石もカーボンフレームのダウンチューブに当たっていたらと思うと怖いものがあります。フレーム素材を問わずにあらかじめ予想できるならダウンチューブに廃タイヤ・チューブなどで養生するくらいはすべきなのかもしれません。
そのほか今回走っていて謎だったのが小熊山の林道の進行方向です。前は一方通行の情報があったのですが特にそういった様子もなく正解がわかりませんでした。今は特にそういうものは無いということでしょうか。
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小熊山を降りて木崎湖周辺をサイクリングして高瀬渓谷からの締めとしました。実際には霊松寺にも行ったのですが実質は木崎湖が締めです。木崎湖周辺を走っているとなんと言いますか「帰ってきた感」があります。
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数年ぶりに気力を振り絞って木崎湖キャンプ場の桟橋でこの構図の写真を撮影。もう終始おっかなびっくりで気が気でなかった……。見た目はこれですがサドルバッグなど今回は荷物多めでズッシリです。少しでもバランスが狂えば簡単に倒れます。この桟橋で倒れたらおそらく水没です。
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木崎湖から小熊山のパラグライダー場を見上げます。さっきまであの場所にいたのかと思うとなんだか感慨深いものがあります。
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今まで先送りにしていた小熊山に登ったことで「やることリスト」が一つ消化できた気分です。小熊山からの木崎湖周辺の眺めは素晴らしいでまた登りたいと思います。次回行くとしたら自転車を押して行く前提でも中綱湖側から行くつもりです。気が向いたら……。