長野県安曇野市にある「穂高神社」では「式年遷宮」が行われています。式年遷宮は20年に1度「御本殿一殿」を造り替える「大遷宮」、7年に1度の清掃・修復を行う「小遷宮」を行います。今年は「小遷宮」を行う年にあたります。祭儀自体は5月初めまでに終わっていますが奉祝行事である「穂高人形ものがたり」はまだ行われています。行こうと思っているうちに最終日になってしまい慌てて見に行ってきました。
穂高人形とは?
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「穂高人形」は長野県無形民俗文化財に指定されている伝統人形飾物です。穂高神社で毎年9月に行われる「御船祭り」や今回の式年遷宮の際に船上に歴史・民話を題材にした人形の飾り付けを行います。
なぜ内陸の神社で「船」なのかと言えば、穂高神社周辺一帯が古来は海洋民族であった「安曇族」の定着地であったことに由来しています。穂高神社自体が祭神として「綿津見命(わたつみのみこと)」という海神を祀っています。穂高神社の創建や安曇族自体も謎が多いのですがこういうところにもその由来が伺えるわけですね。
駐輪のことを考えてミニベロで向かいます
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穂高神社までどうやって行こうかと思いましたが今回はミニベロで行くことにしました。昨年も花手水を見に行った際にもミニベロで行っているので特に問題はありません。何よりも駐輪場に停める時にスタンドが必須なので適任です。生憎の曇りですが今回に限っては暑くなく走りやすかったので良い方向に作用しました。
タイムリーな題材を扱っている穂高人形ものがたり
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穂高神社に到着し早速「穂高人形ものがたり」を見物。まず目に入ってきたのは源平合戦の「一ノ谷の合戦」の場面です。最近ではNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で放送された場面です(駆け下りるシーンはカットされましたが)。
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『平家物語』内でも有名な「敦盛」。これも最近だとアニメ『平家物語』でのシーンが強く印象に残っています。ちゃんと語り継がれていますよ。敦盛。
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鵯越の場面ですね。武蔵坊弁慶の後ろに馬を背負っている武人がいます。パワハラ・サイコパス上司の源九郎義経の下で頑張る畠山重忠の勇姿。中川大志氏の爽やかフェイスでは無いのはやむなし。これが現実です。
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こちらは忠臣蔵における遊興にふけって周りの目をごまかす大石内蔵助ですね。感染症で気が滅入る情勢ゆえにあえてこういう場面を選んだとのことです。
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こちらは「関ヶ原の戦い」の場面。来年の大河ドラマは徳川家康なので狙ったのか不明ですがタイムリーな題材だと思います。
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「本能寺の変」の場面です。このあたりになるとどういう場面選定なのか気になるところ。
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こちらは民話からの題材で「犀龍と泉小太郎」。湖だった松本盆地を陸地に開拓したという内容で人形の展示もその場面を描いたものです。
実はちゃんと見たのは初めてでした
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実はこの穂高人形の飾りたてをちゃんとじっくり見たのは今回が初めてでした。存在は子供の頃より知っていましたが見に行く機会がなかったのです。初めて生で見ましたがしっかり作り込まれた力作の数々に圧倒されました。次年度以降もどういうものが出てくるのか楽しみになってきたので混雑・情勢次第ですがまた見に行きたいと思いました。