長峰山から望む秋の安曇野 安曇野市明科「長峰山展望台」までミニベロでサイクリング

 まだまだ残暑がきついですが7月・8月よりは落ち着いてきたので安曇野市明科の「長峰山」に登ってきました。昨年も登っていますが、今回は諸事情からミニベロ「グレイシア」で登ることに………。さぁ、これは大変だ。

※ミニベロで登ったらどれだけ大変なのかという純粋な興味もありました。

 明科駅まで輪行しようかと思いましたが、林道を登ることになるのでアップも兼ねてゆるゆると自走で向かいました。可能なだけ国道19号を避けて向かいましたが、知らない道に入って迷うなどのグダグダぶりを発揮。予定よりかなり遅れて明科に到着しました。

ミニベロでの登りは大変だがそこまででもない

 安曇野市明科から「林道長峰線」を登っていきます。林道の入り口に来るまででも短いながらそこそこ登るので難儀します。

 林道の入り口ですが上の写真の下部分に大きめの陥没穴があることが確認できます。スタートからこれだと若干気が滅入ります。「林道長峰線」は長峰山頂上までの約5kmにわたってほぼ登りですが、体感で序盤から中盤にかけての斜度が特にきついです。序盤から一番軽いギアに落としてジリジリと登ります(登りに専念していたので途中の写真はありません)。

 今回はミニベロということもあり自転車を押していくつもりでしたが、一番軽いギアをクルクル回してなんとか脚付きなしで頂上駐車場まで登れました。自分でも意外な結果でした。

 大変なことは大変なのですが、体感としては前にロードバイク、グラベルロードで登った時とそこまで変わらなかったです。約5.8kmの距離を49分で登っているのでかなり遅いわけですが、体感上は乗り慣れている分、グレイシアの方が楽だったような気もします。自分でもよくわかりませんが一般的なスポーツ系ミニベロよりも軽いギア比であったことも要因なのでしょう。ロードバイク、グラベルロード・マウンテンバイクとの比較でも出てきますが、軽いギア比は登り坂では必須ですね。

※グレイシアのチェーンリングは47T(購入時は48T)ですが、スポーツ系ミニベロは50T以上がほとんどです。

長峰山頂上からの景色は最高です!!

 大変な登りを経ての長峰山の頂上です。眼下に広がる安曇野の景色を見れば感無量。その疲れも吹っ飛ぶ……ような気がします。(そんな気がするだけです)

 雲はありますがそこまでガスっていません。

 定番のパラグライダー離陸台からの眺め。あまり前に出過ぎると足がガクブルになりますが良い眺めです。秋の安曇野を一望できます。

 昨年登った時と比べると稲刈りがそこまで進んでいないので割と黄金色の面積が多いです。

 さて、自転車を撮影するのにロードバイクだと難儀しますがグレイシアなら余裕です。センタースタンド万歳!! というわけで絶景を背にパシャリ!!

 グレイシアの公式サイトを見れば分かりますが、私の使い方は相当イレギュラーです。購入当初は街乗りオンリーのつもりでしたが、まさか林道を登るのに使うことになるとは自分でも思いませんでした。まぁ、先述の通りグレイシアの仕様ゆえに登れたわけですが、こうなってくるとある種の耐久実験や虐待と言えなくも無いような……。

 登りで満身創痍なので展望台から景色を眺めつつ休憩することにします。

 この日はハイキング・トレッキング、散歩?の方々がそこそこいましたが、展望台まで登ってくる人はほとんどいません。そのため、展望台をほぼ独り占め状態で撮影・休憩していました。

 観光案内などでもよく見かける展望台からの眺め。こちらも先ほどのパラグライダー離陸台同様に良い眺めですが、下の特徴的なモニュメント「歴史の塔」があるので好みは分かれそうです。

 展望台からだと木々に邪魔されず豊科・松本市方面もよく見えます。

 位置的には目の前の穂高エリアがよく見えますね。

 双眼鏡も持って行けばもっと眺めを楽しめそうです。(その場合は落ちないように要注意)

 豊科のエプソンや子ども病院は特徴的な外観ゆえに見つけやすいです。松本市あたりだと早朝の空が澄み切った時間帯が良いかもしれません。昼間だと霞みますね。

 さらに反対側の松本市四賀エリア。さすが展望台なだけあって山間部の集落も割と見えます。

お隣の光城山につながる林道は未だ通行止め

 帰る前に天平の森を過ぎた少し先、「林道長峰線」と「林道城山線」の中間地点に寄り道。昨年から引き続きまだ通行止めです。昨年の春先に光城山の桜を見に行った時からなので長期間の通行止めです。修復の目処がつかないのか、修復するつもりがないのか……?

意外と簡単だった下り道

 長峰山頂上からのダウンヒルですが、ガッツリと減速しながら降ります。こちらの林道はこれからの時期、車やハイキングの方々が多くなります。もともと見通しが良いとは言えず、路面の凸凹や上から落ちてくるイガグリとどんぐりに足を取られる可能性もあります。さらに横から急にシカなどの獣が飛び出してくる可能性もあります(この辺りでは十分あり得ます)。こういったことからスピードの出し過ぎは厳禁です。

 そのほかにも昼間でも前後のライトを点灯させておくことを強く勧めます。周囲に生い茂る木々の影で路面状況が分かりにくくなっている上に車がこちらの存在に気付きにくくなっています。自分が見えるかどうかではなく「相手に気付いてもらう」意味合いでも点けておくのが望ましいでしょう。

 この下りに関してもミニベロながら登り同様そこまで大変ではありませんでした。もっと恐る恐る降りる感じになるかと思いましたが、むしろこちらの方が快適といいますか楽に降りられました。ロードバイクと比較して、フラットハンドルによるアップライトな乗車姿勢、下ハンドル同等の力でブレーキレバーを引けていたことが要因でしょうか。グレイシアは機械式ディスクブレーキですが、ブレーキレバーがしっかりと引けることもあり制動力の不足はそこまで感じませんでした。フラットハンドルのブレーキレバーでこういう具合だったので、油圧式になるとロックしないように気をつけないといけないかもしれません。

 林道は両サイドの木々が生い茂っていて見晴らしは良くありませんが、所々の隙間から下界が見えることもあります。

 特にトラブルもなく無事に下山。あれだけ頑張って登ったのに降りる時はあっという間でした。儚い……。

明科駅は再開発中

 帰りに立ち寄った明科駅は昨年から引き続き再開発・整備の工事中でした。

 駅舎および駅前広場の完成予定図はこんな感じですね。この図でも駅前にあった商業施設「あやめシティー」の跡地がどう使用されるのかは不明ですね。歩道の拡幅のために解体となったわけですが、残りの敷地はどうなるのか情報がありません。

 道路を渡った向こう側が「あやめシティ」のあった場所ですが未だに更地。駅前広場を整備しても周辺を再開発しないとほとんど意味をなさないと思いますがどんな姿になるのでしょうか?

 明科駅の駅舎内はほぼ完成のようです。

 待合室と券売機のある空間が分かれていることもあり、個人的になんとなく窮屈に感じました。

 デリシアの敷地内にはダイソーがオープン間近で準備中でした。今後も順次、駅前になんらかの商業施設が整備されていくのでしょう。

長峰山は安曇野を一望できるおすすめスポット

 長峰山は登りが大変ですがその眺めは素晴らしく大変おすすめです。いつ来ても絶景が楽しめますが、これから暑さも落ち着いてくるでしょうから自転車、ハイキング(徒歩)でも登るにはちょうど良い季節と言えます。もちろん車で行くのが楽なのですが、林道の幅員ですれ違いができる自信がない……。

 そういえばトレッキングコースはまだ登ったことがないので次はそちらで登るのも良いかもしれません。いずれにしても次は空が澄み切った早朝の時間帯にしたいと思います。