サイクルイベント参加までのあれこれ 参加するまでが大変だと思った話

 アルプスあづみのセンチュリーライド(AACR)2022のエントリーについて3月31日まで追加募集がされているようです。数年前に参加したことがありますが「エントリー峠」という感じでエントリーが大変でしたが昨今のコロナ禍の影響もあるのかと思います。スケジュールの都合がつかなかったり家族など周囲からの圧力、感染防止を考えてなどなど理由はいくらでも推測できます。かくいう私は参加はしません。自分の自転車での遊び方が変わったこともありますがイベントじゃなくても走れるというのが一番の理由です。

 回顧的な意味でAACRに参加したときのことも踏まえて思うことを下記に書いていこうと思いますが、中にはサイクルイベント全般で共通する話もあると思います。

アルプスあづみのセンチュリーライドは初サイクルイベントにはオススメ

 アルプスあづみのセンチュリーライド(AACR)は松本市から白馬村までを往復するファンライドイベントです。時間制限はあるもののレースではないので初めてのサイクルイベントとしてはオススメできるイベントだと思います。私も折り畳み自転車で初参加したサイクルイベントがこのAACRでした。

 コース自体は極力アップダウンが少ないルートが選ばれています。また、各エイドや走行中におけるサポート体制も充実しています。景色を楽しみつつ充実のサポート体制のもとで走れるので初めて参加するサイクルイベントとしてはちょうど良いかと思います。

スケジュールの都合をつけるのが大変

 社会人だとこれがいちばん大変だと思います。だいたいのサイクルイベントは日曜日に開催されます。一般的には休日なので当然の話なのですがこの前後も休日として押さえておかないと参加するのは難しいと思います。宿泊先を抑えるにしてもスケジュール確保ができないと先に進めません。

 例えばAACRは前日の土曜日に受付が行われます。当日受付もあるもののスタート時刻や現地入りする関係から必然的に前日も空けておく必要があります。また、イベント翌日に仕事というのも体力的にきつい部分があります。そうなると土日月の3日間を確保するのが理想です。ただ、それができる人は限られるのではないでしょうか。家庭や仕事など3日間連続で確保するのは容易なことではありません。AACR以外のサイクルイベントに参加したい場合も同じ問題が付き纏うと思います。

自転車同伴での長野県(松本市)までのアクセスが厄介

 受付会場でありスタート・ゴール地点である松本市までの移動もそれなりに準備が必要で面倒だと思います。なぜなら自分だけではなく「自転車」も移動させる必要があるからです。

 例えば東京から松本市に向かう場合は「特急あずさ」が思い浮かびそうですが輪行するとなるとこれがまた大変です。同じイベント参加者と思われる人たちが何人もその日の特急に乗り込みます。自転車を置く場所を確保するために競走みたいなことになります。この段階ですでに地獄だと思います。また、特急あずさ自体に後部座席含めそんなにスペースの余裕はありません。自分としてはイベントに関係なく特急あずさで輪行はしたくないです。そうなると車でのトランポが確実なのだと思います。車の利便性が強すぎます。

 補足でどうしても輪行という場合は北陸新幹線で長野駅を経由して松本駅に向かうのが楽だと思います。ちゃんと指定席で後部座席を確保するのが前提ですが特急あずさより後部スペースが広いので横置き輪行でも自転車が置けます。また、グリーン車だとさらに快適です。

 以前、AACRに参加した際は北陸新幹線+リゾートビューふるさとで鉄道旅みたいにして松本市に向かったこともあります。

 その際は前方デッキに自転車を置かせていただきました。ありがたや、ありがたや……。

 あとは以前にもブログで扱った「シクロエクスプレス」で宿泊先に送ってしまうというのも最終手段としてありかもしれません。ただ、シクロエクスプレスも使うとなると費用負担がすごいことになるんですけどね……。

120kmクラスで十分

 AACRはファンライドイベントなのでサイクルイベントに参加してみたいという方には走りやすいイベントだと思います。ただ、イベント名を否定するようなことですが160kmじゃなくても良いかなというのが参加してみての感想。

 AACRはどうしても白馬村に着いたあたりでクライマックス感があるのは否めません。白馬から松本までの復路については何かしら目的・お目当てを設定しないと「ただ走る」だけの消化試合みたいな感じになってしまいます。

 160kmだとただ走るだけなら時間内に走り切れますが行く先々で立ち止まって写真撮影したりするとかなり時間はタイト。120kmも余裕があるわけではありませんが比較してのんびり参加できるちょうど良い距離だと思います。ただし、120kmクラス参加の場合は前日受付は松本市なのにスタート地点は安曇野市「国営アルプスあづみの公園」という点がネックです。宿泊先とスタート地点までのアクセスが課題になります。これも車でのトランポが強いですね。

イベントに参加するって大変だと思いました

 AACRに参加した当時を思い返すと「サイクルイベントに参加するのって大変だったな……」というのが正直な感想。最初のエントリー峠もそうですが宿泊先・新幹線の指定席(後部座席)確保・休日確保などイベント参加までにクリアすべきことが多くあります。このサイクルイベントに限らずコミケやライブも地方からの遠征は資金や時間諸々の理由から非常にキツいので似たようなものだと思います。

サイクルトレインクラスが復活したらまた参加したい

 松本市に引っ越した今となっては無理してAACRに参加する必要が無いのですがまた参加したいとも少し思っています。通常のソロライドとイベントライドは違う楽しさがありますし他のローディーや自転車を見物するのも楽しいのです。過去のAACRで実施されていた「サイクルトレイン」クラスがもし復活したら参加すると思います。あれが一番美味しい所取りができるクラスだと思っています。

 最後にAACRに参加しないとしても桜と緑の日程をちゃんと把握しておかないとプライベートのライドでかち合う恐れがあります。いろいろと面倒なことになりそうなのでルートを外して走らないといけないかもしれません。それとも沿道に物見遊山的に行ってみるのも一興かもしれません。