自転車を輪行以外の手段で安全に発送する方法について2 シクロエクスプレスなど専門業者に任せる方が安心

 前回の記事からの続きで今回は「シクロエクスプレス」を利用した話を扱います。だいぶ以前の話になりますがロードバイクの売却で送る必要があり利用しました。実際に使ってみて輪行が難しい場所に自転車を運び込む際に運搬手段の一つとして有用だと思いました。例えば今後のサイクルイベントや旅行などでも輪行以外の手段として使うこともできるでしょう。

シクロエクスプレスの内容

 詳細はシクロエクスプレスのサイトを見てもらえばわかりますが特徴としては専用の「自転車梱包キット」の取り扱いもあることです。梱包キット(税込3,850円)だけ購入することも可能です。配送費用は例として関東〜信越だと税込4,950円(片道)です。前回扱った「らくらく家財宅急便CJ+会員用」(旧サイクリングヤマト便)は配送チケット代550円を含めて税込3,740円なので若干高いです。ただ、集荷に来てくれたり信頼性の部分でこの価格差は許容範囲だと思います。これなら事前に話を通してイベント先のホテルに送ったり帰りに集荷に来てもらうことも可能でしょう。

梱包キットを使用しての梱包作業

 「梱包キット」は画像に載っているように輪行箱・外箱・ダンボールパッド・プチプチシート・エアバッグクッション材という構成です。外箱とあるように「配送キットが入っていた外箱」は「ホイールの保護材」として使用するので絶対に捨てないようにしましょう。

 梱包方法も画像付き説明書が付いているので特に問題なく梱包可能だと思います。また、公式サイトには梱包動画もアップされています。

 この時は自宅にガムテープしかなく大変見苦しい画像ですが箱に入れるとこのような感じになります。フレームの保護したい部分を付属のプチプチで巻いて保護。前後のホイールを外してフレームを逆さまにして箱に入れます。ホイールは先ほど触れた外箱とダンボールパッドで挟み込むような感じで収納し車体本体を両サイドから挟むように配置。こうして見てみると段ボールに置き換わっただけで「横置き輪行」と大して変わりません。

 フロントフォークとリアエンド部分を保護するクッション材の存在がとても親切だと思います。クッション材は折り曲げて包み込むように留めるのでディスクブレーキモデルでもこの辺りは問題ないと思います。

 梱包していて思ったのがグラベルロードのようなディスクブレーキモデルで太いタイヤだとかなり手こずりそうだということ。この時のロードバイクはリムブレーキモデルでフレームサイズは50サイズ。ペダルも装着したまま梱包しています。箱に入れてみるとそこまで余裕がある感じではありません。ディスクブレーキモデルになるとエンド幅が若干増します。さらに太いタイヤだとさらに横幅を圧迫するはずなので外箱流用の保護材に入るのか疑問です。また、ディスクローターで箱などに穴や傷が付かないかなど懸念点がいくつか出てきます。

 他にも大きなフレームサイズだとサドルを下げても高さがオーバーするかもしれません。そうなるとシートポストを外すなど可能な限り分解してギチギチに詰めるしか手がないように思えます。今回は付けっぱなしにしたペダルは外すことになるでしょう。いずれにしても車体の養生を徹底するのはもちろんフレームとホイールの入れ方など自分なりに工夫すべき箇所が発生するでしょう。

ちなみにこの梱包キットは畳んで保管しておけば再利用が可能です。いちいちキットを買っていたらお金がかかりすぎるので可能なら保管しておくと良いでしょう。

無事に発送・到着しました

 この時はロードバイクを売却先に送るためそのままシクロエクスプレスを利用しました。実際の配送は佐川急便が行いますが無事に先方側に到着。この時は説明書など小物類も送ったので別途、手荷物輸送の小型ダンボールも付いています。ロードの売却という形での利用でしたがイベント参加時、旅行、引越しなど使い所のある運搬手段だと思いました。

自分の手で運べない時の輸送手段として有用

 一番の理想は自分の手で輪行なり車で運ぶことです。しかし、それが難しいケースというのは確かに存在します。そういったケースでの輸送手段をあらかじめ検討しておくことは無駄ではないでしょう。私としてはヤマト便の経験も踏まえて多少高くてもシクロエクスプレスなど専門のサービスを使うのが最適解だと思った次第です。