アウトドアでビリヤニが食べられるならこれはアリ!! 「オニシのビリヤニ」実食レビュー

 尾西食品は「アルファ米ごはんシリーズ」として五目ごはん、わかめごはん、ドライカレーなど色々な種類のメニューを出しています。下のようなパッケージは見覚えがある方が多くいるかと思います。他にも「おにぎり」の状態で戻せる商品など変わったものもあります。

 

 そんな尾西食品が出しているメニューの中に「ビリヤニ」があります。私はビリヤニがとても好きでして東京でビリヤニを出しているお店は大体回っています。尾西食品の「アルファ米ごはんシリーズ」は非常時の備蓄食料としても想定していますがアウトドアや非常時でもビリヤニが食べられるなら最高だと思います。使用しているお米はうるちち米なので厳密にはビリヤニではないのですがどんな味なのか確かめるべく実食してみました。

ビリヤニとは?

 「ビリヤニ」はインドとその周辺国で食べられている炊き込みご飯の一種です。バスマティライス・スパイス・肉や魚などを材料として使用。調理方法は割愛しますがとても手間暇のかかる料理です。そのため結婚式などのお祝いの席でも供されるようです。見た目から誤解されがちですがカレーとは別物です。間違ってもカレーピラフと言わないように。

尾西食品のビリヤニを実食

 さっそく開封。アルファ米や具材が入っていますがパッと見は真っ白です。アルファ米に粉末調味料の袋が埋もれていました。

 調味料の袋を開けるとビリヤニのスパイスの香りが漂ってきます。大事なので強調しておきますがカレーではなくビリヤニの香りです。別物なのです。お湯を注いで15分待ちます。アルファ米をお湯で戻す場合は15分がデフォですがモンベルの「リゾッタ」というフリーズドライ食品と比べてしまうと個人的には長く感じてしまいます。

 15分経過して袋を開けるとふっくらとご飯が戻せています。それとともにスパイスの良い香り。この香りは間違いなくビリヤニ。

 口に含むと香りだけではなく味もビリヤニです。カレーやドライカレーとは別物として成立した味です。ご飯の食感だけは誤魔化しようも無い「うるち米」の食感・・・。ここだけ目を瞑ればビリヤニです。ビリヤニにおいてバスマティライスを使用することは一番大事なところですが、こういったフリーズドライ食品を口にするであろうシチュエーションではきっと些細なことです。むしろ非常時事態などでこの味を口にできるなら最高の贅沢。

アウトドアでビリヤニが味わえるなら最高!!

 今回の「オニシのビリヤニ」は厳密にはバスマティライスを使っていないのでビリヤニと呼ぶには抵抗のある内容です。ただ、「アウトドア」というシチュエーションで手軽にビリヤニを味わえるならベストな商品だと思いました。食べる前は「ただのカレー味でお茶を濁しているのでは?」と思っていましたが「限りなくビリヤニに近い味」を再現しており非常に高いクオリティでした。おそらくですが「限りなく近い」に留まっているのはバスマティライスを使用していないからだと思っています。製造技術について詳しくないのですがバスマティライスをアルファ米にするのは難しいのでしょうか? 単純にコスト高になるのでしょうがもしもバスマティライス版で出てきたら高くても食べてみたいところです。

 尾西食品では他にもナシゴレンも出しているのでいずれ実食してみたいです。こういったニッチなメニューも出してくれると選択肢も増えて賑やかになるのでアウトドアのみならず非常時でも胃も心も癒してくれるのではと期待しています。どんどん変わったメニューを出して欲しいですね。

どうしてもバスマティライスという人は自炊かレトルト

 「いくらアウトドアや非常食と言えどもビリヤニならバスマティライスじゃないと許せんっ!!」というビリヤニ原理主義者の方は自分で調理するかレトルトにしましょう。非常時だと自炊は厳しそうですがレトルトは手段としては現実的かと思います。以前にレトルトのビリヤニについてもレビュー記事をあげたましたが経験上、チキンビリヤニといった無難なメニューを選べば失敗は無いかと。