登山で持っていて良かったアイテム

先日、実際に登山をしてみて「持っていて良かった」、「持っておけば良かった」、「持って行ったけど必要なかった」等の視点で書いてみたいと思います。*レインウェアやシュラフ・テント等基本の必須装備は除く

持って行って良かったもの

・アルパインポール

真っ先に挙げるとすればこの「アルパインポール」です。私はモンベルの「アルパインカーボンポールS」を使用しています。アルパインポールの必要性は度々議論になりますが、「トレッキング」までであれば必須ではありませんが「登山」なら必要だと思います。これは脚力というよりも「荷物の重量」が関係します。

 さらに言うとアクティビティではなく荷物の重さが関係すると思います。登山となると装備を厳選しても約10kg以上の荷物を背負うことになります。その荷物を背負っての登りと降りでどうしても膝に相当の負荷がかかります。そして、登山は長時間に及ぶアクティビティなのでじわりじわりとダメージが蓄積していきます。これが原因でバランスを崩したり、膝を痛めたりすることもあります。身体への負荷を軽減し、バランスを取る助けとしてアルパインポールを持っていて良かったと感じました。〇〇年ぶりに登山をした身として持って行かなかったことを想像するとゾッとするものがあります。登山に限らず「脚」は痛めると長引いて厄介なので予防策として導入する効果は非常に高いと思いました。

 ちなみに登山に関しても「軽量化が正義」な部分があり、予算が許すならカーボン製のポールが良いと思います。ただ、アンチショック機構はそこまで必要ではないと感じました。私は「S」サイズを使用していますが手の握り箇所や伸ばした長さを確認したところ使用に問題がなかったので価格と重量の面で選択しました。男女ではなく「必要寸法」で選んだ方が良い製品です。

・チェア

そのまま椅子です。敷物でも良いと思います。地べたに直接座るよりはマシですね。わたしは「チェアワン ミニ」というものを持っていきましたが何かしら座って休めることはこういうアウトドアでは非常に助かります。特にテント泊の時はあった方が楽です。

必要と感じたもの

・ハイドレーション

 実際に山登りをしていて「ハイドレーションシステム」は必要だと痛感しました。

 ハイドレーションはバックパックに収納された水が入ったタンクから口元までチューブが伸びたもので両手フリーで給水できるシステムです。重いバックパックを下ろして水筒から水分補給という作業は面倒で苦痛です。この面倒な作業ゆえに休憩・給水のタイミングを逸してしまうこともあります。ハイドレーションであれば両手がフリーの状態でこういった事態を回避できます。

 今回は狙っていたハイドレーション製品が入手できず持って行けなかったのですが、終わってからお店に並んでいました…。上の写真がそれ。

追記:入手してから実際に木曽駒ヶ岳で使用しましたがやっぱりマストアイテムでした。バックパック下ろさずに両手フリーで給水できることはただ快適で楽というだけではなく安全にも直結すると思います。

・フロントバッグ・ポーチ類

フロントバッグなどは持って行かなかったのですが携行食料や備品の取り出しで不便に感じたので次回は何か見繕いたいところです。

必要なかったもの

・ウィンドブレーカー

登山に限らず様々なスポーツで簡単な羽織ものとして紹介されるアイテムの代表格です。これについては以前より自分の中で答えが出ており、結論として「レインウェアで兼用」すれば事足ります。そのため今回の登山でも家に置いていきました。

 荷物の軽量化という意味でも機能が被る道具を持っていくことは避けた方が賢明です。今回の記事では個別に挙げませんがレインウェアは登山では必携のアイテムです。このレインウェアは高い防水性があるのでウィンドブレーカーと同じ防風の機能は兼用できます。一方でウインドブレーカーはレインウェアの機能は補完できません。そうなると必然的にウィンドブレーカーは持参リストから外れます。これはサイクリングでも同じことが言えます。特にこれから道具を買い揃えるという方であればレインウェア・靴・バックパックに優先して予算を回すべきです。

 ここまで散々こき下ろしましたがレインウェアと比較して軽量であることとラフに扱える点がメリットということでしょうか。

 以上、パッと思いついたものをつらつらと挙げてみました。特にポールについては事前に使い方を練習が必要ですが有って困るものではありませんしケガを防ぐ意味で持っていて良いと思います。