「タブレット」と聞いてどんなものを思い浮かべるでしょうか？
おそらくiPadなどの「タブレット端末」を思い浮かべると思います。一昔前は「タブレット」と言えばワコムが出しているような「ペンタブレット」を思い浮かべる人が大半だったと思われます。今ではちゃんとペンタブレットと言わないと通じない世の中です。今回の記事で言う「タブレット」はその「ペンタブレット」のことです。仕事などの関係もありペンタブレットの新調を検討しています。
近年はiPad Proと板タブレット体制
現在はiPad Proと板タブレットの「インテュオス４」をMacに接続して使用しています。作業内容で使い分けており液晶ペンタブを使用したいときはiPadのSidecar機能で接続しています。ワコムより効率は落ちますができないこともないといったところです。ただ、以前と異なり外で作業する機会が減ったので効率性も考え改めて液晶ペンタブに戻そうという結論に達しました。あとはAdobe製品含めてiPad版アプリで最適なものがなくMacで一本化するしかないということもあります。iPad版のAdobeXDがPC版同様だったらまた違ったのですが・・・。
やっぱりタブレット端末は運用や使いこなすのが難しいというのが個人的見解です。使いこなそうと思ったら使われている感じ。
もともと「Cintiq13HD」を持っておりだいぶ昔に旧ブログでレビュー記事（現在のブログにも移設）をあげたりもしていました。近年は身内に貸していたのですが何をしたのか画面に大きなヒビが入り破損していました。それでもちゃんと機能しているので「ワコムすごい！！」と驚きました。しかし、こうなると新調せざるを得ないということなった次第。
＊破損したCintiq13HDは修理費用の金額で液タブ買えちゃうのでそのまま相手に差し上げました・・・。
一昔前のペンタブスペック水準で必要十分
ペンタブレットは液晶に直接書き込める「液晶ペンタブレット」と板状の「板タブレット」がありますが今回は新調したいのは「液晶ペンタブレット」。そんなにお金をかけたくないことや必要スペックから「Cintiq16クラスの製品」で探すことにしました。
「Cintiq16」は発売当時に家電量販店で触りましたが「Proでもなんでもなくこれで十分だな」と思いました。液晶の大きさとギラつきの無さ、ワコムのペンタブ技術と非常にバランスの良さが光る製品です。その評価は発売から数年を経た現在でも変わっていません。設置スペースがあればさらに大きい22が候補に入るでしょう。後述のようにいろいろな製品を検討することになりますが失敗したくなければこの辺りを選ぶのが妥当です。性能もさることながら昔に比べたら安いことには変わりありません。
今までに液晶ペンタブはワコムの12WX、21UX、24HD、13HD、Pro16と言ったCintiqシリーズを使用したことがあります。正直なところ私としては13HDやインテュオス4（筆圧感知2048）水準のスペックで十分です。現行のペンタブは8192の筆圧感知レベルですが「超繊細な作品」を描く以外では宝の持ち腐れだと思っています。筆圧感知レベルが高いに越したことはありませんがある種の到達点に達していると言えます。
ちなみにiPad Proなどで使用できる「Apple Pencil」は非公開ながら「1024」の筆圧感知レベルだそうです。ワコムで言えば「バンブー」など一昔では済まないくらい昔の製品の筆圧感知レベルです。現在、iPad Proで作品を仕上げている方々がどう感じているのかわかりませんが、アプリの機能もあるとは言え満足されているならそのくらいのスペックで十分ということになります。
画面の大きさに関しては作業性が良い「大画面モデル」は修理などで移動させるのが大変だった経験から除外です。万が一の故障の対応や費用のことを考えると再び大画面モデルに手を出す気にはなれません。そして、Pro16のような４Kモデルも表示が不安定なことがあったり価格の面でも費用対効果は疑問です。今では４K表示は多少改善されたのでしょうか？
５万円近辺のモデルは選択肢が多すぎ・・・
当初はCintiq16を買うつもりでいましたが調べてみると同等の製品をワコム以外のメーカーも出しており選択肢が非常に多い状況でした。５万円近辺に価格帯については種類が多すぎて絞るのが大変です。
一昔前なら何も考えずに「ワコム製品を選んでおけば問題なし」という状況でした。正確には「ワコムしか選択肢がない」が正しい表現でしょうか。現在でもそれは変わっていないと思います。ところが昨今だとXP-Pen、GAOMON、Artisul、HUIONなどのメーカーを各企業のペンタブ製品が多く出回っています。これも一昔前は製品クオリティはワコムに劣るという評価でしたが昨今は状況が変わっています。充電が必須だったペンも今では充電不要モデルがほとんどで単純なスペックも「Cintiq16」同等です。また、価格面も比較して安価で５万以下です。そうなると以前のように思考停止的にワコムだけで検討するのは危険です。
ワコム以外のメーカーは主にAmazonなどの通販が販路になっているので比較検討が難しいのですが調べてみると案外馬鹿にできないと感じました。価格や「Cintiq16」同等のスペック（一部項目は上回っている）で価格は2、３万円お安いというなかなかインパクトある製品ばかりです。私の中では「Cintiq13HDくらいで全然問題無い」という基準・価値観なので余計にそう見えます。iPadの存在もありますがエントリー・ミドルクラスは熾烈な競争状態だと思います。ワコム以外のメーカに関しては家電量販店での実機デモが無いのがネックと言えます。やはり実機を購入前に触れる方が検討しやすいです。
今回、最終的に選んだ製品は・・・
長々と書きましたが各製品を比較検討して決めた製品をポチりました。結局、どの製品を選んだのかについては後日の別記事で扱う予定です。届いたは良いけどちゃんと接続できるのか、ペンが機能するのかなどなど不安が多いので。音沙汰なかったら「返品したんだな」と思ってください。