Cintiq 13 HD レビュー(記事移動版)

*本記事は2013年当時に旧サイトに載せた記事を下記に移植したものとなります。(プラスアルファでCintiq16にも触れています)

 アドビのビジネスカタリストのサービス終了を控え旧サイトのデータを見ていたら2013年に書いた「Cintiq13HD」のレビュー記事を見つけました。その記事のアクセス数が多かったことを覚えています。このまま消えるのも不憫なので移植してみることに。下記段落から移植部分です。

 実はCintiq13HDを5月中旬に入手していたのですが液晶内にホコリがいくつか入っているというハズレ品を見事に引き当てました。液晶内のホコリやコネクタ差し込み口の不良の製品があると聞いてはいたのですがここまでとは思いませんでした。サポートに連絡・対応して頂き良品と交換と相成りました。交換して頂けて本当に良かった・・・・。

・描き心地
 肝心の描き心地ですが他の液晶ペンタブレットと変わりません。ペンタブレットとしての性能は板タブ5代目と同じです。板タブ3程ではありませんが液晶ということもありツルツルしてます。慣れれば気になりませんが板タブ4や5に慣れている方には違和感があるかもしれません。個人的には筆圧感知が現行機種並みの2048となったので12WXよりも軽い筆圧で線の強弱が出せて疲れにくくなった点が一番のメリットと思っています。

・液晶
 液晶サイズは13インチですが1900×1080というサイズ比としては高解像度のためRetinaディスプレイ程ではありませんがドットピッチが細かく視認性も良好です。今回は特に調整せずにデフォルトで使用してみました。AdobeRGB75%とのことですが12WX程色表示は悪くはありません。肌色等はMacBook Pro側と比較するとわずかに赤みが差し引かれたような色表示でした。キャリブレーション次第なのでしょうが色確認用のディスプレイはやはり必要だと思います。また、細かいドットピッチが原因かギラツキが多少気になります。(それでも22HDに比べればはるかに許容範囲です)

・ペン
 本製品から他機種と違う新しいデザインのペンになっています。スイッチが以前よりもカチッとした押し心地です。ペンケースが付属しており替え芯も収納できるのでモバイルを想定した製品だというのがここからよくわかります。

・ケーブル・コンセント
 以前のレビューにも記載しましたが本体接続端子はやはりケーブルの重みでへし折れるのではないかと思わせる頼りなさが目を引きます。また、モバイル運用を想定しているはずですがなぜコンセントが折りたたみ式ではないのか大変疑問です。おそらく本製品で最初に壊れるのはケーブル関連と思われます。

・スタンド
 各所で悪評ですがそんな感じです。おまけと思っていいかもしれません。本体の出来が良かっただけに残念。「足なんてただの飾りです!!偉い人にはわからんのですよ!!」なんて言えないと思うのですが・・・・。

 以上、色々と厳しいことも書きましたが総じて評価するならおすすめの製品です!!「液晶ペンタブレット導入したいけど値段も高いし、設置場所もないんだよなぁ・・・」という方にはぜひともお勧めできる製品です!!決して安くはありませんが液晶ペンタブレットとしては10万円を切って安い部類に入ると思いますし、液晶の表示も液晶サイズの割に高精細で視認性も良いです。なによりも「アナログ同様手元を見ながら描ける!!」というのが一番のメリットだと思います。もし、液晶ペンタブレット導入を検討されるなら22HD等よりも先にこちらを検討されることを勧めます。

*おまけというか苦言 
 上記レビューのように製品自体は非常に素晴らしいものですが「製造品質」の面で非常に不安な製品だと言えます。つまり、「ハズレ(不良品)を引き当てる可能性がかなり高い」ということです。初期ロットに液晶やコネクタの不具合が多かったと聞いています。そういうことがあったためかパッケージのバーコードに青ペンで点が打ってあったので出荷の段階辺りでチェックをしたと思われます。チェックをして冒頭で述べた状態だったのですが・・・。私はこういう製品は「白い服と帽子で身を包んだ工場従業員の方がクリーンな環境で作っている」と思っていたのですがどうやら違うようです。夏頃にワコム製タブレット端末が出るとの話が出ていますが今回の液晶のことを考えると期待よりは不安の方が大きいというのが率直な想いです。ぜひともワコムさんには液晶内にホコリが入り込まないようなクリーンな環境を整えていただきたいと思います。

 改めて見てみて当時こんなことがあったなぁと色々思い出しました。ワコムは製品はともかくドライバがひどいのは今も変わらず・・・。Cintiq13HDは今でも販売していますが、今となっては選ぶメリットはありません。画面サイズが大きくなってケーブルの取り回しも改善された「Cintiq16」が出ています。以前に4K液晶を備えた「Cintiq Pro 16」を所有していましたが接続や認識関係で使いづらさを覚え手放しました。

 デモ機でCintiq16を触りましたが値段とスペックのバランスでCintiq16で十分だろうなと感じました。4Kのような高精細液晶はドットの開口関係でギラギラ液晶だったりしますが無印の16は画面サイズも相まって意外と見やすかったです。手元の描画作業で見続けることになるのでこれはとても重要なことだと思います。眼のダメージが深刻になれば描くこともままなりません。私は現状ではiPad Proを使用しているので買う予定はありませんが、もしも買うならCintiq16一択です。24インチ以上は大きすぎて設置場所や修理等で運び出す時に非常に不便です。これも経験済みですが運び出しはとても大変です。Proの16インチは先にも書いたように接続関係で不安定。何より高価です。さらにこれらの製品の修理費はとても高額です。万が一の故障時のことも考えると選択肢は限られます。とはいえ、昔の液晶ペンタブの値段を思い返せば良い時代になったと思う次第。