RENEGADE S2で輪行してサイクリング

 白馬村でサイクリングしてきましたが今回は途中まで「輪行」で行くことにしました。RENEGADE S2で輪行したことがなかったのでその練習と体力温存を兼ねてといったところ。サイクリングは後日別記事で扱うこととして本記事は輪行について。

 輪行自体がほぼ1年半ぶりです。しかも油圧式ディスクブレーキモデルで行うのは初めてです。機械式ディスクならROVE STでやっていますが後述のように油圧式は勝手が違います。手こずるのが目に見えていたので電車の予定時刻の30分前には駅に到着。まずは自転車をひっくり返します。バッグ類をどうするか悩みましたが地面に接触しないので付けっぱなしにしました(これが後々悲劇に・・・)。

 私はリムブレーキのロードバイクでは前後ホイールを外してから本体をひっくり返します。ただ、RENEGADE・・・というよりもグラベル系はひっくり返さないと後輪の着脱がうまくできせません。チェーンテンションも関係していると思いますがスプロケ以外にディクスローターも見ながらなので立てたままだとうまくできません。油圧式はひっくり返してはいけないという情報も目にしましたが止むを得ずと言ったところ。うまいやり方があれば教えて欲しいものです。

 輪行バッグはモンベルの「コンパクトリンコウバッグ」を使用しています。横置きなのでスペースは取りますがパッキングが簡易なことから利用しています。

 どうしても縦置きも検討する必要がある時は「エンド金具」を装着してどちらでも対応できるようにします。写真はROVE STで輪行した際のものです。横置き用の輪行袋でもエンド金具さえ付ければ縦で置いたり持ったりすることが可能です。フロントシングルモデルはチェーンが外れやすいのでチェーン落ち防止としてエンド金具を付けるのも良いかと思います(*RENEGADE S2はチェーンを引っ掛ける所があるので不要)。

 ホイールをフレームに括り付けるためのベルトがセットになっていますが私は使っていません。かわりに「マジックテープ」を使っています。「しおいんですけど」というブログの受け売りです。マジックテープなので付け外しが楽です。また、ある程度の長さを準備すれば大体のものを括り付けることができるのでポールなど長物をフレームに懸架することも可能。私の場合はさらに様子を見て足につける反射バンドも使用することがあります。

 あとは携帯工具に付いているので問題無いはずですがスルーアクスル着脱用で六角レンチは必須です。クイックリリースと異なりホイール着脱に工具が必要なので持ち歩く習慣がない人は気をつけないといけません。

*パンク修理など必要になるので携帯工具くらいは持ち歩くべきですが。

 マジックテープを使ってパッキングしたものがこちら。あとはこれに輪行袋をかぶせて底部の巾着を絞ってあげれば完成です。

 ロードバイクと違う点として太いタイヤとディスクローターによって「ホイール重量が増える」ことです。軽いホイールと違ってしっかりと括り付けないとバッグ内で脱落する恐れがあります。

 ほかにも「油圧式ディスクブレーキ 」ゆえの準備としてブレーキキャリパーに「パッドスペーサー」を差し込んでおく必要があります。パッドスペーサーは完成車に付属しているはずケースが大半なはずです。油圧式はローターが挟まっていない状態でブレーキレバーを握ってしまうとピストンが戻らなくなってしまいます。輪行中に何かの拍子でレバーが動く可能性もあるのでスペーサーは挟んでおいた方が良いでしょう。以前、整備中にやってしまったことがありますが、ピストンを戻すのは手間だったので外では絶対にやりたくありません。

 ディスクブレーキモデルで輪行する際に心配になるのが「ディスクローターでフレームに傷がつかないか?」ということ。ローターを外側にすれば回避できますがその場合は持ち運びの際に「何かにぶつけて歪む」という恐れがあります。かと言って内側にすると「フレームに接触して傷をつけるのでは?」となります。

 フレームサイズやホイールサイズ、括り方によりますが私の場合は写真のようになります。前輪はローターを内側、後輪はスプロケを内側にしています。タイヤ幅とフレームのトライアングルの空間からフレームに接触していません。接触しそうになってもボトルケージが緩衝剤になります。ROVE STの時はスプロケがシートチューブにわずかに擦っていたので括り付け方次第だと思います。その時は3Mテープのおかげで本体は無傷でした。くくりつけた際のポジション出しをする意味でもあらかじめ自宅で予行演習すべきでしょう。

 輪行袋にパッキングした所用時間ですが思い出しつつ写真撮りつつで「20分」でした。一番てこずったのが肩紐のトップチューブ側への固定。どの部分にどう紐を通したか完全に忘れていました・・・。

 ローカル線の狭い車内で横置きだとこの圧迫感。始発電車なので問題ありませんでしたが、この圧迫度だと縦置きでもそうそう使えないと感じました(縦置きでも横幅−10cm程度)。

 東京の山手線などはこんな感じですが座席が無い分の誤差の範囲。いずれにしても通勤・通学時間帯は厳禁の手段です。もし平日の朝にやるなら始発限定です。

 目的駅で下車して今までの順序の逆で自転車を組み立てます。組み立てはサクっと完了。しかし、サドルバッグ付けっ放しが災いしたのかリアライトが脱落し紛失する結果に・・・。横着せずにせめてライト類は外しておくべきでした。

 モンベルのコンパクトリンコウバッグは底が巾着袋のように絞るタイプ。そのためパーツ類が外れた際にそのまま底からこぼれ落ちるリスクがあります。クイックリリースを紛失したなんて話も聞いたことがあるので気をつけた方が良いでしょう。

 リアライト紛失は手痛い失敗でしたがRENEGADE S2での輪行のやり方は把握しました。電車内での圧迫度からわかるように積極的に輪行するものではないと思います。日本ではできないケースの方が大半です。ただ、その地域の鉄道事情、車体、装備などで違いがあるのでぶっつけ本番は非常にリスキーです。事前に予行演習や下見はすべきでしょう。