サイクリングで使用しているSONY「HDR-AS300」の純正ハンドルマウントのベルト部分が千切れてしまいました。ミニベロは問題ないので使い続けますがロードバイクのハンドルやステムに取り付けることはできなくなりました。同じものを買い直すのもつまらないので試しに「ミノウラ(MINOURA) 自転車 カメラホルダー VC-100M Mサイズ(直径28〜35mm対応) 」と「SmallRig 自由雲台 ボールベッド雲台 ボール雲台 」を使用してみることにしました。
「ミノウラ(MINOURA) 自転車 カメラホルダー VC-100M」を選んだ理由
「ミノウラ(MINOURA) 自転車 カメラホルダー VC-100M」を選んだ理由は「アルミ製」だったことが一番の理由です。純正マウントはプラ製のためか経年劣化で角度調整部分がヘタれてきました。グラベル地帯を走るとカメラがお辞儀してる始末。そういったことからガッチリ固定ができて千切れる心配がないアルミ製から探しました。
本製品の良いところの一つとして「工具不要」で取り付けられるところです。調整ネジでハンドル径にある程度合わせて傷防止・滑り止めの樹脂製パーツと合わせて装着。最後に調整ネジで微調整するだけです。
ちなみにGo Proで使用する場合にはネジ式では取り付けられないので下のような対応アダプターが別途必要です。
角度調整機能が無いことが残念ポイント
本製品の欠点としては「角度調整機能」が無いことです。ハンドルバーの種類や角度がついた箇所だと支障が出ます。そこで冒頭で一緒に紹介した「雲台」を間に噛ませることにしました。今回は「SmallRig 自由雲台 ボールベッド雲台 ボール雲台 」を使用。Amazonですぐ出てきて安価だったという理由でこれを選択。
合体させると中々の存在感……というよりズッシリと重量感があります。堅牢さは今回の選択基準ですがこれはこれで振動や固定力で若干不安があります。まぁ、実際に使ってみないとわかりませんね。
取り付けに四苦八苦……
自転車に装着する段階でトラブル発生。RENEGADEやROVEのステムの太さと形状から装着ができません。ステム については「円形」の筒ではないため太さをクリアしても装着は出来そうにありませんでした。これは下調べが足りませんでした。
ハンドルバーのセンター寄りに付けられないか試しましたがケーブルが干渉してこれも難しい状態。ここに装着する場合はケーブルのルーティングから調整しないといけません。
苦肉の策として右のバーテープ端に装着しました。グラベルロードということからか元からクッション性の高いバーテープが巻いてあります。耐振動性の部分でプラスに働いてくれるのではと期待。また、付属のプラパーツと締め付け具合の調整でバーテープとその下のケーブルに負荷がかからないようにしたつもりです。クランプをゆるい状態でパチンと留めて調整ネジで微調整するのが安全そうです。
視点が高くなり安定感抜群
自転車に取り付けて実際に走ってみることにします。こちらは新旧マウント装着時の撮影動画のキャプチャーです。マウント位置と視点の高さが違いますが極端に大きな違いはありません。ただ、視点が若干高くなったのでガードレールの向こう側の景色も捉えやすくなっています。わずかな違いですが実際の撮影者の目線に近付いたと言えます。
荒れた舗装路や砂利道も走ってみましたがぐらつくなどの不具合はありませんでした。撮れた動画を確認しても揺れについてはほぼ変わり無し。これがマウントによるものかバーテープによるものかは不明です。
このほかに視点が高くなったことで「自分の手元が映りにくくなりました。個人的な好みですが私はハンドルの手元や自分の手が映らない方が好きです。景色だけ撮りたい派です。そういったことから今回の変化は「メリット」と捉えています。
欲を言えばヘルメット上部にマウントするのが良いのですが、首を振って視点がグルグルすると気持ち悪くなるので導入できないですね……。
雲台の固定力は製品品質に依存するかも
グラつくなどの特になかった雲台ですがしばらくは様子見です。調整しやすいということは動きやすいということでもあります。雲台商品のレビューを眺めてみると製品の違いだけではなく同一製品内でも当たり外れがあるようです。雲台に関しては「個体品質」に依存するのかなと思いました。使っていてすぐにヘタる可能性は十分あるため経過観察が必要だと思います。確実性を期するならグラベル区間などは雲台無しの方が良いのかもしれません。このあたりの検証は追々。
個人的には当たり製品
ステム に付けられないなどの初歩的ミスはありましたが概ね当たり製品だったと思います。先に触れたように視点を高くできて手元が映りにくくなった点は個人的に大きなメリットです。また、ステムと右ハンドルの取り付け位置の違いだけでも撮れる画角がかなり変わってくるのだと改めて気付かされました。フロントフォークなど色々と取り付け位置にこだわる方がいるのも納得です。これも一種の「沼」ですね。
今回は2アイテムを購入しましたがそれでも純正マウントより安く済みました。今後はさらにグラベル区間など振動が激しい路面も走ってみて使い勝手を検証してみようと思います。
(余談) BiCYCLE CLUB(バイシクルクラブ)の付録が思った以上に良さげ
余談ですが今回はついでに『BiCYCLE CLUB(バイシクルクラブ)2022年3月号』の付録「耐水フロントバッグ」も付けてみました。付録の割にはしっかりした作りです。
容量は文字通り500mlペットボトル1本分。補給食や携帯ツールなど小物類を入れるのにちょうど良いサイズ。ご近所・短距離ライドにぴったりだと思います。