久比岐自転車道をサイクリング!!

 以前から行こう行こうと思っていた「久比岐自転車道を走りに行きました。久比岐自転車道は糸魚川市〜上越市にかけて作られた自転車道で旧国鉄北陸本線の線路跡を利用しています。国道8号に沿ったコースを日本海を望みながら走ることができます。

 ちなみに旧国鉄北陸本線は現在は「えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン」という素敵な名前の鉄道となっています。今回は時間の都合上乗れませんでしたが再訪時にはぜひ乗車したいです。

 久比岐自転車道を走る場合は上越市か糸魚川市のどちらかからスタートすることになります。上越市側は直江津駅、糸魚川市側は糸魚川駅が最寄駅となります。コースを往復するか、直江津駅からトキめき鉄道に乗るか、ひすいラインで糸魚川に戻るか等々当日の行程は悩みました。しかし、今回はせっかく新幹線輪行で遠出しているのでじっくり久比岐自転車道を味わい尽くそうと思い往復することにしました。(往復不可になってもトキめき鉄道妙高はねうまラインに乗って鉄道旅にシフトできます)。

 糸魚川駅で輪行解除しスタートします。まずはそのまま日本海側に進み「日本海展望台」に行きます。地下通路を通って展望台に登ります。

海だぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!

 海無し県出身の性として海には並々ならぬ憧れがあります。いずれは自力で実家方面(安曇野)から糸魚川に抜けたいという目標もあります。

 こちらは富山方面。富山に行くためには「親不知」を通過するのですが久比岐自転車道みたいな迂回路がないので自転車では危険極まりないです。鉄道を利用するのが無難です。

 いよいよ久比岐自転車道を走るわけですがスタート地点横のローソンでスタンプラリー用紙を入手。今回は久比岐自転車道を走るだけではなく「春のりんりんキャンペーン」というスタンプラリーも実施中だったのでこれに乗っかって走ることにしたわけです。そのため必然的に今回はゆるポタです。やはり走るのであれば何かしらの目的があるかないかは大きな違いになります。

 スタンプラリー用紙を手に入れスタート。

 スタート直後から日本海!!

 海と空の青が眩しいです!!

 スタートからゴールまで後述のトンネルや一部区間以外は海を眺めてサイクリングすることができます!!今回は天候が良く、海沿いの割に風も弱かったので快適に走ることができます。

 コース沿線は季節柄、紫陽花などの花が綺麗に咲いていました。他にも資料館も見かけました。今回みたいにコースを往復せず時間があれば立ち寄ってみるのも面白そうです。

 この久比岐自転車道ですが廃線跡を利用しているだけあり1割弱はトンネルとのこと。普段のサイクリングでトンネルと聞けば恐怖の対象でしかありませんが、こういったサイクリングコースのトンネルとなれば話は別です。明治〜大正期に作られた歴史を感じさせるレンガ造りのトンネルは走っているだけでも楽しめるものです。

 走ったのは6月下旬なので暑くて湿気もある時期ですが、トンネル内はひんやり涼しいので快適です。ただし、トンネル内は照明があっても一部隆起していたり濡れているところがあるのでライトは必須です。また、歩行者もいるので速度にも注意しましょう。

 雪国で海沿いにあった路線なのでトンネル以外にもスノーシェッドも残っています。個人的にはこういうスノーシェッドは好きなので車の心配をせず走れるのはとても楽しいです!!

 スノーシェッドの柱から見える海と空の青が映えて素敵です!

 コース上には所々にコースマップが設置され、ブルーラインなどで誘導表示も設けられているので迷うことはないと思います。このブルーラインは2018年に設けられたらしく、「つくばリンリンロード」同様に作りっぱなしではない姿勢は好感が持てますし安心して走れます。

 スタンプラリーミッションをこなしつつゴールである直江津方面出入り口に到着。ここまで約32km。ここから糸魚川方面に戻ります。

 帰り道に寄った「道の駅 能生」でスタンプを全て集めオリジナルステッカーを入手!!

 久比岐自転車道の公式キャラクターである久比岐 凛さん。身長172cmとのことでサイクルジャージ以外の服もかっこよく着こなすんだろうなぁ。

 こちらは道の駅で見かけて思わず注文した「コンブアイス」。味は塩バニラに近く、昆布のツブツブがアクセントになっています。昆布が主張しているわけではないので食べやすく美味しかったです。

 夕方の日差しでキラキラと輝く日本海を眺めつつ糸魚川方面の自転車道起点に到着。寄り道しすぎて帰りの新幹線にギリギリで乗車して帰路につきました。

 久比岐自転車道を走っていて感じたのは同じ海でも色々な表情があるということ。美しいエメラルドグリーンを基調に天候や場所によって様々な「海の碧」を見ることができます。単純に私が海無し県出身で色眼鏡で見ている部分もあると思いますが、それを抜きにしても美しいエメラルドグリーンを堪能しながらサイクリングができて素晴らしい自転車道だと思いました。

 今回走った久比岐自転車道は海沿いゆえに天候に要注意ですが、平坦基調で標識や休憩スポットも充実しているので気軽に楽しめるコースだと思います。久比岐自転車道が目的だったので今回は行けませんでしたが、このエリアは糸魚川の「糸魚川-静岡構造線」を見学できる「フォッサマグナパーク」や直江津方面の「上越市立水族博物館うみがたり」「トキめき鉄道」等々見所が多々あります。9月にも久比岐自転車道関係のキャンペーンを予定しているそうなので再訪時にはこういった場所にも行ってみたいと思います。