DAHONの2021年モデル「DEFTAR(デフター)」ってVitesseだよね?

 今回はダホン2021年モデルについてのただの雑記です。思ったことをだらだらと呟きます。

 ダホンの2021年モデルが昨年の9月あたりに発表されています。実際にお店に入るのは今年の春先以降というものが多いようです。その2021年モデルの中にDEFTAR(デフター)」というモデルがあります。

 このモデルですが公式サイト掲載の仕様やフレーム形状など見れ見るほど

「君、Vitesseだよね・・・?」

 「え?人違いじゃないですか?」みたいに別人を装っていますがどう見てもビテスです。ビテスというと最近だとインターナショナル版で「ビテッセ」というモデルがありますがほぼ同一自転車と見て間違い無いと思います。そして、このDEFTARは2021年モデルの中で個人的には注目株だと思っています。

 買う予定も無いのに勝手にそう思っているだけなんですけどね。

DEFTARはカスタムベースとしては優秀そうなモデル

 DEFTARですが実物見ていないので確定的に言えないのですがビテスに連なる系譜であるならカスタムベースとして非常にコスパが良いモデルだと思います。

 試乗などでかつてビテスフレームモデルに乗ったことがありますがダホンのラインナップの中では「軽量なアルミフレーム」です。(次点だとルートあたり?)。今回ディスコンになっているMuフレームなどと比較するとかなり軽い部類に入ります。しかも、インターナショナル版のビテッセ含めて10万円以下のお値段です。おそらく素のままでも十分な走行性能があるでしょう。このあたりは経験則でだいたいどんな感じか予想がつきます。そして、カスタムベースとして考えたときにも値段的にお手頃と言えます。ベースの値段が高すぎると手が出せかったり「最初からハイグレードモデルを買えば?」ということになりかねないので。

 そのほかにもDEFTARについては従来モデルと異なり「キャリパーブレーキ」を採用しフロントホイールは軽量な「DAHON PROホイール」を履いています。いかにもカスタムしてくれと言わんばかりの仕様です。ブレーキについては「実測」が必要ですが寸法によっては105やアルテグラのブレーキに交換することも可能かもしれません(年式や個体差があるので基本的には実測が必要です)。

*2022年9月15日追記:某サイクルショップのYouTube動画でデフターの実物紹介動画が出ていましたが残念ながら「ロングアーチ」のブレーキみたいです。つまり105やアルテグラのブレーキキャリパーは届かないので使用できないということ。できることといったらブレーキシューだけ105やアルテグラにするくらいですね……。

 ちなみに全くの余談かつ個人的偏見ですがクロモリやディスクブレーキ、折りたたみサイズに拘りがなければダホンの中では「Dash Altena」が「カスタムベース車」として1番の推しです。ドロップハンドル・ロードと同じようなフレーム形状・ロックジョーシステムによる剛性・値段・パーツの適合性などカスタムしやすいモデルです。難点は畳んでもそこまでコンパクトにならないことですね。

 あと、あまり売れないのかわかりませんが近年はお店で見かけたりセールにかけられているところを見かけたりします。良いモデルなのに悲しい・・・。

カスタムするならブレーキと後輪

 全く買う予定もありませんがもしもカスタムするならブレーキと後輪を交換します。おそらくコストカットと売り文句の車重10kg以下を達成するためと思われますが後輪だけ通常ホイールという中途半端かつ残念な仕様です。これをDAHON PROホイールに交換するだけで体感でハッキリと違いが分かるでしょう。

 ブレーキは前述の追記通りロングアーチなのでせめて105のブレーキシューに交換でしょうか。ロングアーチだとアーチ長が「57mm」くらいでしょうか。105やアルテグラのキャリパーはアーチ長が「51mm」です。MuSP9やDash Altenaの時は大丈夫でしたが年式や個体差があるようなので確実なのは「実測」です。ただ、動画を見た感じだと厳しそうです。

 届かない場合はスマートではありませんが「オフセットブレーキシューケース」で長さを稼ぐこともできます。若干、制動力は落ちるようですが・・・。

 使い方や予算によりますがコンポやハンドルをそのままにしたとしてもこの2点を変更するだけでだいぶ走りが変わるはずです。タイヤもパナレーサーやシュワルベに変えれば走行性能がさらに変わるでしょう。

 ドロップハンドルやブルホーンハンドル、フロントダブル化、コンポ交換などミニベロのカスタムはやりだすと沼にはまっていきますが、デフターの場合は最優先でブレーキと後輪(ホイールが無理ならせめてタイヤ)を変えるのが一番効果を実感できると思います。

他のモデルについて思ったことなど

 DAHONは2021年モデルから折り畳まないモデルをラインナップに加えてきました。Ternでも以前から畳まないモデルがあるので他メーカーを意識してのラインナップなのかなと推察。

 そんな畳まないモデルですが「Calm(カーム)」はデザインも可愛くて街乗りには良さそうなモデルだと思います。ただ、気になる点が「7速」ということ。ボードウォークもですがなぜ7速・・・。なぜ・・・?

 個人的には最低でも8速だと思っています。6速・7速だと段数とギアの幅として物足りません。正直なところこのくらいの段数だとシングルスピードと変わりがありません。また、カスタムする際にも8速以上にするにはホイール交換が必須など不都合も出てきます。Calmもボードウォークも好きなデザインですが7速というのが手を出しにくくしている致命的な理由です。

 他にも注目株はドロップハンドル+ディスクブレーキを搭載したSpeed RB」ですね。RBって何の意味なんでしょうね?

 ティアグラコンポでお値段が18万円ほどしますがこのタイプの自転車でディスクブレーキは珍しいので刺さる人には刺さるモデルだと思います。スピードファルコ系でクロモリフレームなので重量はそこそこありますが仕様で問題なければこれを買ってしまうのが良いのかもしれません。

 TwitterのTLでよく見かけるDAHON K3ですが個人的にはあのあたりのモデルは選択肢に入りません。試乗したこともあるのですが「かなり人を選ぶモデル」だと思っています。

 値段も高すぎず、コンパクトで軽いというモデルですが「14インチ」という超小径なので乗り心地と路面ギャップへの弱さなど相当クセが強いです。身体能力が低すぎる私の場合は段差でコケたところを車にプレスされる未来しか浮かばないので買うことはないでしょう。K3については中古市場でけっこう見かけるのでやっぱり難しいモデルなのかなと思っています。K3系列については海外では存在するようですが16インチモデルが出ればネガティブな面が緩和されるのではないかと思います。

 最後にこれも全くの余談ですがダホンのインターナショナルってどうなっているんでしょう? ヨドバシカメラで2020年モデルのボードウォークを見かけましたが2021年モデルについては一切情報がありません。インターナショナルだとハイドロフォーミングのアルミフレームで「ヴィガー」など差別化的なモデルもありましたが2020年からは消えてお店でも見かけません。2020年が最後だったということ・・・?

 ダホンに限らず新型ことなの影響でパーツ供給も不安定なのでイヤーモデルという区切りが意味をなさないのかもしれませんね。