RENEGADE S2をオーバーホールに出してきました

 RENEGADE S2を納車してから約3年ほど経過するのですがようやくオーバーホールに出しました。納車から新型感染症の影響で購入したショップさんががほぼ休業状態になったり、私自身が居住地を変えるなどお店に持っていく機会を逸していた事情があります。

 そこまで荒っぽい使い方はしていないつもりですが、3年近くもショップで診てもらっていないのは若干の不安がありました。本格的に冬を迎えてライド機会がほぼ無くなるこのタイミングでオーバーホールに出すことにした次第。作業をお願いするお店探しからスタートでしたが「CLAMP松本蔵店」さんに依頼しました。

オーバーホール後の自転車はまるで別物(……のような気がする)

 帰り道に少し走った程度ですが、オーバーホールから帰ってきたRENEGADE S2は「走りが軽くなったような気」がします。あくまで「そんな気がする」程度です。ただ、自分でバラすのが難しい部分も含めて分解・洗浄してもらっているからか全体的な動きがスムーズです。特に回転駆動部分は前よりもクルクル回ってくれます。

 ケーブルも交換しているのでそういう部分も込みで新車に近いレベルで走りが良くなっているのでしょう。たぶん……。

前から不調のあったブレーキ周りは改善

オーバーホール前のRENEGADE S2。見た目は大きく変わらないがそこそこガタが出ていた。

 今回、さすがにオーバーホールに出そうと思ったきっかけがフロントブレーキの不調。主にローターの擦れが発生していました。以前からたまにシャリシャリ擦っていたのですが、ここ最近は常時擦れているような状況でした。そのためかペダリングも若干重く感じる場面がありました。そういった不具合も今回のオーバーホールでバッチリ直っていました。

 オーバーホールということでブレーキオイルも新たに交換しています。スタッフさん曰く「ブレーキオイルは若干の劣化があった」とのこと。ブレーキパッドはまだ十分残っているとのことで交換しませんでした。

 ブレーキオイルは一般的に「1年〜2年に一度は交換をしましょう」という話を聞きます。上記のブレーキ周りの状況を聞いた時に「3年近くあれだけ走っていても思った以上に保つものなんだな」という宜しくない感想が浮かんできました。もちろん、オイルやブレーキパッドの劣化は走るシチュエーションや扱い方、乗車頻度などで変わってきますが、自分が思っている以上にはタフだったようです。私のライド環境はざっくりとした感覚で「舗装路8:未舗装路2」の割合。今回のことは今後のショップ整備の依頼間隔の参考になるでしょう。

 ちなみにブレーキオイル交換だけの工賃も確認しましたが前後で4,000円だそうです。お店のよって異なりますが、今まで調べてきた中では片側3,000円台が一般的相場です。それよりはお安いです。比較的安価なクロスバイクでも油圧式ディスクブレーキを採用しているモデルが増えています。通勤通学の乗車頻度なら劣化も早いでしょう。このくらいの工賃だと整備をお願いしやすいと思います。

バーテープとタイヤも交換しました

 今回の機会にバーテープとタイヤも交換してもらいました。バーテープは必要に迫られたわけではありませんが気分を一新するつもりで交換。元々巻いてあったバーテープよりは厚いものを巻いたのでクッション性は向上。

 タイヤはこれまでチューブレス運用していましたが、この機会に当初のチューブドに戻しました。タイヤは前と同じくWTB「BYWAY」ですが、ブラウンサイドのものに変更したのでいかにもグラベルロードっぽい見た目になりました。納車当時の姿に戻っただけとも言えます。

 別のタイヤを試す気は無いのかという話ですが、自分の使い方だと「太いセンタースリックタイヤ」で必要十分。そうなると現状ではBYWAYかグラベルキングということになります。BYWAYなのは前の記事にも書いていますが単純に調達コストです。

 久々のチューブドですが走った印象としてはチューブレスよりは若干硬い感触が返ってきます。これは新しく換えたばかりのタイヤゆえなのか空気圧によるものなのかは不明。違いと言ってもわずかな差です。チューブドに戻したことも含めてこの辺りは別記事で扱う予定です。

 まったくの余談ですがROVE STやグレイシア にも乗っているので感覚がバグっているのか700C×40でも細く感じます。これより細いタイヤは怖くてもう乗れる気がしない。

費用は高いと思う

 使い方によりますが1年〜2年に一度はオーバーホールに出すのが理想らしいです。週末ホビーライダーならどんなに遅くとも3年だとか。当然、何らかの不具合を抱えたまま放置は良くないのですぐお店に持っていった方が良いでしょう。しかしながら、オーバーホールにかかる費用は決して安いものではありません。

 お店によって異なりますがオーバーホール代金は3万円前後が一般的です。私が依頼したショップさんは他店購入車で28,000円でした。さらに交換する部品があればその部品代も追加となります。今回だと持ち込んだタイヤとバーテープ代がそれに相当します。「安心を買う」と思えば安いですが、気軽にポンッと出せる金額でもありません。

 また、高価なスポーツ自転車なら必要経費と呑み込めますが、これが3万円〜10万円程度の自転車だと話も変わってくるでしょう。元々の自転車の価格によってはある程度の年数経過、劣化が出てきたら新車に買い替えてしまった方が経済的なのかもしれません。あくまで「道具」と割り切ってドライに考えればそれもありでしょう。いずれにしてもこの値段を安いと思うか高いと思うかは各々で判断が別れるところでしょう。

オーバーホール後に帰ってきたタイヤなど

 オーバーホール時に外した古いタイヤはチューブレス用バルブ含めてそのまま返却されました。シーラントの塊もこびりついているし、もう使えないものと思っていたのですが、まだまだ使えるとのこと。シーラント自体がゴムなのでチューブド運用しても特に問題ないそうです。ただ、ビード部分などシーラントでベタベタしているので使うかと問われると……。う〜ん……。どうするかな。

 あと、ついでに気になっていた「タイヤのサイドからブクブクと小さい泡状にシーラントが出ていた件」も訊いてみました。そういうものらしいです。ブクブク出ていてもその箇所もシーラントが埋めているので不良品と言うことではないのだとか。

オーバーホールはやった方が良い

 費用のことも触れましたがそれなりの距離を走れば必然的にガタが出てきます。それを放置すれば車体寿命が縮みますし、不具合によって自他共に事故のリスクが発生します。そういったトラブル回避の意味でも1年〜2年、遅くても3年に一度はオーバーホールをした方が良いでしょう。優等生的な回答になりますが、実際に体感で違いを感じる(ような気がする)くらいには効果はあると思いました。