松本城のレーザーマッピング演出を手持ち撮影機材で撮り比べ

 今年も松本城では「松本城~氷晶きらめく水鏡~」というレーザーマッピングによる演出が始まりました。実施期間は2022年12月1日~2023年2月28日の約3ヶ月。昨年も楽しませてもらいましたがさらに新しい演出も行われるようで今から楽しみです。

 今回、演出を見に行くのに併せて手持ち機材でどの程度撮れるものか確認してみることにしました。昨年はiPhone SEで写真・動画を撮影していましたが、先日投稿した記事のように画質設定などいい加減だったので改めて確認したいと思った次第。昼間だとそこまで違いが出ないものですが夜間だとかなりの差が出るはずです。

 たいした機材は持っておらず「iPhone SE(第2世代)」・SONYアクションカム「HDR-AS300」・SONYコンデジ「RX100Ⅲ」の3種類。実は三脚の類を持っていないのでiPhone以外は自転車のハンドルマウントに取り付けて撮影です。iPhoneに至っては昨年同様手持ち撮影。さすがにコンパクトなスマホ用三脚を調達しようかな……。

 今回の被写体が夜間かつレーザーマッピング・イルミネーション演出という「動くもの」なので静止画よりはスペックが求められます。各機材「1080 60fps」の最高画質設定(4K機材とか持ってないんだ)で撮影。

*以下の画像は動画編集画面のスクショ。

 動画は別にアップしますがまずアクションカム「HDR-AS300」は酷いものです。結果は見えていましたがザラザラ感が酷くてディテールが潰れています。撮影時には専用スマホアプリと無線接続して撮影。スマホ画面サイズではそこまで酷くないかなという印象。しかし、PCの画面で見るとよく見なくてもザラザラした映像でひどいのがわかります。

この部分とか青色なんだよなぁ……。

 昨年も使用したiPhone SEはアクションカムに比べれば遥かにマシです。ただ、致命的な問題が「色の正確性」です。「色」については薄い青や紫といった色が正確に記録できません。現在実施中の演出は「大地」・「水」・「星空」の3演出が流れていますが、「水」については青が多用されており、ただの黄色い光しか捉えられない場面が多くあります。あと、映像全体が若干暗いです(この辺はあとで調整すればマシになるが……)。

 「RX100Ⅲ」は昨年も一度撮影しましたが画質がイマイチでiPhone SEで撮ったという経緯がありました。ただ、その時は画質設定が初期設定地だったので改めて最高画質設定で撮影。

 iPhone SEと解像感は同じに感じますが「明るさ」と「色の正確性」は優っています。それ以外にズームしても画像が荒れないなど全体的にカメラの面目躍如と言った撮れ高。この点だけでも「RX100Ⅲ」で撮影する価値はあったと言えます。

 とりあえず今年は「RX100Ⅲ」で残りの演出も撮影するつもりです。

 余談ですが写真撮影についてはもう少し設定を詰めれば良くなりそうですがオートでも上手く撮れました。シーンセレクトで夜景や花火がありますが処理のせいか写真がボケます。あと、シーンによっては強制的にフラッシュが焚かれるので迷惑になります。ハンドルマウントに取り付けたついでに走行動画も撮りましたが、さすがにこれはアクションカムに及ぶべくも無く……。

 3機種で撮影しましたがスマホで見るにしてもアクションカムはさすがにきついと言えます。当たり前の話ですがそれぞれ得意分野が違うので比べるのも酷ではあります。「RX100Ⅲ」についてはiPhone SEと画質設定が同等とは言え、色をしっかりと記録できていたのでカメラとしての立場は守られた感があります。昼間はともかく夜間だと如実に差が出るものだと改めて実感しました。

 そのほか別の興味も出てきておりiPhoneについてはiPhone14・13あたりだとイルミネーションの色を正確に撮れるのか気になります。それによっては「全部スマホにまとめる」か「撮影機材は別に用意する」かも答えが変わってくると思います。すぐに買い換える予定はありませんが、使用期間的にiPhone SEの次を検討する時期なのは確か。しかし、私はあんなに大きいスマホは要らないので型落ちの13ミニで良いかなぁ……。