中綱湖の桜、白馬村の桜を巡るサイクリング 曇り空で大敗北……

 今回は大町市の中綱湖と白馬村の桜を見にサイクリングしてきました。先に触れておくと桜が満開のベストなタイミングで行くことができたのですが天候は曇り空という残念な日でした。

中綱湖の桜

 今回は現地到着時間を考慮して中綱湖(簗場駅)まで輪行。写真の通りバッチリ満開を迎えています。

 曇り空であることに加えて風も出ていたので湖面は波が出ています。波がなければ水鏡のようになるのですが……。

 ちょこちょこ周囲を移動しながら撮影。

 水面の波が落ち着いたタイミングまで粘って撮影。

 この機を逃さずにこの構図でも……と思いましたが間に合いませんでした。ほんの一瞬でした。

 今回は日曜日に行ったのですが天気に関係なくスケジュールの関係もあるからか人は多かったです。帰り道も悪あがきで立ち寄ってみましたが朝よりも状況は良く無かったので諦めて帰路に着きました。

塩の道をポタポタ

 中綱湖の次は白馬村に向かうべく西側の道を進みます。かつては「塩の道」としても機能した道です。

 狭い道ですが趣があり走るだけでも楽しいです。

 道端にはこのように石仏が残っています。

 青木湖も同じく西側の道を進みます。佐野坂に近づくと「西国三十三番観音」がほぼ等間隔で並んでいます。江戸末期に佐野坂の庄屋が高遠の石工に彫ってもらったというものだそうです。中綱湖のお地蔵様もそうですが旅人の安全を祈願したり道標としての役目もあったのでしょう。

 未舗装路区間に入ってすぐの場所ですが残雪と降りて来た枝が散乱しています。昨年の同じ時期も走っていますがここまでは酷くありませんでした。このまま走っていくとホイールやスプロケ、リアディレイラーに枝が絡まり破損・事故のリスクがあります。今回は押していく時間も惜しいので引き返して一般道を走ることにしました。

 また、こちらの佐野坂を引き返す際にTwitterのフォロワーさんにお会いしました。ミニベロのグレイシアで白馬村から佐野坂を通過してきていました。雪はなかったそうですが自転車に乗って通過するのは厳しい路面状況だったそうです。短いながらも色々お話することができました。

 それにしてもまったり旅スタイルなグレイシアは素敵でした。写真撮り忘れたのが悔やまれます。

 一般道の佐野坂を降って白馬村入り。佐野坂の長めの下り坂はAACRやサイクリングなどで定番のコースになっていますが路面の荒れが酷くなっていました。

 補修されている箇所もありますが降りの終盤の歩道の白線付近アスファルトが穴が開いているレベルで削れていました。ロードバイクの細いタイヤであの欠けた箇所にハマると落車すると思います。グラベルロードロードでも危ないかもしれません。

 降りだとどうしても速度も乗ってしまいます。いずれは補修がされるとは思いますがゴールデンウィークや緑のAACRに参加される方などは気をつけて走ったほうが良いでしょう。

四十九院のコブシ

 昨年も来ていますが四十九院のコブシ」に到着。昨年よりもさらに開花したタイミングで来れたようです。それゆえにこの曇り空が憎い。

大出公園(大出の吊橋)

 白馬村に来たら毎度来ている大出公園(大出の吊橋)に到着。前情報通りこちらの桜も満開……というよりも左側はすでに散り始めています。散るのが早すぎです。

 この天候でも人は多い方でした。大多数の方はこの日を逃すとおそらく次は来年なのでそれもやむなしなところ。ゴールデンウィークまでは保たないでしょう。

野平の一本桜

 フォロワーさんから「野平の一本桜」が解禁されているとの情報があり行ってみることにしました。「解禁」と表現しましたが直近まで感染症予防のために来訪を遠慮してほしい旨の広報が白馬村より出ていました。そのため昨年は行くことができていませんでした。野平の一本桜は今回初めて行きましたが人気スポットになっているのも納得の美しさでした。ただ、短いながらも集落までの登りがキツかったです。

 野平集落からの北アルプスの眺めも圧巻です。白馬駅付近で見るよりも山々の威容・プレッシャーが凄まじいものがあります。まさにそびえ立つ「壁」の如し。山の麓に見える建物群は「白馬岩岳スノーフィールド」やホテル・ペンションがあるエリアです。

 ところでここまで登ってきたということは戻りは下り坂です。個人的にはダウンヒルの方が憂鬱です。登りはジリジリ進むか自転車を押していけばなんとかなります。一方の下りはブレーキやコーナーのライン取りなど気にすべきことが多く気が気でないシーンです。スピードが出てしまうのもそう感じる要因でしょう。私としては「ゆっくり安全に降りられる」方がスマートだと思っています。

 ちなみにサイクル雑誌か何かでギア比の話題で「下りで回すギアが足りない」云々のワードを見たことがあるのですが「下り坂でわざわざ回すの?」と思うのですがサイクリストの認識は異なるのかもしれません。

来年は晴れの機会を狙いたい

 今回は総じて桜の開花・天候・訪問できるタイミングがうまく噛み合わなかったといえます。走りに行った翌日は晴れましたがそれ以降は雨でした。当然、ゴールデンウィークまで保たなかったのでまた来年ということになります。来年はうまいことスケジュール調整して「晴れ+桜の満開」の絶好のタイミングでアタックしたいと思います。

余談:輪行についての新たな気付き

 余談ですが今回は行き帰りで輪行しました。今まで時間の都合や緊急時のエスケープ手段として捉えていたのですが、「サイクリングがダルくなったときの回避手段にもなる」という新たな気付きを得ました。

 好天でサイクリング日和のシチュエーションなら行き帰りのライドも楽しめたでしょう。語弊がありますが今回のように曇り空でテンションだだ下がりの時や美味しいところ取りしたい時には有用な手段だと思います。うまく説明しにくいのですが車でのトランポやかつてのAACRにあった「サイクルトレイン」もそれに近いものなのだと思いました。

*AACRにかつてあった「サイクルトレイン」クラスは白馬駅から一日市場駅まで電車に自転車をそのまま乗せ復路を移動するというもの。見どころをほぼ消化しダルくなりがちな復路をほぼショートカットできるという美味しいところ取りが可能なクラスでした。私としてはこのクラスが復活したらAACRにまた参加したいと思っております。