最近試した「大豆ミート」食品がクオリティ高めでした

 以前から「大豆ミート」食品の実食レビュー記事を挙げていますが今回もその流れです。今回はハンバーグと唐揚げです。しっかり調理されたメニューなこともあり総じて「代用肉食品」としてはクオリティが高いと思いました。おそらく何も言わずに出てくれば大豆ミートとは気づかないかもしれません。

日本ハム 極み焼  大豆ミート使用 和風おろしハンバーグ

 まずこちらの日本ハム「極み焼 大豆ミート使用 和風おろしハンバーグ」。見たままで大豆ミートを代替肉として使用したハンバーグです。

 原材料を確認すると「粒状大豆タンパク質」を使用しています。ハンバーグなので挽肉状の大豆ミートを使用しているのはイメージ通りでしょう。分量的にはたまねぎが多いようです。

 栄養成分を見ると思ったよりもカロリーと脂質が少ない点が目に付きます。和風おろしソースだから脂質が抑えめになっているのかもしれません。

 湯煎して温めたものがこちらです。見た目は完全にハンバーグです。

 割って断面を確認しましたがハンバーグというメニューなので違和感はありません。質感としてはしっかり形を保った固めのハンバーグです。

 比較としてスーパーで隣に並んでいた牛肉仕様の通常のハンバーグも準備しました。

 左が大豆ミート、右が通常肉です。断面を比較すると違いがはっきりとわかります。大きな違いは「ジューシーさ」です。通常のハンバーグはふっくら柔らかで割るとジュワッと脂が溢れてきます。一方の大豆ミート製はそれがありません。

 一口大にカットした時も大豆ミートはしっかりと形を保っていますが通常肉はホロホロと崩れます。肝心の味は以前食べた無印良品の「大豆ミートハンバーグ」とほぼ同じ味です。肉自体に「大豆臭」を消すための味付けがしっかりついている点と若干のパサつきを感じるところも同じです。ただ、これは私が以前に無印良品の大豆ミートハンバーグを食べたことがあるためそう感じたという話です。ハンバーグ自体の味付けとソースによって「大豆臭」が無いのでなにも知らずに食卓に出されたら大豆ミートとは気付かないでしょう。ただ、通常肉にある脂の旨味が決定的に欠けているので美味しいかどうかは別の話になりそうです。「脂を減らしたヘルシーなハンバーグ製品」と言えば通るか……。

日本ハム ナチュミート唐揚げ

 こちらも日本ハムからで「ナチュミート から揚げ」。大豆ミートを使用した「ナチュミート」というブランドが展開されており他にもウインナーやハムもあるようです。

 原材料を確認すると「粒状大豆タンパク質」を使用しているようです。あとは唐揚げ製品で使う材料です。

 1袋5個入りでしたが通常の唐揚げだとこのカロリーで収まらないのでヘルシーな方なのかも?

 このタイプの冷蔵唐揚げは初めて買いましたが袋を開けたときの香りは唐揚げです。衣の質感や全体的な香りがチキチキボーンに似ています。

 電子レンジで加熱。割ってみるとお肉の繊維感があります。原材料では「粒状」とありましたが見た感じはフィレ肉タイプのように見えます。

 味は唐揚げでした。スーパーに置いてあるチキチキボーンなど冷蔵唐揚げ系食品として特に違和感はないと思います。お弁当にしれっと入っていてもおそらく気づかないと思います。ただ、強いて言えばハンバーグ同様に「ジューシー感」がありません。脂質20gと書いてある割にはそれを感じさせないパサついた肉質。「こういう唐揚げ」と思えば不自然ではないですが単純に美味しいかと言われれば微妙。厳し目に書いていますが大豆ミートの宿命と言える「大豆臭」を感じないのは革命的と言えるでしょう。

まだまだ発展途上だが可能性を感じる

 今回扱った大豆ミート製品はしっかり調理・味付けがされたメニューでしたが代替肉食品としてはクオリティが高いと思いました。両者とも大豆ミートの宿命である「大豆臭」をしっかり処理できている点が大きく評価できます。一方でこれも大豆ミートの宿命ですが「肉の脂」によるジューシーさが決定的に欠けている点は課題だと言えます。これが解決できると飛躍的に大豆ミート食品が美味しくなると思います。あとは価格ですね。