「塩の道」を往く 塩の道巡りを始めます(導入編) 

 以前より折に触れてブログに書いていましたが「千国街道」、所謂「塩の道」を辿ってみたいと思います。一昨年前に小谷村の旧道をロードバイクで走りましたがそれの延長線上として実行しようということです。

塩の道(千国街道)とは?

 「千国街道」は長野県松本市と新潟県糸魚川市を結ぶ街道。「松本街道」、「糸魚川街道」などの呼び名もありますが「塩の道」の名称の方が有名だと思います。日本海に面する糸魚川から松本まで「塩」や「海産物」といった「海無し県」では入手不可な物を運ぶのに利用された道です。現在の国道147号線・148号線・大糸線に沿うルートで古からの寺社・道祖神などが残っています。

なぜ「塩の道」辿りをするのか?

 「実際に自分の足で歩いたり自転車を漕いだりして日本海まで行ってみたい」からです。海無し県出身者の性みたいな物です。

 元々、歴史は好きですが地元に絡んだ歴史はスルーしていました。改めて色々と見るべきところがあると気付いたこと、ミニベロやロードに乗り出したこともきっかけに実際に日本海まで行ってみたいという想いが芽生えました。

 正直、千国街道は「街道」としても「史跡」としてもマイナーな部類に入ると思います。観光資源として見てもアルプスの山々に比べて弱いと思います。「観光スポット」は所々ありますが「街道」としての繋がりで見ると他の街道ほど目立つ物でもありません。そもそも街道に付き物である「宿場町の跡」すら残っていないケースが多々あります。(小谷村の来馬など)

 他の街道については『旧街道じてんしゃ旅』なる冊子が出るなどしていますが千国街道はほぼその手の書籍はありません。ガイドブック的なものはあるのですが「観光」のような華やかさはないです。ルートを調べるとわかりますがアクセスと道の状況から手が出しにくいでしょうし需要もないでしょう。特に国道148号線のトンネル区間など危ないところもあるので見舗装路を安全に迂回する術がなくオススメできるものではありません。

 それでも「今は使われなくなった道の趣」、「豪雪地帯を行き来した当時の人たちの面影」・「道沿いの石仏・道祖神などから見る信仰の跡」など見るべきものがあると思っています。

実施にあたって

 松本市から糸魚川市まで通しで抜けるなら他の方のブログ記事にあるように1日〜2日で実行可能です。ただ、今回はそれだけではなく塩の道の史跡を可能な限り訪ねていきたいと思います。実際にそれをやるとなるとそこそこの回数と時間(年単位?)を要するので本ブログでは何回かに分けて記事にしようと思います。(途中で頓挫する可能性もあります)

 実施にあたっては時間と距離の関係から公共交通機関と自転車を利用して辿ります。基本は輪行を駆使して自転車で回るつもりです。山道や自転車走行不可・禁止区間は押していくなど臨機応変に対応予定。

 ルートについては書籍やネットの情報を参考にして進めます。現在では消失していたり不明なルートもあるのでギチギチに縛らず迂回路を利用するなど無理のないように進めるつもりです。山道も行くことになりますが季節や山の状況によっては国道など現行の道路を使用するつもりです。また、時間・季節の関係から辿る順番が前後する予定です。直近の予定で言えば「松本〜大町」・「大町〜小谷」の区間は並行して進めていくことになると思います。

 現在の市街地内を通るルートも原則として辿るつもりですが史跡すら残っていないなど当時の痕跡が無いエリアはスルーすることもあり得ます。このあたりもスケジュールや季節などで決まるかと思います。

 走ったルートが前後した場合のナンバリングやブログでの一覧方法などは検討中です。目次にあたるものを別ページで作ろうかと思っています。

 色々書きましたが今回の趣旨は「自転車と徒歩で糸魚川に抜ける」「史跡巡り」が目的となります。次回からルート辿りを始めます。「松本市街〜熊倉の渡し跡」の予定です。