グレイシアのタイヤを久々にサーファス「トラッカー」に戻しました

 先日、シュワルベのビリーボンカーズの記事を投稿しましたがグレイシアのタイヤをサーファス「トラッカー」に戻しました。ビリーボンカーズは軽量で舗装路・未舗装路ともに快適に走れる良いタイヤです。ただ、しばらく砂利道などの未舗装路を含む遠出の予定がないので勿体無いかなと思った次第。あと、もうしばらくしたらシュワルベ「ビックアップル」に交換しようとも思っています。

サーファス「トラッカー」

 サーファスというブランドから出ている「トラッカー」については過去に記事で扱ったことがあります。グレイシア購入して間もないころに早々に導入し長いこと使っていました。

図らずも今回のアイキャッチ画像と似たような構図

 カテゴリとしてはマウンテンバイク・BMX用のタイヤとのこと。20インチ(406)のタイヤとしてはタイヤ幅が2.3という非常に太いサイズです。

 タイヤ重量は個体差がありますが約560g。軽いわけではありませんが値段、見た目、タイヤの性格を考えればそれなりでしょうか。対応空気圧は2.7 BAR(40psi)〜4.5 BAR(65psi)です。最大空気圧についてはビリーボンカーズと同じ数字です。

 見た目通りのブロックパターンタイヤですがゴツゴツと隆起したタイプではないので舗装路などフラットな路面でも割とよく走れます。また、タイヤ自体の質感はグレイシアに元から付いている「カルンバ」と比べても相当柔らかい質感。空気圧を下げれば路面からの振動はだいぶマイルドになります。

 カルンバで思い出しましたが現在では単品売りでは流通していないようです。そうなるとグレイシアを買わないと付いてこないタイヤということで、今となっては貴重なタイヤなのかもしれません。

2.0と2.3のサイズ差(タイヤ幅・直径)は大きい

 交換のタイミングでシュワルベ「ビリーボンカーズ」と比較。タイヤ幅はトラッカーが2.3、ビリーボンカーズは2.0です。インチの数字だけ見てもピンとは来ないので実測。

 ビリーボンカーズは2.0で実測してみると4.6cmほど。

 トラッカーは5.6cmでした。ついでに書いておくとミニベロで見かけるタイヤ幅1.75だと約4.4cm。

 今回の実測では世に出ている換算表よりも小さい数字でした。タイヤコンディションや空気圧、測り方の影響もあるのであくまで参考程度で見てください。

 また、ホイールにタイヤを履かせた状態での直径も測りましたが、ビリーボンカーズの約50.7cmに対して、トラッカーは約52.3cmでした。0.3インチでも視覚的・数値で割とはっきり差が出るなと改めて実感。何度か同じことを書いていますがトラッカーくらいのサイズだとほぼ20インチの451サイズと変わらないわけです。

トラッカーはコスパ抜群のタイヤ

 あまり「コスパ」という言葉が好きではないのですが、トラッカーはその言葉がしっくりくるタイヤだと言えます。久々にトラッカーを履いたグレイシアで走りましたが、見た目の割に未舗装路のみならず舗装路でもよく転がってくれます。さすがにタイヤ自体の重量があるためシュワルベワンなど舗装路特化型には劣ります。しかしながら、荒れた舗装路、段差、砂利道なども突っ込める「オールラウンダータイヤ」として優秀だと思います。過信は禁物ですが雪上もなんとか行けます。

 似たような性格のビリーボンカーズと比べた場合に価格が非常に安価という点も大きな評価点です。ビリーボンカーズは前後セットで約9,500円ですが、トラッカーは約5,000円で済みます。タイヤは自転車の中ではわかりやすい「消耗品」なので価格の優位性は無視できません。ただ、トラッカーの方がほぼ2倍の重量があることは確かなのでその分の価格差と思えば妥当なのかもしれません。

 高価格ハイエンドタイヤと比べれば相応の性能差がありますが、「太くて乗り心地が良くて舗装路でそれなりに転がるタイヤ」を安価で入手できるというのがトラッカーの強みと言えるでしょう。