新たなアクションカメラとしてinsta360「X3」をポチりました!! 選んだ理由やアクションカメラについて思うことなど

 以前から買い替えを検討していたアクションカメラとしてinsta360「X3」というモデルを注文しました。X3はスティック形状アクションカメラで「360度撮影」が可能という製品です。ちょうどinsta360公式サイトでクリスマス・年末年始セール(2024年1月4日まで)が開催中なのでそのタイミングで発注しました。公式サイトのみならずAmazon、楽天市場も公式サイトの価格を反映しているようです(2023/12/26時点)。

 届いたばかりなのでレビューは後にしますが、なぜアクションカメラの買い替えを検討していたのか、なぜinsta360のX3を選んだのか、定番のGoProを選ばなかった理由などについて触れたいと思います。

insta360の「X3」を選んだ理由

 記事のタイトル通りinsta360 X3を注文したわけですが、本モデルを選んだ理由は「360度撮影が面白そう」という単純な理由です。360度撮影自体は初めてではなく、以前に別メーカーのモデルのレンタル・レビューしたことがあります。その時は手ぶれ補正未搭載でどちらかと言えば「カメラ」の性格が強い点がネックになりました。しかし、今回のX3は手ぶれ補正が付いた純然たる「アクションカメラ」です。サイクリングなどアクティビティにも問題なく使えます。また、本来の用途であるサイクリング時の「前方のみの撮影」についても要求スペックは過剰なくらいに満たしているので問題になりません。(4K以上は使わないし)

 他にも細々した理由はありますが、フルHDによる前方の撮影もこなせつつ「使っていて面白く遊べそうな製品」を選んでみようということで選んだわけです。ちなみに他の検討モデルにはアクションカメラ定番かつ大御所の「GoPro」、X3と同じinsta360が出している「ONE RS」があったのですが、そちらを選ばなかった理由は後述します。

X3が到着するも不安の溢れる届き方……

 注文から割と早く手元に届きました。今回は「通常版」を注文しましたが、どのセットを注文するかでだいぶ迷いました。迷うというよりは分かりにくいのが原因でしょうか。

 X3の販売ページを見れば分かりますが、通常版・プレミアムセット・バイク撮影セット・スキー撮影セット……と同梱オプション違いでパッケージがたくさんあります。Amazonの販売ページも微妙に内容が違ったりとわかりにくいです。

 本来はセット内容から「プレミアムセット」版を選んでおけば良いはずです。ところがセール中や外部アフィリエイト特典などにより通常版に「114cm 見えない自撮り棒」が無償で付いてくるという状況(記事執筆時開催中のセール時)。そのため通常版にバラでレンズキャップなどを注文した方がわずかに安くなるという謎現象が発生しています。どのセットを選ぶかは使い方や必要なオプションで決める部分ですが、電卓で金額計算しながら検討を進めました。

 そして、届いたX3を開封してビックリ!! 上の画像のようになっていました。本体が収まっているパッケージ内のくぼみが割れて抜け落ちていました。

 プラ製の本体が収まる部分が半分ほど割れています。割れたのか切れたのか……? 人為的なもの以外でこうなるものなのでしょうか? 本体の電源を入れる前に早くも不安になる出来事。他のオプション類と同じ段ボールに入って届いており、外箱に凹みも無いのでこうなった原因がいまいちわかりません。ただ、この届き方だと本体が問題なく動作したとしても後で故障などトラブルが発生しないとも言えません。また、故障した場合にこの届き方が原因なのか、使用によるものなのか原因特定に支障があ出てきそうです。

 とりあえず公式サポートに画像付きで交換可能なのか等々のメールを送りました。そして、英文でメールが返ってきました。翻訳サイトで訳したものが以下のもの。

Insta360 Eコマースチームからのご挨拶。
 このような不愉快なショッピング体験をさせてしまったことを心よりお詫び申し上げます。お送りする商品は新品ですのでご安心ください。ただし、物流や輸送中に衝突が発生し、製品のパッケージが損傷する可能性があります。このような状況で申し訳ありません。
 私たちはあなたの気持ちや懸念を完全に理解しています。カメラの使用中に問題が発生した場合は、最善を尽くしてお手伝いいたします。
 さらにご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。良い1日を!
 よろしくお願いします。

こんな感じで回答になっていないような返信が届いたわけです。「輸送中のパッケージ破損はしょうがないよね!! 何かあったらまた連絡してね!!」みたいなことでしょう。いや、パッケージの内側が破損しているんだけど……。

 海外からの発送なのでこの程度は茶飯事ということなのでしょうか。返品・交換の時間と手間が惜しいのでこのまま動作確認に移ることにしました。もし動作に不具合が認められれば保証期間内(insta360 Careも加入した)なのでなんとかなるはず……。なるかな……?(不安)

GoProを選ばなかった理由

 アクションカメラの大御所でもあり定番でもある「GoPro」。この記事を書いている時点では「GoPro HERO12 Black」が最新です。安定どころか超高性能とも言える手ぶれ補正、アクションカメラの中では最高の画質、サードパーティー含めて豊富なオプション、多くのユーザーによる豊富なレビュー情報など選ばない理由がないくらいの存在です。そんなことを書いていながら選んでいないわけですが、選ばなかった理由はそのものズバリ「熱暴走による電源落ちの懸念」です。

 SONY「DHR-AS300」を購入した時もGoProは検討しましたが、具体的な使用時間、気温の情報も交えて発熱で電源が落ちたという情報を多く目にし購入に至りませんでした。その後も折に触れて購入を検討しましたが同じ理由で見送り。今回も情報収集しましたが、今現在もその状況があまり変わっていないようです。 

 数年にわたり使用しているSONY「DHR-AS300」も夏場の炎天下で本体が熱くなることはあります。ただ、幸いにも電源が落ちる事態はこれまで一度も遭遇していません。今回購入したX3はじめ他モデルが安心かと言えばそうではないでしょう。ただ、具体的な使用環境、気温、時間などのデータとともに電源落ちの情報が出ている現状でわざわざGoProを選ぶ理由は無いということです。どんなに高スペックでも電源が落ちてしまったら元も子もありませんし。ちなみにX3がもしも熱暴走で実用できなかった場合ですが、その時は躊躇なく売っぱらう所存。

Insta360 「ONE RS」を選ばなかった理由

 Insta360の製品ラインには「ONE RS」という箱型のGoProと似た筐体のアクションカメラがあります。見た目は正統なアクションカメラの出立ち。さらにレンズ交換可能で4Kブーストレンズと360度レンズがセットになった「ツインプレミアムセット」というセットがあります。

 おそらくですが「従来のアクションカメラの形を求めつつ360度撮影にも興味がある」というユーザーをターゲットにしているのかな思われる製品。私の場合はメイン用途がサイクリングなので、本来はこのONE RSを選ぶのが順当なところです。ただ、「レンズ交換式」という点に引っ掛かりを感じて購入を見送りました。

 うまく言えないのですが、レンズ交換可能な一眼レフカメラ、ミラーレスカメラと同じような「沼」だったり「取り回しの煩雑さ」を感じさせたのです。まぁ、これは予感ではなく、ほぼ「確信」と言って良いでしょう。外に持ち出す時に交換レンズも一緒に運ぶのは荷物が増えますし、外で交換する作業をするのも手間です。もっと言ってしまうとレンズ交換して色々試すほどレンズ自体が出ておらず、仮に出ていたとしても買って試すことはしないと思います。ついでに言えばレンズ自体の価格も高くなるでしょう。そういった理由でレンズ交換できるという特性が自分には不要だろうなと思ったのです。

 また、何かしらカメラをマウントするには付属のケースを装着する必要があります。ケースを装着するとサイズ感のみならず、重量もX3の180gとたいして変わらない点も比較してみてネガに感じました。

 ちなみに「4Kブーストレンズのみ」のパッケージもありますが、積極的に選ぶ理由は無いと思います。正直なところ単体版だけだと「GoProの劣化版」でそれならGoProを買った方が良いのでは?となりそうです。

アクションカメラ買い替えの理由

 最後に肝心のアクションカメラ買い替えの理由を書いておきます。今でも現役でSONY「HDR-AS300」というアクションカメラを使用しています。2017年に購入した型落ちも良いところな製品ですが、光学手ぶれ補正やZEISSレンズなど堅実かつハイクオリティな造りでフルHD以上を求めなければ今でも十分現役を張れます。私としては3万円以下の格安4Kアクションカメラを使うくらいなら「HDR-AS300」を全力で推したいところです。それくらいに良いモデルだと思っています。

 そんなベタ褒めな「HDR-AS300」ですが、ハンドルマウントやレンズカバーなどのオプション類による問題から使用にストレスを感じています。私の場合は純正ハンドルマウントが壊れてしまったので、GoProやinsta360用などのサードパーティー製マウントを使用していますが相性があまり良くありません。本体形状の関係からマウント部より前方に重心がかかり、走っているうちに重さに負けて下に向いてしまいます。やや上に向けたら向けたらでどんどんレンズが天を向いてしまう始末。

 それなら純正マウントを使えば良いじゃないかとなりますが、SONYはアクションカメラ事業から事実上の撤退状態です。後継機はもちろんのこと従来モデルのオプションもすでに生産されていません。そのため純正のハンドルマウントやレンズカバーの替えが調達できない状況です。あるにはあるのですが値段がすごいことになっています。

 以上のようなことから買い替え先を検討せざるを得なくなったわけです。アクションカメラ本体の動作や映りには問題が無いので勿体無いなとも思います。