iPhoneユーザーがGoogle「Pixel 7a」というAndroid端末を購入した理由

 今までiPhone SE(第2世代)を使用していましたが、このたびGoogle「Pixel 7a」というスマートフォンに買い替えました。そう。ios端末ではなくGoogleが出しているAndroid端末です。買い替えと言っても実験的な側面もあるので今まで使用していたiPhone SEはまだ手元に残しています。

 私はiPhone4の時からのiPhoneユーザーです。当時、iPhoneを使ってみたくてわざわざソフトバンクにMNPしたくらいです。PCもMacを使用していますが時計やイヤホンは別メーカー製品なのでガチガチのApple信者と言うわけではありません。ただ、それなりの年数でApple製品を使用し続けているわけで、そんな私がなぜ「ピュアAndroid端末」とも言える「Pixel 7a」を購入したのか購入理由を挙げていきたいと思います。

価格

 今回、Pixel 7aを購入した一番の理由が「税込62,700円」という価格です。今まで使用していたiPhone SEと比較してスペックは上なのに安いという状況。さらに今回はケースやクーポンも付いてきました。今まで使い続けていたiPhone SEはバッテリーをはじめ劣化が出てきていましたが買い替え先に困っていたので渡りに船でした。

 現在販売されているiPhone12〜14の製品群は価格が10万円近辺スタートな上に私にとってはオーバースペックです。そもそも冷静に考えてスマホに10万円は異常だと思っています。そして、廉価版とも言えるiPhone SE(第3世代)についても128G容量で税込69,800円です。Pixel 7aの価格と比較すると安くない価格です。こうしてみると今回のPixel7aの価格はどんどん値上がるスマホ価格を矯正すべく降臨してきたような感があります。

 さらに付け加えると私がiPhone SE(第2世代を)を購入した当時の価格は128Gで49,800円で5万円を切っていました。昨今の物価高もあるとは言え、第2世代とたいして性能が変わらない第3世代SEに約7万円のお金をポンと出すのはさすがに躊躇があります。

 ここでは具体的なスペック・数字は割愛しますが、Pixel 7aはiPhoneSEよりも大画面で高い処理能力・カメラ性能・バッテリー容量を備えています。後述する理由も複合的に絡みますが「額面」としての端末代金とスペックのバランスが良すぎたことが今回の決め手だったということです。

 スマホに限らず製品価格について「〇〇だからその価格は安いくらい」とか「その価格で買えることに感謝すべき」などのワードを聞くことがありますが、「額面」として手が出ないのであれば選択肢にも入らなくなります。わざわざ触れるまでもありませんが兎にも角にも価格は重要なファクターです。

Android OSへの興味

 今までずっとiPhoneだったので純粋に「Android OSはどんな感じなのか?」という興味がありました。Androidが出始めの頃に店頭で少し触ったことがありますが、当時はiPhoneと比較にならないもっさり具合だったと記憶しています。これはOSのみならず端末自体の出来も微妙だったことが要因だと言えます。画面スクロールだけでもiPhoneと比較するのが気の毒になる酷さでした。

 近年だとYouTuberのレビュー動画などを見る限りではiPhoneと遜色ないレベルに見えます。WindowsPCと同じくまさに玉石混交と言える市場ですが、ある程度の製品を選ぶ前提ならそこまで困ることはないかもしれないと思った次第。実際にしばらく使い続けないと評価ができない部分ですが「あの当時からどのくらい変わったのか?」、「iosと比べてどんな差を感じるのか?」という興味に突き動かされたわけです。私の場合はそこまで凝ったスマホの使い方はしていないのである程度慣れればそこまで困ることはないと見込んでいます。(失礼ながら世のiPhoneユーザーの大半がそんな感じだと思います)

スマホの運用形態

 iPhoneからAndroid端末に買い替える際に真っ先に問題になるのが「OS間の壁」です。パソコンでいうところのWindowsからMacに乗り換えるようなものです。基幹OSが変わるのでそれまで使用していたアプリ・データの移行、使い勝手など大きく影響を受けます。特にApple製品が顕著ですが同社製品間でのデータのやりとりやバックアップなどを補完できる「エコシステム」の恩恵を受けられなくなります。そう言った事情からios〜Androidの移動は人によっては難事業になります。

 私はMacを使用していますがiPhone、iCloudとの連携機能はほとんど使用していません。ある事情からその連携機能やバックアップ機能がトラブルになる可能性があるため敢えてOFFにしているくらいです。さらにAppleWatchも使用していないので、今となっては「iPhoneである必要性」は弱いと言えます。エコシステムへの依存度は自覚できていない部分や予想できているものがありますが、そこも含めて今後使用し続けて確認したいと思っています。

USB-type C

 これはオマケのようなものですがスマホでも良い加減にUSB-type C端子に移行したかったということがあります。しびれを切らしたというところです。持ち歩くケープル類や普段の取り回しを考えてもスマホのためにLightningアダプタ製品を持ち歩くのもウンザリしていたのです。無線充電を導入する予定はありませんし、写真・動画の転送には有線が便利です。そうなるとLightningよりはるかに転送速度が速いUSB-type C端子にしてしまう方が良いわけです。

 ちなみにiPhoneでは15から切り替わるなんて噂がありますが端末価格から買うことはないでしょう。自分にとっては関係ない話です

デザイン

 「どうせ買うならピュアAndroid端末が良い」と思っていましたが、従来のPixel本体のデザインはあまり好きではありませんでした。背面の黒ストライプが走ったようなカメラ部分がどうしても受け付けなかったのです。また配色もバラバラでアンバランスさを感じたのもあります。それが今回のPixel7aは本体色と同系統色を充てがってくれたのでまとまりがあって好感が持てました。今回購入した「sea」というカラーも落ち着いた水色で日常的に使用するアイテムとしてはなじみやすいかなと思います。

 さらにカメラ部分も極端に飛び出ていない点が好印象でした。iPhoneについてもあの取って付けたような無駄に存在感のあるカメラレンズが気になっていたのでそこと比べても十分許容できるデザイン。iPhoneも性能落としても良いからもう少しスッキリしたデザインにできないのかな……。

買い替えの影響・困ったことなどは今後追々扱う予定

 色々理由を並べましたがまとめてしまえば「スペックの割に手が届く価格でだったから」という単純な理由です。すでに同じことを書きましたが「スマホに10万円は異常」と思っている人間なので、そんな私からすれば今回の買い物は悪くなかったのではという評価。

 肝心の使い心地についてはもう少し使っていかないとなんとも言えないので追々まとめるつもりです。エコシステム・他端末との連携機能に絡む影響もあるはずなので今回の買い替えが吉と出るか凶と出るか含めて自分でも楽しみです。