SONY「HDR-AS300」におけるクションカムの各画質設定の比較

 今回はアクションカムの画質設定のお話です。私自身はサイクリングでSONY「HDR-AS300」というアクションカムを使用しています。思うところがあり改めて各画質設定における動画の映り具合を確認することにしました。後述しますが今回のことであまりにも間抜けなとんでもないことが発覚しました。ちゃんと設定や画質について確認・勉強が必要だと痛感。各設定での動画のスクショ、盛大なやらかし、今回の検証をした理由など書いていきます。

*動画の設定やアクションカムについては全然わかっていないので生温い目線でご覧ください。

*今回、検証用に撮影したものを短く編集し投稿しています。

各設定のキャプチャー

 各設定の動画のスクショは以下の通り。スクショ(静止画)ではわかりにくいですが確かに画質の差はあります。

1080 60p PS(いつも使っている設定)
1080 30p HQ
720 30p STD
720 120p HS
480 240p HS

 動画で見ていただくのが一番わかりやすいのですが看板、横を通り過ぎる車、木の枝あたりは各画質の差が出ています。720でもきついものがありますが480については昔のアナログ放送並みの画質。ドラマ『相棒 シーズン1』の再放送で右京さんの顔が判別できないくらいモザイク状になっているのを思い出しました。当時の映像を現在の地デジ環境で観るのは無理があるんだ……。

 そのほかに同じ1080でも60pと30pのフレームレート差がバカにならないことも改めて再確認できました。30pはザラつき感、コマ送り感があります。アクションカムとして「動きもの」を撮影するなら60pfsはカバーしていないと使い物にならないでしょう。

今まで「MP4」で撮っていました……。

 ここまで画質の設定名を見て気付いた方もいると思いますが、今まで動画の記録フォーマットを「MP4」で撮影していました。特に気にすることもなくずっとこの設定のままでした……。

 このアクションカムでは「HD」と「MP4」を選択できます。「HD」はそのままハイビジョン規格というものです。1920×1080のハイスピード撮影・高ビットレートでの記録が可能なので高精細な映像のが撮れるというもの。「MP4」はウェブへのアップロードや添付ファイルに向いた形式でHDに比べるとかなり圧縮したものです。つまり、今まで画質が間引かれる形式で動画撮影していたということになります。

「1080 60p HD XAVCS」

 こちらがSONY「HDR-AS300」で撮れる最大画質の「1080 60p HD XAVCS」のスクショ。「HD」も3種類の設定がありますが最後の方で気付いたので「1080 60p HD XAV」のみ撮影しています。まぁ、スクショじゃ違いはわかりませんね。

「1080 60p HD XAVCS」
「1080 60p PS」

 MP4の「1080 60p PS」とほとんど変わらないのですが全体的な雰囲気はかなりくっきりと締まった感じの絵になっていました(スクショではわからないですが……)。

 特に空については青空と雲の境目がくっきりしています。撮影したものをそのまま使うならMP4しかないですが、編集することが前提かつYouTubeなどに投稿するなら「HD」で撮影しておいた方が良いでしょう。

 間抜けな話ですが今まで気付かなかった理由としてはPC上で見る分には違和感がなかったことがあります。正直なところMP4でも「1080 60p PS」の画質設定だとフルスクリーンにして画面を食い入るようにして見比べないと気付かないレベルです。違和感に気付くとしたら次項で触れますがYouTubeに投稿した後でしょう。

 以上のように盛大なやらかしをしていたわけですが、逆に考えると劣化しているはずのMP4でこの画質の動画が撮れていたんだなと感心するレベルです。「HDR-AS300」の凄さを見せつけられた感があります。さすがはSONY。

撮り比べをした理由

 今回の検証をした主な目的はいつも使用している「1080 60p PS」とそれ以外の設定の画質差を確認したかったからです。その画質差を確認しようと思ったきっかけは別記事で後日扱う予定ですが単純な好奇心が大半を占めます。そのほかに副産物として先述の「やらかし」が発覚したのでYouTubeに投稿した際に画質差がどの程度表れるのか確認することも追加された次第。

 私の動画はアクションカムとiPhone SEで撮ったものが混ざることが多いのですが、YouTube上で見ると両者の画質に大きな差があります。iPhoneで撮影した部分は綺麗ですが、アクションカム撮影の部分は全体的に画像の荒れを感じます。YouTubeに動画をアップする際には圧縮がかけられるようでその影響かと思いましたが、今回の検証からも「HD」と「MP4」のフォーマットの違いが関係していたようです。実際に今回の動画をYouTubeで見ると「HD」と「MP4」では画質の差が見られます。

バッテリーの保ち具合を見て検討

 画質の面でこのアクションカムの最大画質「1080 60p HD XAVCS」で撮影するのが理想ですが、データ容量とバッテリーの保ちの兼ね合いで運用を決めたいと思います。おそらく「HD」フォーマットで撮ると思いますが実際にどのくらいの撮影可能時間になるか様子を見る必要がありそうです。今までのバッテリーの保ち具合からさらに短くなるのは確実なので結構厳しいかな……。

2016年以降新型も出ていないし生産中止らしいので値段も高騰……。オプションも軒並み高額。万が一、今使っているものが壊れたらどうしようという悩みもあります。