モンベルのアウトドアウェアのインプレッション その1(ウィックロン素材編)

 最近、モンベルのメンバーズカードがプラチナになりました。ミニベロ含めてアウトドア歴5年未満です。モンベルカードは作ってから4年になるかならないか。改めてプラチナの条件を確認して戦慄・・・。

 そんなに使っている・・・?

 確かにモンベルのでウェアやら道具やら色々買っていますがROVE STがトドメだった気も・・・。ウェアに関してはリピートしたものから一度着てみたものの着なくなりメル○リ・・・というものまで様々です。

 先に言っておくと別にモンベル信者ではありません。現にパールイズミのサイクル用インナーやサイクリング用タイツも使用しています。ただ、ある程度の性能を保証しつつ価格も高すぎないとなるとモンベルくらいしか手が出せないというだけです。街着ならともかくアウトドアだと最低限のスペック満たしていないと生命に安全に直結するのであまり妥協できません。また、最近は「サイクリング専用ウェア」を減らしてトレッキング・登山と共用できるようにしているためモンベル率が必然的に増えたということもあります。

 プラチナになったのを機会に棚卸し的に今まで購入・使用してきたウェアなどのインプレを残そうと思います。今回は第1弾としてモンベルのシャツで使用される代表的素材「ウィックロン」製品について扱います。

*あくまで私が買って使用した範囲なのでノーマルのウィックロンとZEOサーマルはありません。肌触りと機能面から買っていないです。山シャツでウィックロンを購入したことはありますがシャツとは質感も違うのでここでは扱いません。

*モンベルはサイクルグローブやサイクルタイツ、サイクル用オプションについては地雷率が高いのでパールイズミやブラックバーンなど他メーカーです。話題のワークマンプラスも興味ありますが実店舗が行動範囲に無いので実物確認できずじまい。

クール ハーフスリーブジップシャツ

 ウィックロン素材で一番薄手で吸汗性・速乾性が高いとされる「ウィックロンクール素材」を使用したまさに夏向けの半袖シャツです。こちらの素材については今年初めに別記事でも書いています。以前はサイクリング用長袖アンダーウェア(UV機能あり)と一緒に使っていましたが、最近は長袖版を使用しており出番がほぼありません。どちらを使うにせよ日焼けや怪我防止の観点から肌を露出使しない主義です。

 生地は向こう側が若干透けるくらいに編み方で吸汗性・速乾性に振ったシャツです。他のアウトドアメーカーの夏用シャツにも同じような編み方のシャツはありますし「夏用サイクリングジャージ」とも似ています。

 私は元々サイクリング・街着用として使うことも考えて購入しました。ただ、真夏は汗をかきすぎて速乾性能が追いつかず生地の薄さ故に保水もできないのでベチャベチャになる状況です。また、ウィックロンZEOほどの保温性は一切期待できないのでインナーとの組み合わせなど間違えると休憩中に生地が乾くと同時に体温を持っていかれ汗冷えします。

 夏山で「ジオラインインナー+ウィックロンクール」の組み合わせで使用したことがありますがインナーはメリノウールにしておけば良かったと後悔することもありました。夏山の稜線では防風防寒のために常時レインウェアを羽織っていました。暑がりの私でそんな感じだったので他の方だともっと気をつけた方が良いかもしれません。

 また、生地自体が薄手ゆえに擦れなど耐久性は劣ります。バックパックで擦れたであろう背中の裾あたりは少し毛羽立ちが見られます。総合的に平地でのアクティビティには問題ありませんが、「登山」用途だと薄手・軽量・高い速乾性という特徴ゆえにアンダーウェア含めた着回しに工夫が必要です。

 本来の用途であろう「山」だと使い方が難しいと思いますがサイクリングに関しては意外と使いやすいです。おそらくですが徒歩と異なり自転車は強く風を受けるので速乾性が底上げされるのだと思います。

クール ロングスリーブジップシャツ

 ウィックロンクールの長袖シャツです。機能は変わりませんがアンダーウェア・アウターとの組み合わせがしやすいのでこちらに移行しています。夏でも保温性の観点でメリノウールアンダーウェア(場面によってドライレイヤー追加)と組み合わせて着ています。

 余談ですが今年からさらに薄手の「クールライト」というシャツもラインナップされていますがデカデカとモンベルの名前がプリントされておりデザインを考案した人の正気を疑います。性能以前にあれを着て街や山を歩く度胸は私にはありません・・・。

ウイックロン ZEO ロングスリーブ ジップシャツ

 ウィックロン素材で一番汎用性があると思います。サイクリングはもちろん真夏の登山・トレッキングでも使用しています。インナーとアウターの組み合わせ次第でオールシーズンで使用できるミッドレイヤーです。色違いで数着リピート買いしています。

 ウィックロンクールより若干厚みを感じる生地です。春・秋向けのサイクリングジャージでこのくらいの厚さを見かけます。真夏だと地味に暑いですが生地の分だけ吸汗性が高いのでベチャベチャ感は軽減できます。また、若干の保温性があるので街では冷房、アウトドアでは休憩中といった場面で身体の冷えも軽減できます。これがウィックロンクールとの最大の違いかもしれません。バランス良く気温の変化に対応できるので使いやすいです。

メリノウールプラス ハイブリッドジップシャツ

 メリノウールなので今回の記事に入れるべきではないような気もしますが背面はウィックロンZEOサーマルなのでここに書きます。冬はメインで使用しています。こちらのシャツは背面が「ウィックロンZEOサーマル」という別素材でメリノウールよりも通気性に振った素材を使用しています。ZEOより保温性高めという素材です。メリノウールプラスより通気性が良いのでバックパックを背負っている時やサイクリングなどマルチに使えるので重宝しています。ただ、2019年冬モデルからカラーリングが刷新され蛍光色が混ざり使いにくカラーになりました・・・。個人的にはアウトドアで無難に目立ちやすく使いやすい赤系統が無くなったことも痛いところ。

ウィックロンはインナーとしてはオススメしない

 注意点としてウィックロン製品は「アンダーウェア」としての使用には向いていないと感じます。使用できないわけではないのですが性能的に中途半端です。おそらくアンダーウェアを検討する場合は同じモンベルから出ている「ジオライン」・「メリノウール」が選択肢に出てくるはずです。また、機能以前の問題として「肌触り」の面でも好みが分かれます。私はノーマルのウィックロンとZEOサーマルは固いチクチクした感触が好きではないので買ったことがありません。逆にZEOやクールの肌触りが苦手という方もいます。いずれにしてもアンダーウェアとして着用する場合に大事な要素の「肌触り」はジオラインなどより劣るという認識です。

 ウィックロン素材のシャツ全般に言えることですがレイヤリングにおける「ミッドレイヤー」としての使うのが適切だと思います。ウィックロン系シャツは5千円前後という価格帯なことを考えるとインナーとして買うなら仕様と価格からジオライン・スーパーメリノウールもしくは別メーカーのインナーを買った方が良いでしょう。

 モンベルはウィックロンについて「秋冬にはインナーとして・・・」などと書いています。しかし、実際に触ってみればわかりますが肌触りもメリノウールやジオライン製品と圧倒的な差があります。もし、こういったシャツをアンダーウェアとして使用するならせめてファイントラックのドライレイヤーは必要だと感じます。

生地の質感を触って確認することは必要

 色々と感想を書きましたが「生地の肌触りの好み」や「暑がりか寒がりか」など個人差もあるのでお店で実物を確かめた方が確実です。夏向けというウィックロンクールは山に行く場合は先述の通り生地の薄さと速乾性が仇になるケースもあります。逆にメーカー側が想定しない使い道が見つかることもあるかもしれません。モンベルに限らずメーカー側の商品説明はあくまで参考程度にしてちゃんと自分で確認するのが大事なのだと思います。