強度近視には「度付きサングラス」導入はハードルが高かった

 この前の記事で「オーバーサングラス」について扱いましたが普段からメガネをかけている方には「度付きサングラス」という選択肢もあります。私も2年ほど前に購入して現在でも使用しています。ただし、度付きサングラスはコストと視力によっては導入するハードルがとても高いアイテムです。私のケース含めて紹介したいと思います。

 「度付きサングラス」は名前の通りサングラスにメガネと同じ処理をしたものです。サングラス代+度付きレンズ代で4万円〜6万円くらいはかかります。ただし、作成にあたりレンズの面積が広くカーブがあるサングラスだと色々と制限があります。また、無理に度付きにしても視界が歪んだり見た目が不格好になるなどの問題もあります。

 メガネ屋さんで実物サンプルを見てもらうのがわかりやすいのですが、例えばオークリーのジョウブレイカーみたいに面積が広いレンズ全面を度数付きレンズに置き換えられるわけではありません。見た目がなんとなくですが「デュアルセンサー(二つ目)がうっすら見えるジム」みたいな印象です。デュアルセンサーみたいに見える部分が度付きのレンズになるわけです。似たようなものにサングラスの下にインナーレンズという一般的なサイズのメガネレンズを付けることで度数対応するものもあります。どちらも見た目は正直イマイチで費用対効果は疑問符がつきます。

 私の場合は使用している眼鏡レンズの度数が「左:-8.25右:-8.50」という数字だったのですが、ほとんどのお店で−5が限界ということでインナーレンズ含め上記のようなものは作成不可でした。どうしてもレンズの厚みが出てしまうのでスポーツタイプの大きくカーブしたレンズには物理的に対応できないようです。

 そんな強度近視の私が色々探してたどり着いたのがSWANSの「FOUR-C-DL」です。レンズの面積や形状も一般的なメガネと変わらないので度付きにできたと言えます。

 本体サイズも一般的なメガネとあまり変わらないのでオーバーサングラスと比較するとコンパクトです。

 横から見ると度付きレンズの厚みがよくわかります。

 この製品はレンズ横にプラ製の風防パーツが付きます。皮肉な話ですが度付きレンズの厚みがさらに風防に一役買います・・・。

 こちらの製品もレンズやミラー加工といったオーダーメイドに対応しています。このサングラスについては「グレー偏光レンズ+シルバーミラー加工」の組み合わせです。公式サイトの通販でも購入可能でしたが店舗の方ががレンズの選択肢が多かったです。ミラー加工については通販では選択肢にはありませんでした。

 値段は確か4万台後半と記憶しています。偏光レンズの有無で値段が1万円ほど変わった記憶があります。いずれにしても高価なことに変わりありません。一昔前のメガネの価格帯です。

 今まで登山やサイクリングなどに使用していますが特に不満はありません。メガネのかけ直しの頻度、アクティビティの時間、場面によってオーバーサングラスと使い分けています。ガッツリと屋外でサイクリングやら登山という時に度付きサングラスを使用しています。

 使っていて特に不満はない度付きサングラスですが懸念することとしては視力が変化したら買い替えないといけないということです。また、屋外スポーツで使用するので破損の可能性も大いにあります。そうなったときにまたポンッと簡単に出せる金額ではありません。そうなった場合は「次の買い替えは無い」と考えています。

 以上のことはあくまで強度近視である私のケースです。若干の近視であれば選択肢は多くあると思います。いずれにしてもフレームとの相性や対応度数の問題があり、値段も高くなるのでメガネ専門店で相談することをオススメします。

 最後に忘れていましたがOGK KABUTO「AERO-R1CV」のようなゴーグル付きのヘルメットで対応する手もあります。私も持っていますが一つの手段としては有りだと思います。ただし、こちらも使用している眼鏡フレームによってはゴーグル内側で擦るかもしれません。参考までに。