新型コロナウイルスの影響で遠出は厳しいですが健康維持のための散歩として河川敷を走っています。荒川河川敷の東京・埼玉境界エリアでは芝桜も咲いています。納車したばかりのRENEGADE S2のテストライドも兼ねて芝桜を見にサイクリングです。
先日納車したJAMIS(ジェイミス)の「RENEGADE S2(レネゲードS2)」で荒川河川敷の芝桜エリアまで走行。舗装路メインですがそこそこの距離を走り込んでロードバイクやROVE STとの違いも把握できてきたので気づいた点などを挙げてみたいと思います。
舗装路での走行
別で所有しているKONA「ROVE ST」で想定できていましたがロードバイクのような高速域は厳しいです。「フロント40T×リア11T〜42T」という軽いギア比なので常時25km〜27km出せていれば良い方です。同じギア比のROVE STより若干速度が出ているのは車体重量とホイール径の違いからだと思います。個人的にメリットだと思うことはギア比の関係で否応なく「ケイデンス重視のペダリング」をせざるを得ないので有酸素運動としては大変有効という点です。
タイヤについては吊るしの状態での感触を知りたかったのでまだ購入時の「WTB RADDLER」を履いています。このタイヤは「舗装路でも充分走れるけど最適ではない」という印象。グラベルキングSKほどの抵抗はありませんが舗装路で使うには過剰かつ勿体ないと思います。舗装路メインで走るならグラベルキングなどスリックタイヤにする方がパワーロスが少ないと思います。
砂利道での走行
河川敷に行くと写真のような砂利道や未舗装路もそこそこ存在します。こういう場所を走ることで実際のダート区間にどの程度対応できるかも予測は立ちます。グラベルロードのグラベル は砂利のことですしこういう場所の使用感が重要です。
実際に走ってみるとパンクやハンドルを取られるような心配はありません。走行時の振動については体感としてロードバイクとあまり変わりませんでした。ROVE STよりも格段に路面のギャップを拾っています。ROVE STで650bサイズの乗り味を知ってしまっていることもありますがタイヤのエアボリュームについて若干の物足りなさを感じます。短いダート区間なら問題ありませんが10kmなど長めの距離を走ったり、そこそこの斜度の登坂が発生するのであれば650bホイールに変えたいところです。もしくはチューブレス化も考えるべきなのかもしれないです。
あとはタイヤ以外にもフレーム素材によるところもあるかもしれません。RENEGADE S2は「レイノルズ631」というマンガンモリブデンを多く含んだパイプを使用しています。一般的なクロモリより軽量かつ耐久性があるということです。体に帰ってくる振動が何となくアルミっぽい硬さを感じます。こういう部分も多少影響を与えているのかもしれません。
総じて良くも悪くも「器用貧乏」
誤解されそうな見出しですがグラベルロードとしては褒め言葉です。空気圧も変えつつ走ってみましたが舗装路では「WTB RADDLER」タイヤが邪魔をし、砂利道では700cホイール径ゆえにエアボリューム不足を感じるなど「帯に短し襷に長し」な印象。これはグラベルロードカテゴリ全般に言えるものでロードバイクとマウンテンバイクの中間的立ち位置ゆえに止むを得ないところだと思います。ただ、以上のことは良く言えば「高い汎用性を持っている」ということです。ロードバイクと異なり不安無く砂利道・ダート区間に突っ込んでいけることは大きなメリットと言えます。また、アイレット(ダボ穴)を豊富に備えているのでキャリアの取り付けなど「高い積載能力と拡張性」もありサイクリングからツーリングまで幅広い場面をそつなくこなせる自転車だと思います。もしも「ツーリング向け機能」を求めないならエンデュランス系ロードバイクを選ぶべきです。
どういう人に向いているか?
以前試乗した時の評価と少し変わるのですがRENEGADE S2はグラベルロードカテゴリとしては走行性能が高く、軽量かつ汎用性が高いので「最初の1台」として購入しても問題ないと思います。また、特に使用用途を限定せずに「走破性・高い積載能力・拡張性」を求める方にはオススメです。予算や1台目か2台目か、フロントシングルであることをどう考えるかで評価が分かれそうですが様々な部分で高い完成度を持ったモデルだと思います。ROVE STにも乗っている経験で言えることですが、ロードバイクでは躊躇するような脇道にも突っ込んでいけるだけでも楽しめると思います。
ちなみに「すでにロードバイクを所有している」という人だとROVE STくらいにグラベル寄りに振ったものでないと差別化できないように感じます。私が実家(長野県)にROVE STを残置してきたのもこの辺りが理由です。長野県だとマウンテンバイクかグラベルロード(太いタイヤの自転車)の方が楽しめると思います。
その他
一つ想定外だったこととして各アイレット(ダボ穴)についているネジが六角レンチで外せなかったこと・・・。よく見たら「六角の星形」のネジでした。調べてみると「トルクスレンチ」なる道具が必要みたいです。昨今、ロードバイク界隈で少しずつ増えている・・・?
他には納車日に外れてしまっていたトップチューブのダボ穴キャップ。そのままなのも気持ち悪いのでダホン君に付いていたキャップを流用。グレーなので本体色とぴったりで悪くない感じ。