Verge P10にBBBから発売された「CORECAP VALVE CAP(コアキャップバルブキャップ)」というバルブキャップを導入しました。※名前が長いので以降は「CORECAP」とします。
以前、ダホンのK9Xに「CLIC VALVE(クリックバルブ)」を導入した記事を投稿しましたが、同じタイミングでCORECAPが発売したのでお試しで導入してみた次第。機能的に被りますが両者を使用してみての比較・使用感を書いていきます。ただ、数値的な計測は行なっていないのであくまでも使ってみて便利だったかどうかというざっくりした話となります。
BBB「CORECAP VALVE CAP(コアキャップバルブキャップ)」について

「CORECAP VALVE CAP(コアキャップバルブキャップ)」はBBBcyclingから発売された新世代バルブキャップです。価格は税込3,630円です。これとは別にチューブレスバルブも別途発売されています。

CLIC VALVEと同様に仏式バルブのバルブコアを交換して使用します。見た目はバルブキャップですがこれがそのままバルブ口として機能します。CLIC VALVEのように専用アダプターを使用せず、米式バルブ対応ポンプがそのまま使えます。
バルブ形状はバルブキャップそのものと言っても良い形状なので、仏式バルブと比較して曲げたて破損するリスクを減らせます。また、メーカー公称値で「従来比300%のエアフロー」で空気の充填ができるとされています。空気の通り道が広く取られているのでチューブレス運用ではシーラント詰まりが回避できるようです。

仏式バルブコアからCORECAPに交換しました。キャップはちゃんとしまっていますが見た目通りリムとの間隔が空けられずキツキツです。ディープリム形状のホイールだとこうなる恐れがあるという良い例が示ましたね(想定外だった……)。
キャップ先端のシルバーの部品が押し込まれることで空気の出し入れができます。CLIC同様に内部にはバネが入っているので余程のことがないと異物が入り込む、押し込まれて空気が抜けるという事態はないはずです。このバネを含めた耐久性評価は今後の経過次第となります。CORE CAP自体にもネジ切りが付いているので米式バルブ用のキャップを取り付けることは可能です。キャップにキャップを取り付けるというなんともシュールな見た目になりますが。
空気の充填は簡単

CLICと同様にCORECAPも空気の充填は非常に簡単です。米式バルブ対応の空気入れであればキャップにそのまま装着すれば空気を入れられます。従来のようにバルブ先端を回して緩める必要がありません。また、仏式バルブと比較してポンピングの回数が減っていることは実感できており、1ポンプあたりの空気注入量が増えていることがわかります。特に注入時の抵抗感が軽減しているので負担が減りました。この部分についてはCLICも同じですが、従来の仏式バルブで感じたであろうストレスからは解放されます。

CORE CAPに交換後、グラベルキングX1のテストも兼ねて砂利道など未舗装路も走りましたがキャップが緩んだり、空気が極端に減るなどの不具合はありませんでした。耐久性は今後の経過を見ないと判断できませんが、問題無く使っていけそうです。
気になった点
快適に使えますが気になる部分もあります。仏式バルブコアから交換したキャップパーツであるため、ねじ込み式の空気入れだと外す際にキャップも一緒に「共回り」する恐れがあります。また、キャップの先端が押し込まれることで空気の出し入れを行う構造なので、空気入れを外した際にわずかばかり空気がプシュッと抜けます。抜ける空気の量はごくわずかですが、空気圧を厳密に管理したい人には気になるかもしれません。まぁ、そもそもCORECAPもCLICも対応した空気圧計が日本では出回っていないようですが。
また、機能とは直接関係しませんが価格が他バルブに比べて高い点も気になります。CORE CAPの価格は3,630円です。それに対しCLIC VALVEはバルブコアだけなら1,400円ほど。CLICはアダプターパーツが別途必要とはいえ、バルブコア単体でこの価格差は無視できません。CLICもですが「新しい規格」という性質上、「いかに普及できるか」が生命線なのにこの状況はどうなのかと甚だ疑問です。
あと、出先でパンクした際にはチューブ交換とともにバルブコアも交換する必要が出てきます。交換時に使い回すことになりますが、CLICは複数個用意しておけば交換用チューブに予めセットできるので現地での交換作業がスムーズなのかなと思った次第。ただ、CLICもCORECAPも数年もしないうちに最初から各バルブになったチューブが発売されそう。
快適だけど無理に導入する理由がないし、ほとんどの人がCLIC VALVEを選ぶ

私個人における運用においては特に支障なく快適に使用できており不満はありません。今までは仏式バルブ用アダプターを噛ませて使用する手間がありましたが、CORECAP導入でその手間から解放されました。また、CLIC VALBEにも共通する部分ですが、「仏式バルブコアの小さい先端を回して緩める」という地味にストレスだった作業がなくなる点においては導入価値があると思います。
ただ、回りくどい言い方になりますがこの感想は「私個人の運用環境において」という話です。CLIC VALVE導入時の記事にも書きましたが、私が元から米式バルブ準拠の空気入れを所有していたのでそういう感想になったということです。おそらくロードバイクをはじめとするスポーツバイクユーザーの大半はアダプター不要で仏式バルブに対応した空気入れを所有していると思います。口金の操作で米式・仏式の切り替えができるものもあります。そういうものを元から持っている方だとわざわざCORECAPを選ぶ意味は無いと思います。それなら前述した価格のことも踏まえてCLIC VALVEを選ぶでしょう。チューブレスバルブにおいてはもしかすると導入価値があるのかもしれませんが、チューブド運用だと正直なところCLIC VALVEに分があるように感じました。
厳しいことも書きましたがCLIC VALVE同様に仏式バルブよりも簡単に空気を充填でき、耐久性も確保できるという点においては魅力的なバルブシステムだと思います。価格の方だけもう少し頑張っていただければ普及に繋がるのではないかと思います。