先日投稿した記事で軽量シートポストは保留と書いた舌の根も乾かぬうちに交換してみました。怪しい中華シートポストではなく、歴としたダホンの純正品です。K9Xに付いていたシートポストと交換品の重量の確認・比較などもしつつ交換しました。
「DAHON Ultra Light Seatpost」同等品と思われる並行輸入品

今回の交換品であるダホン純正の軽量シートポスト。私が購入したのは「DAHON DOKOOL」という印字がされた「並行輸入品」です。
仕様は下記の通り(販売サイトから引用)。
カラー: 黒 ブラック / 銀 シルバー
サイズ: 長さ58.0㎝×直径3.39㎝
重量: 323g
材質: アルミ合金 *軽くて超強靭
備考:
①DAHON 自転車用のシートポストです。
②強靭な軽量アルミ合金を使用し、従来のダホンP8シートポストと
比べると400g程軽い約323gと軽量です。
③表面には傷防止加工が施されており、摩擦による傷付きを軽減させます。
④内側を襞状にすることで強度を増しています。
⑤櫓部分の付属品ついております。

寸法・重量や製品表面の溝、見た目からしてダホンが販売している「DAHON Ultra Light Seatpost」と同等製品のようです。と言いますか、橋輪さんというサイクルショップのブログ記事に出ている写真とパッケージが同じ……。

違いとしては「DAHON DOKOOL」という印字。ところでこのDOKOOLって何なのでしょう? ダホンのアクセサリ類ブランド名でしょうか?

K9X純正品(右側)と並べると表面に溝彫り処理がされています。傷とずり落ち防止のためのようです。目盛りも表記もされているので高さ調整は問題なし。あと、K9X純正はマットブラックですが、今回の交換品はツヤありブラックという違いもあります。
肝心な重量ですが公式では約323gとありましたが実測356gでした。(シートポスト290g+櫓部品66g)

シートポスト底部の樹脂キャップはこんな感じ。畳んだ時の角度によっては樹脂キャップではなく外縁の金属部分が地面にあたる可能性がありそう。地面や床を傷つけないように注意した方がよさそう。
また、シートポスト内部は縦に溝彫りがされていました。これにより軽量化しつつ剛性を確保しているのでしょう。昔見かけた謎の激安中華シートポストとはこの辺りの作り込みが違うようです。

サドル取り付け部分の櫓はスッキリした形状。KCNCのライトウイングと同形状。これも軽量化を担っているのでしょう。ただ、このタイプは調整しにくいので苦手。
K9Xに取り付けてみた

K9Xのシートポストを本製品に交換しました。VergeP10に付いている「ポーターサドル」も使い回したかっったのでサドルもセットで交換。ダホンとternの折り畳み自転車のシートポストは同規格なので使い回したい時は便利です。今回の軽量シートポスト+ポーターサドルはK9XとVergeP10で使い回します。

tern純正サドル「ポーターサドル」はクッション性の高い座面と肩掛け用パッドが付いているのが特徴。サドル重量が400gほどありますが肩にかついで移動する際など非常に便利です。

交換に当たってK9X標準装備のシートポストとサドルの重量も計測しました。シートポストは425g、サドルは406gの合計831gでした。
交換したダホン軽量シートポストは356g、ポーターサドルはペダル装着部品込みで438gの合計794g。結果としては37g減です。単純にシートポストだけ交換するなら69gの軽量化ができるということになります。わざわざやる意味が本当に感じられないですが一応参考まで。
ちなみにtern「ポーターサドル」はサドル単体だと404gらしいです。肉厚な座面と肩掛け用パッドが付いてこの重量ならむしろ優秀と言えます。

個人的にはシートポスト交換による軽量化より、ポーターサドルがついたことによる取り回しの良さの方が恩恵が大きいです。とは言え、500g後半のシートポストを採用している一昔前のモデル、一部現行モデルだと話は別で、1万円以下で約200gのお手軽軽量化ができると思えば悪くないと思います。
余談:KCNC「ライトウイング」との比較

ここからは余談として軽量シートポストで有名なKCNC「ライトウイング」との比較。滑り止めの表面加工と櫓形状など見た目はそっくりです。おパ○りあそばしたと言っても言い逃れできないレベル。

そのKCNC「ライトウイング」と大きな違いは使用素材・重量・価格。ライトウイングは素材が7075 アルミ、実測重量304g、税込み価格35,200円です。対して、ダホンのシートポストは素材が6061アルミ、実測重量356g、税込み価格8,800円です。アルミ素材の違いが実運用や耐久性でどこまで影響するか不明ですが、実測52g差でこの価格差を見るとダホンが手が出しやすいと言えます。

とは言え、ライトウイングがダメというわけではなく使用素材含めた細かい作り込みは値段が高いだけあると思います。個人的にはシートポスト底部の樹脂キャップ部分は丸みと厚みがあるライトウイングが好み。こちらの方が地面へのあたりはマイルドになると思います。また、耐久性についてはどの程度の差があるのかなど何とも言えないところであることは留意すべきです。