だいぶ前に消耗したパーツ類を交換しましたが、その第2弾みたいなものです。今回はライトウェイのミニベロ「グレイシア」のハンドルグリップとペダルを交換しました。吊るしの状態で特に問題なく使ってきましたが、さすがにグリップが少しボロボロになり(ベタつきも出てきた)、ペダルの回転も渋くなってきたので交換することにしました。
お安いエルゴ形状のハンドルグリップに交換
元から付いていたハンドルグリップはエルゴ形状で使いやすいものが付いています。そのため冒頭に触れた通り、無理して別のものに交換する必要はありませんでした。しかし、使用に伴う劣化で端っこがボロボロになってきたことと加水分解と思われるベタつきが出てきました。
次もエルゴ形状のグリップが良いなぁと色々と探してたどり着いたのが「TPR PP アルミ スチル ロックオンエルゴグリップ」というハンドルグリップ。TIGORAというブランドは知らなかったのですがアルペンが展開しているようです。
グリップはエルゴ形状で質感も特に気になるところはありません。さらにお値段が税込1,529円という安さです。エルゴ形状のハンドルグリップで有名な某メーカーのものと比べても圧倒的な安さです。万が一、失敗しても痛くないお値段。ということでこのハンドルグリップで即決しました。
ところが、後でAmazonで似たような製品でもっと安いものを見つけてしまいました……。誰か試してみてください。
グレイシアに標準でついてくるハンドルグリップは単体売りしているのを見かけたことがあり、確か1,750円だったと記憶しています。今回買ってきたグリップとは長さ、形状、エンドキャップの有無とで違いがあります。長さは標準グリップが12cm、TIGORAグリップは13cmと1cm違います。そこまで重要ではありませんが、重量は標準グリップ66g、TIGORAグリップ98gと32gの差があります。後述しますがエンドキャップの有無も関係しているので誤差レベルです。
標準グリップは片側が盛り上がったようなカーブが付いています。この盛り上がった部分が手のひらに当たっていましたが、個人的にはヘコんでいる部分が当たる方がフィット感が増すと思います。などと書いていますが、その盛り上がった部分で納車から今まで使ってきたので何の説得力もありません。「これ、逆じゃないのかな……?」などと思いつつ、面倒でそのままにしてきただけです。あと、単純に好みの問題とも言えるのかもしれません。
※でも、公式サイト確認したら向きは間違っていないみたいです
あと、標準グリップにはエンドキャップがありません。代わりになぜかハンドルバーにキャップがついていましたが。対するTIGORAグリップはエンドキャップが別で存在するため、後方確認用ミラーなど装着できるというメリットがあります。
交換作業は各種の六角レンチがあれば自分で交換作業が可能です。また、前のグリップよりTIGORAグリップの方が長いため、ブレーキレバー・シフトレバーも1cmほど内側にずらしました。
グリップの交換前は56.8cmでしたが交換後は55cmになり、ハンドル幅が1.8cm短くなりました。グリップ部分は長くなりましたが、ハンドルバーに付いていたキャップを外した影響と思われます。私の用途だとハンドル幅が狭まるのは好都合です。グリップの角度はもう少し走りながら微調整していく予定。
ペダルも交換しました
ペダルもそろそろ替え時かと思い、ハンドルグリップと一緒に交換しました。次はどんなペダルにしようか迷いましたが、無難かつ堅実にMKS(三ヶ島)の「BM-7」で決定。前に買った同じく三ヶ島のプラ製フラットペダル「MT-FT 」でも良かったのですが、また同じものというのもつまらないかなと思い違う製品をチョイス。
ペダル形状が丸みを帯びており、ぶつけても痛くなさそうだなという他の人が聞いたらどうでも良さそうな理由で選びました。
グレイシアに最初から付いてくるペダルはwelgoペダルです。見ての通りハードに使ってきたので塗装の剥がれや回転の渋さが出てきています。このペダルはサイズや回転にクセもなく、リフレクター付きで、経年劣化でもない限り交換する必要がないと思えるペダルです。
今回購入した「BM-7」、同じく三ヶ島のコンパクトペダルを並べるとこんな感じです。こうして見るとコンパクトペダルとwelgoペダルはそんなにサイズが変わりません。「BM-7」はケージ部分で幅がありますが、そこまで気にするレベルではありません。ケージは丸みがあるので足や物に当たってもダメージは少ないというメリットはあります。
左右ペダルの重量は実測でBM-7は320g、welgoペダルは426g、コンパクトペダルは236gでした。コンパクトペダルは軽量ペダルを謳うだけあり見事な物です。ペダル本体の素材や剛性、価格とのトレードオフな面はありますが、welgoペダルも意外と健闘しています。むしろ標準で付属するペダルにしては良い物が付いてくるのだと評価すべきと言えます。
話をBM-7ペダルに戻しますが、ペダルの回転は悪くない方だと思います。抵抗なくクルクル回る感じでもありませんが、漕いでいる分には気になりません。ただ、手で回す時は若干ゴリゴリという音と感触を感じます。Amazonのレビューで回転が渋いという書き込みがあったのはこれのことかもしれません。ただ、値段と製品の造りを鑑みればこれでも十分です。まぁ、見た目、素材でこだわりがなければ、先に触れた同社のプラ製ペダル「 MT-FT」で良いと思います。約1,500円ですし。
どうしても回転にこだわりたい方は別製品を探すか、純正のペダル分解ツールを使ってベアリングの玉あたりを調整するしかないでしょう。まぁ、経年でメンテするなら話は別ですが、最初からその手間と時間をかける必要があるかと言われれば大いに疑問です。
過去にシマノの片面SPDのペダル(下のリンクのペダルね)で玉あたり調整をやったことがありますが、かなり手間だったので極力やりたくはないですね。手がグリスまみれになる。
マルチポジションハンドルバー・サスペンション系は不採用の方向
余談ですが、過去にマルチポジションハンドルバーとサスペンション系パーツに興味があると書いたことがあります。色々と情報集めて検討した結果、最終的には不採用と決めました。
マルチポジションハンドルについては幅広タイプのハンドルが自分の使い方に合わないと思ったのが一番の理由です。サーリーのコーナーバーなどが良い例ですが、ハンドル幅が軽く60cmになるなど幅広タイプが多い傾向です。マウンテンバイクと同じで安定性を高めるにはハンドル幅を広く取るしかないのですが、そのくらいの幅を取ると「街乗り」で使用するには邪魔になります。道交法では「歩道を走ることのできる普通自転車は長さ190cm以下、幅60cm以下」とあるので、車通りの多い危険な道路で歩道に逃げると時には大きな制約になります。法律を気にしないとしても実際の運用で混雑した歩道など邪魔に感じるでしょう。
他にもハンドルグリップ交換のくだりでも触れましたが、自分の乗り方・使い方だとハンドル幅が狭い方が使いやすいです。おそらくこれはロードバイクのドロップハンドルのクセもあるのだと思います。あと、ブレーキとシフトのワイヤーが前方にミョーンっと伸びてから後方に行く見た目が微妙に思えたというのもあります。
サスペンション系パーツはマウンテンバイクと同じく整備の手間とコストが嵩みそうだったのが理由。他にも価格に見合うだけの効果が得られるか疑問に思ったというのもあります。春先に久々にマウンテンバイクに乗りましたが、サスペンションの恩恵を感じた反面、漕いだ時の力が逃げていくのが気になりました。使用する場面によって得て不得手があるのは当然ですが、通常のライドの範疇であれば無駄な装備だと思います。グラベルロードでもサスペンション機構搭載モデルが存在しますが、そういう機能が必要な場面であれば、素直にマウンテンバイクに乗った方が快適だろうなというのが私の中での答えです。
他にも細々とした理由がありますが、主に以上のような理由で検討していたカスタムは見送りました。まぁ、街乗り用途で購入したグレイシアに関しては「大金をかけずに無理のない範囲で楽しむ」のが自分の中でのテーマ。最初から無理があったのかもしれません。
オーバーホールは悩む……
グレイシアは購入してから3年以上が経過しており使用頻度からもオーバーホールすべき時期です。ただ、グレイシアの元の車体価格を見れば、3万円近くするオーバーホールに出すのは正直悩みます。吊るしで「新車を買った方が安く済む」というシティサイクル・ママチャリと同じ問題が付き纏います。どうせ買い直すならもっとガタが来てからでも良いかなと貧乏性的なよろしくない考えが浮かんできたりします。
ワイヤーは春先に交換・調整しているのでホイール関係だけのメンテを依頼してお茶を濁すか……など検討中です。あと、個人的には駆動系のメンテナンスも重要ですが、「車体カラー」も一新したいという想いもあります。これに関しては、車体の塗装は価格が高い上にやってくれるところが極端に限られ、オーバーホール以上に別のベクトルで難しいところです。やはり、新たに買い直すか……。(もし、新たに買い替えるとしてもグレイシアを選ぶと思います)