日常使いやアウトドアで水道水を美味しくするブリタの浄水ボトルを試す

 Amazonのタイムセール対象になっていたのでブリタ 浄水ボトル 600mlという浄水ボトルを購入してみました。サイクリングやアウトドア用以外にも日常でも使いたいと思い試しに手を出したのです。

本体は濾過フィルター以外はサイクルボトルとほぼ変わらず

 今回購入した浄水ボトルは水筒に「高性能マイクロディスク」という濾過フィルターを組み込んだ製品です。これによって水道水のカルキ臭などを抜いてペットボトル入りミネラルウォーターよりも経済的に美味しい水が飲めるということです。濾過フィルターは1個で150L(500mlボトル300本分)相当を濾過できるとのことです(使用期限は4週間)。

 ボトル本体のパーツはこんな感じです。極端にパーツが細々としていないので洗うのは楽な方だと思います。なお食洗機にも対応しています。

 パーツを組み上げると見た目はサイクルボトルと区別がつきません。ただ、これにカップにも使えるフタが取り付けられるので飲み口がむき出しのものよりは衛生的と言えます。

 パッケージを開けて気になったのがこの黒いゴムパーツの匂いです。この黒いゴムパーツに濾過用フィルターがハマり止水機能も兼ねるようですが工業製品的な匂いがしました。使う前に洗ったところ匂いは取れたので実用には問題ないと思います。

 これが濾過用フィルターです。ヤシ殻から作られた活性炭とのこと。

 先ほどの黒いゴムパーツにフィルターをはめます。使いはじめは水が出にくいというレビューがありますが特に気にするほどではありませんでした。どうしても気になるならあらかじめ水に浸しておくと良いそうです。それよりも気にすべきは汚い手で触らないようにすることでしょうか。フィルターが汚れてしまったら濾過も何もないので。

 飲み口は黒いパーツを引き上げると水が出てくるというよくある構造です。サイクルボトルと異なるのはゴムではなくプラ製ということくらいです。さきほどの黒いゴムパーツと違い匂いもありませんでした。

 他のレビューでは飲み口の引き上げが固いという記載がありました。説明書にも対処方法が書かれていたのでメーカー側も認識しているようです。

ちゃんとカルキ臭は抜けています

 肝心の濾過した水の味ですが水道水で感じるカルキ臭は抜けています。自宅、出先の公園、職場などで水道水を補充して飲む分には便利だと思います。ただし、製品説明にもあるように水道水を対象にしているので例えば泥水など汚染された水での使用は厳禁です。もし汚染水を濾過したいということであればちゃんと専用品を使用すべきです。

 サイクリングで使用しまししたがサイクルボトルとサイズがほぼ同じなのでボトルケージにちゃんと収まります。本体が柔らかいプラ製なのでボトルケージに出し入れしていると細かい傷はつきます。ただ、一般的なサイクルボトルも同じことなのでこれを欠点と言うには重箱の隅だと思います。

 また、濾過機能とは別にフタで飲み口を保護できて衛生的に運用できる点もメリットだと思いました。グラベル区間など砂埃が舞いそうなところでもこれなら安心して口をつけることができます。

気になった点

 ここからは気になった点を扱います。まずは濾過用フィルターですがお値段がそこそこします。Amazonだと1個799円、3個入り1,776円、6個入り3,116円となっています。6個入りなら大雑把に1個520円まで抑えられます。

 500mlボトル300本分相当を濾過できるということなのでそれだけを見れば高いと思いません。ただ、それとは別に衛生的な理由から4週間の使用期限を設けているので使用頻度との兼ね合いによっては不経済になる気がします。何回使用したか数えて使うことはないはずなのでそれに対する保険もあるのでしょう。このコストパフォーマンスについては実際に今後使っていく中で判断が付くと思います。

 フィルター以外のところでは本体の「サイズ感」も気になる人には気になるでしょう。今回購入したものとは別にクリアプラ製ボトルもありますがどちらもフィルターを組み込む関係から500mlペットボトルより存在感があります。止むを得ないところではありますが持ち運んだりデスクに置く際に気になるかもしれません。

出先でおいしい水を飲みたいニーズには応えられる浄水ボトル

 気になる点も挙げましたが製品の売りである「水道水の濾過」については性能を実感できました。特別に水が美味しくなるわけではありませんがカルキ臭が抜けるだけでこんなにも飲みやすくなるのかと驚きました。これなら夏場に公園の水道水で補充したとしても美味しく水分補給ができます。なお、フィルターのコスパについての評価は今後使用していく中で定まるでしょう。