今の季節柄どうしても満開の菜の花の景色を拝みたいと思い長野県大町市の「中山高原」までサイクリングしてきました。存在は知っていましたが行ったことがなかったので一度は行ってみようと思い出発。行きと帰りに寄り道しつつ菜の花の景色を楽しんできました。
木崎湖(稲尾駅)周辺をぶらぶらポタリング
初っ端寝坊しましたが輪行せずに自走で木崎湖に到着。中山高原に行く前に稲尾駅周辺をウロウロと走ります。
対岸には木崎湖キャンプ場。この距離ですがワイワイ遊ぶ声が聞こえてきます。湖面も穏やかです。
小熊山ではパラグライダーがいくつも飛んでいました(機材の関係でまともに撮れない……)。こういう道をのんびり走るだけでも楽しいです。
美麻地区までの登り
当初の目的もあるので稲尾駅前の交差点から美麻地区に向けて登ります。今の時期は車の多さが予想され長い登り坂もあるのでAACR(アルプスあづみのセンチュリーライド)と同じルートを選択。この登りでも満開の菜の花が楽しめます。
そういえば今年のAACRは美麻地区には行かないようです。緩やかとはいえ登坂があり大町市街に向けて下りるという大回りルートです。おそらく時間内の完走率を上げるための対応なのだと思います。
*他にも美麻地区という狭い範囲にエイドを設けるのが感染症対策上難しかったのかなと推察。実際のところは不明ですが。
坂道をジリジリと登り続けて美麻地区に到着。ここに来るのはAACR参加以来です。個人的には昔の「美麻村」呼びの方がまだしっくりきます。
ちなみにこのエリアはやたらと蕎麦が有名でエリアに対して蕎麦屋が多いです。昔、何箇所か回りましたが「山品」というお蕎麦屋さんは美味しかったです。非常に人気店で新蕎麦の時期はすごく並んでいた記憶があります。蕎麦以外にも「蕎麦の薄焼き」が美味しかったです。ネギ味噌が塗られた素朴な薄焼きでしたが記憶に残る味です。
*あくまで過去の思い出です。今はどうなっているかわからないです。
黄色が眩しい中山高原の菜の花畑
寄り道をしましたが今回の目的地「中山高原」に到着。残念ながら桜はすでに葉桜。桜の手前の水たまりは「幻の池」と呼ばれているそうです。雪解け水が集まることで春の時期にこの池が現れるとのこと。
中山高原には「美麻珈琲」、「農園カフェ ラビット」という有名店もあります。美麻珈琲は興味があったのですが残念ながら土日定休日ということでした。
美麻珈琲側からラビット側へ丘を越えていくと菜の花が一面に咲いています。まさに菜の花の絨毯。この景色を拝めただけでも坂道を登ってきた甲斐があったというものです(寝坊したけど)。
こちらはNHK連続テレビ小説『おひさま』のロケ地だったそうです。同作の菜の花畑のロケ地としては「国営アルプスあづみの公園」も有名みたいです。
以下に写真を何枚か掲載しますが写真の通り混雑はしていません。今回、中山高原に来たのは菜の花以外にも混雑を回避したいという理由もありました。
菜の花だけなら「国営アルプスあづみの公園」に行けば良いのですが場所の関係から混雑は不可避。特にゴールデンウィーク中は公園前の道路も渋滞がひどいです。チューリップの見頃も過ぎていますし行ったことのない場所に行く方が面白いだろうと踏んだ次第。今回この判断は大正解でした。
写真を撮っていると自転車も入れて撮影したいという欲がどんどん大きくなります。しかし、ロードバイク系の自転車にはスタンドが付いていないので立たせることができません。また、見晴らしの良い高原なので立てかけるような場所も皆無。どうにかできないものかあれこれ工夫してこんな感じに撮影ができました。
どんな方法を使ったかと言えばその辺に転がっていた木の枝で支えただけです。巷で有名な「めだたんぼー」と使い方は同じです。この絶妙なカーブ具合でバッチリと車体を支えてくれました。
このために用意されたのかと思うくらいにピッタリとハマってくれました。今回のライドではこの枝が一番良い仕事をしてくれたと言っても過言ではないでしょう。
この木の枝のおかげで菜の花・北アルプスの山々とセットで撮影することができました。言った先でこういう写真も撮りたいのでやはりRENEGADEにもセンタースタンドを付けたいところです。ただ、RENEGADEの場合はBB周りのクリアランス・形状的に取り付けが難しそうです。
改めて見ても菜の花の黄色と北アルプス・空の青が眩しいです。何で今まで来なかったのでしょうか。もったいないことをしていました。私の中で来年以降も行きたい「定番スポット」になりました。
帰りの寄り道
帰りは時間に余裕があったので大町市街地の芝桜に寄り道。昨年来た時は曇り空でしたが今回は青空。こちらも菜の花とは違うベクトルで眩しい光景でした。
帰る途中で安曇追分駅が「青春18きっぷ」のポスターに選ばれたことを思い出し立ち寄りました。安曇追分駅は1915年(大正4年)開業で当時は「アルプス追分駅」という名称でした。この駅にはかつて存在した「池田鉄道(1925〜1938)」も乗り入れていました。駅舎は柱の建物財産標を見る限り1915年(大正4年)8月からの建物のようです。
「青春18きっぷ」のポスター展が開催中です。月ごとに地域別の歴代ポスターを展示するようです。
開催中ですと言ってもこのようにこじんまりとした展示です。しかも無人駅。ぐるりとすぐに見ることができるのでお近くに来た際にはぜひ。あと駅の目の前にある「お食事 八千代」、「橋本屋食堂」は美味しいです。
あと、青春18きっぷと言えば輪行旅も面白そうです。各スポットの美味しいところをつまみ食いするように廻るのです。ただ、乗って降りてを繰り返すのでその場合は「折りたたみ自転車」じゃないと輪行準備が非常に手間です。輪行旅でスポット的に走るならダホンのK3あたりが便利なのかも。
昨年通りかかった際は建築中だった「KIIIYA cafe&hostel」は混雑しています。駐輪用のサイクルラックが用意されています。サイトを見るとスイーツも美味しそうなので一度は行ってみたいです。
「アミー」というショッピングエリアだったところ。業務用スーパーがありましたが更地になって工事中でした。こちらにはツルヤが6月オープン予定だそうです。
混雑を避けつつ菜の花と北アルプスの景色を楽しめました
行き帰りで寄り道しつつゆとりを持ったサイクリングが楽しめました。中山高原の菜の花畑をはじめほぼ混雑していないスポットばかり足を運びました。混雑を回避できるだけでこんなにも快適かつ充実したライドが楽しめるのだとしみじみと実感。
中山高原は行くまでの登りはありますが大町市街地から近いのでアクセスとしては容易な方だと思います。また、前後で木崎湖など仁科三湖を廻っても無理がなく楽しめると思います。今度は桜も満開になっているタイミングを狙って再訪したいと思いました。