グレイシアで雪道を走ってみたら意外と大丈夫でした。ただし、とりあえず走れるというレベル

 ミニベロのグレイシアにはサーファスの「トラッカー」というタイヤを履かせています。そのタイヤで雪道や凍結した路面をどの程度走れるものか試してみました。

 ちなみにトラッカーの仕様は以下の通り。見た目の通りブロックパターンの付いた太いタイヤです。

カラー:ブラック
サイズ:20×2.3(ETRTO406)
ビード:ワイヤー
空気圧:65psi
参考重量:568g

●グリップ力の高いブロックパターン。
●長寿命コンパウンド。

サーファスのトラッカー商品説明ページより引用(https://www.riteway-jp.com/pa/serfas/product/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC-tracker/

結論:思ったより大丈夫でした

 結論を先に書くと「意外と大丈夫」でした。ただし、前提として「スピードを出し過ぎない」、「急ブレーキをかけない」、「急にハンドルを切らない」というのが前提です。特にグレイシアのようなミニベロはハンドリングがクイックなのが特徴なので急ハンドルは厳禁です。

 トラッカーにはスパイクピンが付いていませんが実際に走ってみると雪道は特に問題なく走れました。また、カチコチに凍結した路面も先に挙げた注意点を意識すれば快適とは言えませんがなんとか走れます。少なくともその辺のシティサイクルよりは安全に走れると思います。

 雪道でたまに自転車が走った跡、「轍(わだち)」を見かけることがあります。この轍は外気で冷やされて意外と固く、自転車の車輪がそこにハマると足を取られることがあります。中高生の頃の通学中はこれで足を取られかけてヒヤッとしたことが何度かあります。これについてもトラッカーくらい太いタイヤだと轍ごと踏みならして走ることができます。よく考えたらやっていることは「ファットバイク」とそんなに変わりません。それなら市街地での雪程度は問題無いでしょう。

雪より厄介な融雪剤と水分

 実際に走って雪や凍結よりも厄介と感じたのが融雪剤として使用される「塩化カルシウム」と溶けた雪による「水分」。名前の通り塩化カルシウムは塩分なのでチェーンなどの駆動部やフレームに付着すれば「錆」による劣化を招きます。また、溶けた雪の水分も融雪剤として撒かれた塩化カルシウムを含んでいるケースがほとんどなので雨水で濡れるのとはダメージは段違いです。

 とにかく帰宅後に目立つ水分は洗い流すか拭き取り、あまり期間を置かずにしっかり洗車するのが肝だと思います。少なくとも帰宅してすぐのチェーンの乾拭きと注油は必要かと思います。そう考えると雨天以上に積極的に自転車で走るのを躊躇しそうです……。

とりあえず走れたけどスパイクタイヤ使うのが無難

 ファットバイクを見てもらえばわかりますがやはりタイヤが太いというだけで雪道や凍結した路面でもある程度快適に走れるということです。グレイシアに元から付いている「カルンバ」は試せていませんがブロックパターンは無いのでグリップ力はトラッカーに劣ると思います。太さはあるので凍結した路面は無理でも雪道ならある程度は走れそうです。ただし、トラッカー含めあくまでも「とりあえず走れる」というレベルです。雪道を走る場合はほぼセットで凍結した路面を走ることになります。そうなるとやはりスパイク付きのタイヤを履くのが安全かつ無難でしょう。ただ、シュワルベのタイヤを探してみたけど通販だと20インチの在庫が見当たらないんですよね……。実店舗なら探せばあるのかな?