高たんぱく&低糖質を打ち出した日清「カップヌードルPRO」を実食!!

  • 2021年4月20日
  • 2021年4月20日
  • グルメ

 昨今、プロテイン以外で高タンパク質食品が流行っているわけですが日清からも高タンパクの謎肉が入った「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」が出ています。ハイプロテインを打ち出していますが糖質も50%オフとのこと。ノーマルのカップヌードルと比較してなにか違いがあるのかなど興味があり実際にいただいてみました。

 先に結論から述べると「ノーマルとほとんど変わらない味」でした。部分部分で違いはあるのですが普段あまり食べない人は言われないと気づかないかもしれません。細かくは後述します。

*ここから先はあくまで私の主観です。特に味については参考以下の話半分で捉えてください。気になる人は自分で実際に食べてください。

外観からは違いは判別不可

 蓋を開けるとノーマルのカップヌードルと同じ見た目です。若干、スープか謎肉の粉末らしいものが多い印象。これはお湯を注ぐと粉末状のものが多めに浮いていたのではっきりと違いを感じました。

栄養表示と気になる点

 パッケージの栄養表示を見るとタンパク質は15gとパッケージ通り。昨今のカップヌードルは栄養表示に麺と具、スープのカロリーが分けて表示されているケースがあります。このカップヌードルも同様。そこで気になるのが栄養表示のタンパク質はおそらく「スープ込み」という点。外観の部分で触れた「粉」に関連してタンパク質はスープにも溶けているはず。つまりスープを飲み干さないと15gのタンパク質には届かないということになります。もう一度栄養表示を確認すると「食塩相当量4.8g」とあります。普段、スープを残している人はこの塩分の摂取をどう捉えるのか・・・。

味はノーマルとほとんど変わらない

 実際にお湯を注いでいただくわけですが、先の塩分対策と罪悪感を解消するために野菜や海藻類の追加することにします。もちろん味が変わってしまうので素の状態でいただいた後に追加します。気休めですがこういった具を追加すればまだ栄養バランスがマシになるのではないでしょうか。

 最終的に加熱したキノコも追加しました。「キノコラーメン」と表現すべきビジュアル。

 実際にいただいてみましたがスープはノーマルとほとんど変わりません。毎日食べている人は違和感を感じるのでしょうが、ほとんどの人は知らなければスルーすると思います。食べてみて違いを感じるのは「麺」と「謎肉」です。

 麺は糖質50%オフのために「植物性たん白」と「サイリウム種皮粉末」が入っています。「サイリウム」は「オオバコ」のことですが食物繊維が豊富で血糖値・コレステロール改善に効果があるとされます。原材料名に見られる「サイリウム種皮粉末」は日清グループで単体商品として扱われています。

 これらによるものなのか噛んだ時に「柔らかい芯」のようなものを感じます。お湯で戻した際の差もあると思いますが「豆腐麺」に似たような歯応えに似ています。

 カップヌードルの代名詞・特徴でもある「謎肉」もノーマルとの違いを感じます。PROに使用されている「ハイプロテイン謎肉」はノーマルより歯応えがあり塩分とスパイス感は控えめです。謎肉単体で見ればノーマルの謎肉が好みです。

「ノーマルと変わらない味が楽しめる」ことをどう捉えるか

 ノーマルのカップヌードルとの違いについて興味があり実食したわけですが先に書いたように「ノーマルとほとんど変わらない味」でした。これは良いと取るか悪いと取るかは各人の判断となるでしょう。個人的には味や栄養表示も踏まえてですが「カップヌードルである必要はない」という意見です。

 ノーマルのカップヌードルもタンパク質は10g含まれておりPROとそこまで大きな差がありません。これに栄養表示で触れた塩分のことも考えるとカップヌードルPROをわざわざ別に買う必要があるのか?という根本的な疑問が湧いてきます。

 「糖質50%オフ」についても別で「カップヌードル コッテリーナイス 濃厚!ポークしょうゆ」が出ています。こちらの方はノーマルよりも味わいが多少異なっており差別化ができているように感じます(こちらの方がノーマルより濃い味付け)。

 ディスるようなことを書きましたが「タンパク質や糖質に配慮しつつノーマルと変わらない味が楽しめる」というのが本商品の一番の強みです。ノーマルと何か違う味を期待すると外すわけですが「ノーマルと同じ味」を求めるなら十分有りだと思います。また、今回の商品を見ているとカップ麺も時代を写す鏡なのだなと思いました。