「RENEGADE S2(レネゲードS2)」のタイヤを「グラベルキング」に交換

JAMIS(ジェイミス)の「RENEGADE S2(レネゲードS2)」のタイヤを「グラベルキング(700×38C)」に交換しました。

 先日のインプレ記事でも触れましたが吊るしの状態でそこそこ走り込み、WTB RADDLERタイヤは舗装路メインかつ日本の未舗装路を走る場合にあまり相性が良くないように感じました。特に日本の未舗装路は砂利道が多いのでブロックパターンよりは空気圧の方が重要と感じます。このタイヤが活きるのはウェットな環境や土・泥が主体の路面だと思います。

 スリックタイヤに交換する予定だったのでグラベルキングを注文していましたが自転車より先に到着。まさかここまで自転車納車が遅れるとは……。

 せっかく変えるのであれば以前から興味のあったチューブレス化をしてみようと思いショップに相談(自分でできる気はしない)。しかし、部品の取り寄せや新型コロナの影響もあり少し時間がかかるとのことで今回は断念。とりあえず今回はチューブ有りで交換することにしました。

 ロードバイクやミニベロでタイヤの交換作業と異なりグラベルロードについてはタイヤを外すのがとても大変でした。チューブレスタイヤということもあり糊付けでもしているのかというくらいの堅さ・・・。ショップの方のアドバイス「力づく」で挑みなんとか外せました。

 リムテープを確認しましたが正直不安を覚えるクオリティ・・・。まず幅が一定ではありません。テープがずれているのかと思いましたがそういうことではないようです。

 テープはバルブのところで留まっているのですがこの処理だとチューブは大丈夫なのかという疑問も。高圧で空気を入れる想定では無いので問題ないということなのでしょうか。

 チューブは印字されている情報で調べると「CST チェンシンタイヤCSTチューブ 700×35/43」とほぼ同じみたいです。約120gで軽量な部類と言えます。今回はシュワルベのチューブを使用したのですがそれと比べると若干薄い感触。シュワルベのチューブはバルブキャップ含めて160gあったのでこの重量分厚みが違うのでしょう。

 リムテープは使い回すことにしてタイヤを交換します。外すのが大変だったということは嵌めるのも大変ということでかなり難儀しましたが装着完了。タイヤ表面は並べてみると幅はほぼ同じですが印象が全然違います。

 空気を補充すると「パンッ!!パンッ!!」とすごい音を立ててビードが嵌っていきます。この作業は専用のタイヤレバーや石鹸水を準備した方が良いらしいので次回からは準備しておこうと思います。ちなみに交換後のみしか測っていませんが前輪は約1570kg、後輪は約2330kgでした。ディスクローターやスプロケ付きですが中々の重さ。

 グラベルキング はブロックパターンは有りませんが細かいヤスリ状のパターンが入っています。舗装路メインではありますがこれでダート区間の安定性を確保しているのでしょう。

 装着後早速走ってみましたが最初の漕ぎ出しがとても軽くなり大きな差を実感しました。舗装路の走行感はロードバイクと変わらないと言えます。また、砂利道や写真のような木片チップのような区間も脚を取られず走ることができます。ただ、650bと比較するのは酷で若干タイヤが跳ねる感覚はあります。どちらかといえばロードバイクと似た感覚です。グラベルキング はチューブ有りだと最高空気圧が5.3berです。最低空気圧が記載されていませんが試しに4berまで落としてみました。多少乗り心地が柔らかくなりました。チューブレスにすると最高空気圧が4berまで落とせるのでチューブレス化が前提なのだと思います。

 グラベルキング は元々のWTBタイヤと比較して軽量ゆえか触った感触として薄く感じます。砂利道などでの耐久性には若干の不安があります。特にサイド面は砂利道などで鋭利なものが当たった場合は簡単にカットパンクしそうです。

 今回はタイヤをグラベルキングというスリックタイヤに交換しましたが、それだけでも大きく走りの印象が変わりました。RENEGADE S2は汎用性が高く、とても扱いやすい良い自転車ですが、タイヤのアッセンブリーについてはアンマッチに感じます。これは海外と日本の道路環境が異なることに起因していると思います。海外ではWTB RADDLERみたいたタイヤがベストということなのでしょう。舗装路天国の日本の場合はグラベルキングでちょうど良いのだと思います。ただ、これはどういう場面のどういう場所を走るかによるので何を重視するかの塩梅で決めていくしかないと思います。他のグラベルロードも使用場面によりますが最初から履いているタイヤを交換するだけで走りがはっきりと変わるかもしれません。チューブ有りですがグラベルキング にしただけで走りが軽くなったのでチューブレス化したら車重と走りがさらに軽くなるのでしょう。

 チューブレス化についてはリム打ちパンクリスクは解消できますが「大きな穴やカットパンクの際にリカバーできるか?」という懸念もあります。しかし、今回のタイヤ交換作業を通じて「出先でチューブ交換作業は現実的ではない」と感じたのも事実。下手すれば山の中で途方に暮れる可能性もあります。手間はかかりますがいずれチューブレス化をしてみたいと思います。ただ、個人的にはROVE STが履いている「WTB BYWAY」の700Cサイズも興味があります。グラベルキングの具合によってはこちらも検討してみたいところです。

 ところでこの外したWTB RADDLERはどうしたものか・・・。この先使用することは無いのでドナドナ・・・?