秋の「あづみ野やまびこ自転車道」をサイクリング アクションカメラの撮影テストや橋の見物など

 新しい撮影機材を調達したのでテストを兼ねて「あづみ野やまびこ自転車道」をサイクリングしてきました。先日の長峰山からそこまで日が経っていないのですが、田んぼは黄金色に実った稲穂ですっかり秋の景色でした。

 下記に掲載していく写真の風景は秋を感じさせますが、気温は30℃越えと夏そのものの暑さ。陽射しもジリジリと肌を刺すような攻撃的なものがあります。熱中症に気を付けつつ小まめな水分補給を心がけて走ります。今回は気温のこともあるのか自転車道はそんなに人がいませんでした。

 冒頭で触れた新しい撮影機材というのはinsta360「X5」という360度撮影カメラ。発売が今年の春先で今更感がありますが……。最近発売された「Go Ultra」や今後出るであろう「AcePro3」は買う予定なし。「Go Ultra」に関してはスペックや機能は良いのですがバッテリー交換できないのがネック。

 今回のサイクリングでは「AcePro2」と比較するため2機同時撮影で走りました。ハンドルマウントとネックマウントで交互に付け外ししながら撮り比べました(忙しい……)。撮り比べでやむを得ずですが、ネックマウントにスティック形状のX5は無理があり窮屈でした。ネックマウントだと横向きマウントできるアダプターが必要です。

 この自転車道の定番スポット(個人的主観に基づく)でのショット。

 踏切の警報音が鳴ったので電車とセットで撮影しようと思ったら、いつも以上に早くガタンゴトンと音が迫ってきます。出てきたのは「特急あずさ」でした。ビデオ撮影する間もなく写真のみ。こだわる人は時刻表も事前にチェックして「特急あずさ」や「リゾートビューふるさと」を撮るのでしょう。

 そういえば、だいぶ前ですがリゾート列車「TRAIN SUITE 四季島」が走っているのを見たことがありますが、大糸線にああいうものが走っている光景は不思議な気持ちになります。あと、大糸線のレールに対応しているのかぁ………というところ。

 道の駅「ほりがねの郷」までの道行きは黄金色に実った稲穂を眺めつつ走ります。

 夏と比べて穏やかな色合いの風景です。とは言え、ひまわり畑や菜の花畑とはまた違った眩しさがあり、ずっと眺めていると若干目がチカチカしてきます。サングラス必須。

 これだけ見れば秋の風景ですが冒頭の通り、気温は夏そのもので暑い。異常気象ですね……。

 道の駅「ほりがねの里」は相変わらずの混雑。少し休憩して早々に出発「安曇野市サイクリングコース」はちゃんとトレースして走ったことがないのでいつかやってみても良いかな。ただ、山麓線を走る「Cコース」はクマさん情報を念入りにチェックすることをお勧めします。

 道の駅から自転車道の起点に向かいます。機材テストを兼ねているので途中で設定をいじったり、撮れたものを確認しつつ走っていたので時間がかかりました。青空にほどほどの雲があり、緑の雑草、黄金色の稲穂……と記載テストの撮影対象としてはなかなか最適と言えます。

 X5のような360度カメラは全方位を撮影し後から専用ソフトで必要部分を抜き出します。走りつつ斜め横の画角も抑えられるのは便利だし大きな強みです。

 豊科方面の眺め。ここも見晴らしが良くて好きですね。

 途中で見かけたカモさん。松本市のカモさんと違って人が近づくとすぐに対岸に行くか飛んでいってしまいます。どことなく細っそりした印象でしたがこれから冬に向けて肥えるのか?

 自転車道の途中、穂高駅から少し離れたところにある「富田橋」を散策。

 現在は橋の架け替えのために仮設橋で運用されています。

 ただの橋なので散策と言えば大袈裟ですが、仮設橋なので今のうちに見ておこうというもの。

 とはいえ、新しい橋は令和10年度に供用開始らしいのでまだ先の話。歩道に橋の建設に関しての案内板がありました。

 旧橋は1963年(昭和38年)製の歩道も無い狭い橋でした。この橋は立地から通学や自転車が多く通過することもあり地元要望も以前からあったと思われます。近くには「穂高西中学校」と「穂高東中学校」もあるのでそういった必要性は容易に察せられるもの。むしろ遅すぎとも言えます。

 新しい橋は両側に歩道が設けられるので歩行者も安心して渡れることでしょう。

 完成予定図を見ると自転車道は橋の下を潜る構成。池田町の高瀬川の堤防道路(北アルプスパノラマロード等)を彷彿とする造り。道路横断する必要がないのは助かります。

 元々の橋が架かっていた箇所には新しい橋の基礎部分ができていました。こういうものも今しか見られない風景ということです。

 同じ橋つながりで自転車道の起点すぐ近くの「穂高川橋梁」も撮影。これは前に走ってきた「池田鉄道」の痕跡巡りに関連して参考資料として撮影。ちなみに奥の国道148号にかかる赤い橋は「穂高川橋」。

 この「穂高川橋梁」は大糸線の前身である信濃鉄道時代に1915年(大正4年)に架けられたトラス橋。この橋の建設も参考にしつつ高瀬川に池田鉄道のトラス橋を建造したらしいです。ちなみに池田鉄道の往時の白黒写真を見るに現在の大糸線の風景そのままです。高瀬川に架かっていた鉄道橋もこの穂高川橋梁そのままな見た目でした。

 現在の橋は1948年(昭和23年)に架け替えられたもの。ただ、架け替えとは言いつつも1897年(明治30年)製の常磐線の「阿武隈川橋梁」のトラス部分を流用しているので新しいと言って良いのか微妙なところ。初代も他所の使い回しですが。

 橋脚も初代当時からそのまま。

 自転車道の起点に到着。

 帰りも撮影しつつのんびりと走りました。