Ternの「Verge P10」を納車してからシェイクダウンを兼ねて遠出したり近場を走ったりしています。レビュー記事はもう少し走り込んでから投稿する予定。本記事では納車してから変更した箇所などを書いていこうと思います。
購入時の無償アップデート
今回納車したVerge P10は「ベロキッチン」というサイクルショップの通販を利用して購入しました。先日投稿した記事でも触れましたが、このショップさんが行なっている無償アップデートの内容が個人的にドンピシャだったわけです。P10のアップデート内容は「11速化」、「ハンドルグリップをErgon GP3に変更」というもの。

11速化は元から付いているDEOREの10速が11速になります。ロードバイクだと「11速の壁」というものが存在します。シマノ8・9・10速用フリーボディ規格「HGスプラインM」がロードコンポ11速に対応していないことによるものです。これがシマノのマウンテンバイクコンポだと11速スプロケにも対応します。そのため本モデルのようなアップデートが可能ということなのでしょう。11速化するにあたりシフター・リアディレイラー・チェーンも変わっています。

ハンドルグリップは「Ergon GP3」というバーエンドバーが付いたグリップに変更されています。元からエルゴ形状の平べったいグリップが付いていますが、バーエンドバーが付いたことで握り位置が増えます。購入前は同じErgonの「GP5」にでもしようかと思いましたがGP3で事足りているので当面は様子見。

元から十分な車体仕様ですがさらに使いやすくなるというアップデート内容です。今回はさらにTern純正の「Cargo Rack(カーゴラック)」というリアキャリアも別途オーダーしています。
タイヤを「SIREN COMP (20×1−3/8)」に変更

純正は「シュワルベ ワン」というミニベロ界隈では定番ながら転がり抵抗の少ない優秀なタイヤを最初から履いています。しかしながら「20×1−1/8」という約28mm幅相当のタイヤ幅で乗り心地はそこまで良くありません。小径車ゆえに路面からの衝撃が結構響いてきます。

そのため、納車後すぐにIRC「SIREN COMP (20×1−3/8)」というタイヤに交換しています。タイヤ幅はおよそ32mmくらいになるので比較すればまだマイルドな乗り心地になります。

それでも太さを比べればわかりますが気休め程度です。
あと、なぜかシュワルベワンよりも軽量(280g→250g)になっていますがその分の耐久性は期待しない方が良さそうです。
406ホイールとのコンパチ化

前メインミニベロのグレイシアから20インチ(406)ホイールを流用しました。P10はディスクブレーキモデルなので同じ20インチの406サイズと451サイズのホイールを取っ替え引っ替えで使うことも可能です。今回、流用するにあたりホイール以外のブレーキローター、DEORE11速スプロケット、ディスクローター用シム、タイヤを追加調達。ブレーキローターは経年劣化で歪みもあったのでついでに新調。

そのままポン付けで行けるかと思いきやフロントのディスクブレーキはローターとパッドが擦れて調整に手こずりました。同じホイールハブ規格でも個体差があるのかローター位置がうまく合いません。そのため「タケスポシム0.2mm」というシム製品を使用。これをブレーキローター取り付け時に挟むことでローター位置を調整。また、これに合わせて純正ホイールと406ホイールともにクイックリリースをBBBのスキュワーに変更。元からのクイックリリースの締め具合の調整がシビアだったので両方とも統一しました。
クイックリリースの変更とコンパチ使用をするためにブレーキキャリパー本体の位置も調整しています。リアブレーキは特にいじらず済みましたが、フロントブレーキはセンタリングパーツを使用して両者で擦らない位置に調整しました。

タイヤは手持ちのサーファス「トラッカー」を使い続けるつもりでしたが、アホみたいに安くなっていたパナレーサーの「HP406(20×1.75)」というタイヤを試しで装着。1本で約1,700円でした。

この記事を書いている時点でも使っていますが街乗り・舗装路ベースなら特段気になるところもなく快適に使用できています。タイヤの重量も個体差がありますが約360gで値段に対して軽量な部類。
シートポストをKCNC「ライトウイング」に交換

これもダホン・Tern折り畳み自転車の定番ですが、シートポストをKCNC 「ライトウイング」に交換しました。K9X用で調達していたものをそのまま使いましたが効果は微妙。一昔前の製品だと交換するだけで軽量化の効果を実感できましたが、最近のモデルは最初から軽めのシートポストが採用されていることが多いです。
今回のP10もその例に漏れず最初から付いているシートポスト448gからKCNC304gの144g減と誤差のようなものでした。ライトウイングは定価が税込35,200円(調達価格は25,000円くらい)なので費用対効果を見ると失敗の部類。無理に交換する必要は無いです。
無理に変える必要のない折り畳み自転車

以上のように手を加えましたがタイヤ交換以外はほぼ趣味的な内容でした。特に406ホイールとのコンパチ仕様は「こういうこともできるよね」というのを試しにやってみた感じです。自分が走るエリアだと451ホイールの出番は少なそうですが。
自分の使い方に合わせて変更を加えるにしても「無理にカスタムする必要性が無いフォールディングバイク」というのがVerge P10に対する感想。特に平坦な舗装路や荒川河川敷のような場所を走る人だと困ることはないと思います。