松本市では6月末ごろから7月中旬ごろまで紫陽花(アジサイ)が見頃となります。「信濃あじさい寺」として有名なのが「弘長寺」と「法船寺」というお寺。新聞やネット記事でも紹介されるくらいには有名です。標高の違いからか開花のピークがずれているので長く楽しめます。暑さにげんなりしつつも2寺院の紫陽花を見てきました。
弘長寺のあじさい
弘長寺は冒頭でも述べたように松本市寿小赤にある紫陽花で有名なお寺です。駐車場にもお地蔵様と一緒に「あじさい寺」と彫られた石碑も置かれています。
私が行ったタイミングでは微妙に開花ピークは過ぎていました。また、タイミングが良かったようで混雑に巻き込まれるということはありませんでした。入り口前・駐車場には誘導員が配置されており、昼間の混雑ピークだと駐車場待ちの車の列ができるとのことでした。
私が行ったタイミングでは微妙に開花ピークは過ぎていました。また、花が陽射しに弱いことから庭園の紫陽花は花びらの端っこが若干痛んでいるものがちらほら。それでも多種多様な品種が咲いており、紫陽花を見て回るには最高な場所といえます。
日陰になる場所では満開と言える開花具合。
落ち着いた青色と日陰の暗さが絶妙にマッチしています。この日は幸い晴れでしたが雨の日でもしっとりとした情緒ある眺めが楽しめそうです。
青系統以外にも多様なニュアンスを含んだピンクや赤の紫陽花もあるので見てまわっていて楽しいものです。
個人的にはこういった紫寄りの青い紫陽花が好きですね。たくさん撮っていたのも青・紫系統ばかりでした。
私が行ったタイミングはピークが過ぎていたわけですが、この記事を投稿した段階だと日陰になる山側以外は終了かもしれません。ただ、ここ数日は雨が降っていたので陽射しで痛むのを回避できている可能性もある……かな?
法船寺のあじさい
弘長寺に行ったのでそこまで遠くない松本市内田の法船寺にも行くことにしました。法船寺もあじさい寺として有名で弘長寺よりも山側に登ったところに位置するです。長閑な景色の中を自転車でジリジリと登っていきます。
登る途中には重要文化財「馬場家住宅」もあります。ここは前に来たことがありますが当時の暮らしの様子や住宅様式を見ることができてとても面白い場所だと思います。
登った末に法船寺に到着。先ほどの弘長寺よりも人はまばらで混雑という言葉とは無縁な様子。
また、弘長寺よりも広大な駐車場があることと出入り口が狭くないことからアクセスはこちらの方が良いといえます。
駐車場の紫陽花も満開でした。さらに駐車場から松本空港方面を一望できるので眺めも最高です。この後の境内の紫陽花込みで個人的には弘長寺より満足度が高いです。
駐車場からの眺めもあり、境内よりも眺めが良いような……ゲフンゲフン!!
所謂、信心深さというものが欠けているのでこんな表現しかできませんが、お地蔵様と紫陽花の組み合わせも非常に絵になります。晴れていることもあり和やかな風景。春先に行った大町市の中綱湖前のお地蔵様の時とはまた一味違う雰囲気。
境内の紫陽花も見事に満開。
弘長寺と比べて多くの品種が植えられているわけではありませんがどの紫陽花もきれいに咲いています。
弘長寺の紫陽花と比べると全体的に小ぶりな印象。しかしながら、しっかりと涼しげで落ち着いた色合いの青をまとった花が目立ちました。
お寺の南側の道路沿いもきれいに咲いていました。この裏側がお墓なのはひとまず忘れましょう……。
時間によると思いますが過去に来た時も弘長寺ほど混雑しているのを見たことがないので松本市街を一望できる眺めとセットで落ち着いて楽しむことができると思います。自分が言ったタイミングを考慮すると本記事投稿時点でピークは若干過ぎているかもしれません。しかし、それでも十分見頃のはずなので7月12日〜15日の3連休も楽しめると思います。
はしごして紫陽花が楽しめます
帰りは「アルプス展望しののめの路(※東山山麓広域農道の一部)」に沿って帰路に着きました。
車通りが多いのが難点ですがここからの眺めも素晴らしいものがあります。
この日もロードバイクやバイクの方々が多かったのですが、この眺めを楽しみつつ走れるならルート選択として妥当。
このルートを走るたびに思うのが「松本市街地側からは走りたくない」ということ。トータルでの登りのきつさは間違いなく松本市側からの方が上だと思います。ただ登る分には我慢できますが車通りが多い状況だと話は別。左側通行であることを考慮すれば塩尻市側から走った方が絶景も楽しめます。
今回は信濃あじさい寺の2寺院をまわりましたが、両方ともそんなに離れておらず、基幹道路からも近い方なので、車はもちろんのことクロスバイクなどスポーツ系自転車でも回るのに苦労しないと思います。ピークは過ぎているとしてもまだまだ見頃です。微妙な天気予報となっている3連休にはうってつけの行き先と言えそうです。