今回の記事は随分前のことですが「右脇腹の痛み」に気付き病院で診察してもらった際のお話です。結論から書くと「ACNES(前皮神経絞扼症候群)」という病気?でした。局所麻酔を打ってもらい3ヶ月する頃には症状は無くなりました。下記はその経過となります。知名度が非常に低い病気とのことで参考に記事に残しておくことにしました。
*気になる症状などがある場合は素人判断せず必ず医療機関で診察してもらいましょう
ある時から右脇腹の痛みに気付く
具体的にいつからかはわかりませんがある時から右脇腹を触ると痛みが発生することに気付きました。常に痛いというわけではなく該当箇所に手や物が当たると痛むというもの。ズボンを履く時などが良い例でしょうか。さらに上体を起こしたり足を上げるときにも痛みが出てきました。
右脇腹ということで虫垂炎、いわゆる盲腸なのかと考えましたが痛むのが皮膚の下だったので確証もありませんでした。どちらかと言えば筋肉のあたりだと感じました。日が経っても変化がなかったため意を決して病院に行くことにしました。どの診療科を受診すれば良いかわからなかったのですが電話で相談しとりあえず内科を受診。
「ACNES(前皮神経絞扼症候群)」と診断
病院での診察時に先の状況を伝えたところ「盲腸ではありませんね」と即答。医師の方曰く「盲腸の患者だったらそんなに平静ではいられない。もっと顔をしかめて前屈みでやってくる」とのこと。ただ、その先生も「なんでしょうね……?」と困惑。整形外科だったと思いますが別の先生が応援に来て「もしかしたらこれかも……」と説明していただいたのが「ACNES(前皮神経絞扼症候群)」というものでした。
「ACNES(前皮神経絞扼症候群)」は皮神経が腹直筋鞘というところで締め付けられることによって起こる症状とされています。要は皮膚下の神経が腹筋に挟まて痛むというものです。男女比では若い女性に多いそうですが原因含め不明な部分が多いそうです。腹筋の力を入れた際に痛むのが特徴だそうで上体起こしや足を上げた時の痛みがこれに当てはまるようです。さらに症状はこの痛みだけで吐き気や下痢などのその他症状がないことも特徴。そのため病院で検査をしても以上なしと診断されるケースも想定されます。病名で検索するといくつか病院の記事が出てきますがどの記事も口を揃えて「メジャーではないけど」、「知名度が無いけど」というワードがあります。そのくらいマイナーなものなのだと思います。
治療方法は「局所麻酔」
肝心の治療ですが「局所麻酔」を打ってもらいました。それだけで一時的にというわけではなくほぼ完治するそうです。具体的な理由は不明で局所麻酔を打ったらほとんど治るということがわかっているというレベル。麻酔を打って1ヶ月〜3ヶ月しても変化がなかったらまた来てくれと言われましたが3ヶ月することには治っていました。
今回の予想外の事態は病院の予約が取れないこと
今回の一連の出来事で一番苦労したのが「病院の予約を取るのが大変だった」ということ。どの病院に予約TELをしても「新型コロナウイルスの診察・ワクチン接種の応援で医師が不在」という状況でした。
話には聞いていましたが新型コロナウイルス感染拡大により通常診療や手術に支障が出ているということをまざまざと実感しました。自分が新型コロナウイルスを発症しなくてもこういう部分で影響を受ける可能性があるわけです。幸いにも今回は怖い病気や手術では無かったのですがこれが要手術の緊急案件だったらと思うとゾッとします。
よくわからない症状を気にする生活はストレス
今回の「ACNES(前皮神経絞扼症候群)」は特別声明に直結する怖い病気というわけではありません。少なくとも手術が必要な病気でなかったのは幸いでした。ただ、正体のわからない痛みなどを抱えて生活するのは精神的にもストレスになります。今回は知名度の無いこういうものがあるんだよという意味で記事にしました。いずれにしても気になる症状などがあればひとまず正体を掴むためにも早めに受診するのが良いでしょう。