今回の記事は「ディスクブレーキの制動力はすごい」という話です。ごく最近ですが突然の雨に見舞われて自転車もずぶ濡れの状態で走ることがありました。その際にディスクブレーキの恩恵を改めて感じました。
私は雨が降っていたり降りそうな時には自転車には乗りません。好き好んでリスキーな状況で走る趣味は無いことと走行後の整備の手間があるため。しかし、梅雨時や真夏になると想定外の雨に見舞われることがあります。そういった万が一の雨でも「安全かつ快適に」走る上で大事なことが「ブレーキの制動力」です。雨に限らず雪や凍結といった状況でも同じことが言えますが、しっかり止まることができないと事故や大怪我につながります。自分だけが事故るならまだしも他人を巻き込んでしまっては目も当てられません。そこに不安を抱えて走るくらいなら自転車を押して歩いた方が身のためです。
グレイシアのディスクブレーキは機械式ですがブレーキレバーを握ればしっかりと効きます。「ブレーキレバーを引いたら効くのは当たり前だろ」と思うかもしれませんが、これがリムブレーキだとズズズズ・・・と滑るように止まります。濡れたゴム(ブレーキシュー)は面白いほどよく滑るのです。これは身をもって経験済みでシマノの105だろうとデュラエースだろうと関係ありません。ロードのブレーキは厳密には「速度調整用」であり「止まるための装置」ではないようです。
それに対してディスクブレーキは「雨などの悪天候でも制動力が確保できる」というメリットがよく挙げられます。「知識」としては分かっていますが正直そこまで過信というか信用もしていませんでした。図らずも今回はそれを実体験することになったわけです。リムブレーキもディスクブレーキも設置箇所が異なるだけで「回転するものを挟んで止める」という部分は共通しているのにこうも違うものかと改めてディスクブレーキを見直しました。
今回は今更というか当たり前なことをわざわざ書いたのですが雨天時のリムブレーキの制動力も知っている身としてはますますディスクブレーキモデルを選ばない理由はないと思います。クロスバイクでもディスクブレーキモデルが増えていますが個人的にはMARINのニカシオSEとかオススメですね。太いタイヤにディスクブレーキのクロスバイクでミニベロにこだわりが無ければ買ってたかも・・・というモデルです。デザインも個人的に好みです。街乗りなどのラフに使うモデルこそディスクブレーキの恩恵は大きいと思います。