ロードバイクなどのスポーツ自転車を始めるとほぼ必ず突き当たるのが「お尻が痛くなる問題」です。シティサイクルと異なり長時間かつ長距離走れてしまうが故の弊害です。
「元から付いていたサドルが合っていないのかも?」
と色々なサドルを物色し始めるわけです。
私もミニベロに乗り出した時に同様の問題に突き当たりました。サドルも穴あきサドルに交換したりレーパンを導入したりと対策を施しました。これらの対策は実際に効果はありました。ただ、そのあとのロードやグラベルロードに乗った経験から必ずしも「サドル」だけが原因とは限らないことに気付きました。今回は基本的なことも含めて「サドル以外の要因もある」という話をしたいと思います。
適度に休憩とストレッチをする
基本中の基本の話をしますが休憩は大切です。ずっと2時間、3時間とサドルにお尻が乗っていればポジション関係なく痛くなるのは当たり前です。また、休憩無しでライドポジションを維持していれば首や肩など他の部位も凝って痛めてしまします。ロングライドでは特に重要ですが1時間〜1時間半に一度は休憩して軽くストレッチをすることをオススメします。
ライドポジションがまだ未完成
ロードバイクなどスポーツ自転車に乗り始めたばかりだと乗り慣れていないためサドルに荷重がかかってしまっていると思います。本来はシティサイクルのようにサドルにドッシリと腰をかける乗車ポジションではありません。理想としては「ハンドル・ペダル・サドルの3点で荷重を分散させる」とお尻が痛くなることを回避できます。
バランス良く荷重を分散させる方法は「場面に応じた適切なギアチェンジ」です。ライド時のペダルにかかる負荷をギアチェンジで調整すると適度な重さでペダルが回せます。そうすると自然とハンドルとサドルにかかる荷重もうまく分散できます。
この荷重分散については私自身も実体験があります。イベントのグループライドで自分のペースで走れない場面がありました。その際にペダルに適度な力をかけることができずサドルに荷重が偏りお尻が痛くなったということがありました。
適切な荷重の分散は実際に乗って練習・経験を積んで体感として掴むしかないと思います。ただ、これがある程度できてくると負担は軽減できます。
乗っているうちに慣れることもある
どんな道具も使い始めでいきなり馴染んだりうまく扱えることは非常に稀です。スポーツ自転車のサドルは軽量である反面、クッション性が無いものが多いです。そのため乗りはじめはどうしても固く感じるかもしれないですが乗っているうちに慣れてきます。
レーパン着用する
ロードバイクに乗る人はおそらくレーパンを履いていると思います。「サドルにクッション性がなければクッションを身につければ良い」という発想のサイクルウェアです。実際に効果があるからこそ現在も皆着用しているわけです。レーパンを履くのが抵抗ある人はショートパンツやニッカを上に履けば良いと思います。
私の場合は・・・
最後に私の場合はどうなのかという話です。昨年の夏あたりからはレーパンも着用しておらず、アウトドア用タイツとショートパンツの組み合わせです。それでも100km〜150kmほどの距離を走ってもお尻が痛くなることは殆どありません。また、ロードバイク・グラベルロードについては購入時のサドルをそのまま使用していますが特に問題を感じていません。上記で触れた休憩・ストレッチや荷重の分散をやっていることが要因だと思います。
私がお尻の痛みで苦しんでいたのは「ミニベロ乗車時」でした。フラットハンドルでアップライトなポジションだったのでサドルに荷重が集中していたためだと思います。その証拠にブルホーンハンドル化して前傾姿勢を取れるようになった途端にレーパン無しでも乗り続けられるようになりました。ロードバイク や最初からドロップハンドル採用のDash Altenaでは問題にならなかったので荷重がうまく分散できるかが重要なのだと思います。
サドルが合わないケースも実際に存在します。例を挙げるとDash Altenaに付いていたクラシックテイストなサドル。サドルの上でお尻がツルツル滑ってロングライドは無理だと感じ「SELLE SMP セラSMP HELL(ヘル)サドル」に交換しています。
ぴったりと合うサドルが見つかれば問題が解決するとは限りませんが、上記で挙げた要因も意識しつつサドルを探せば改善するかもしれません。