サイクリングなどのアウトドア用サングラスとしてZeque(ゼクー)の「Baron(バロン)」という製品を購入しました。ゼクーはフィッシング用アイウェアを中心に出しているブランドですが、高品質なTALEX(タレックス)レンズを採用し、日常用途でも使用できるデザイン性の高い製品が多いです。私の場合はサイクリングが主な用途ですが自身の事情や本製品の特徴などを踏まえて購入した次第。
「Baron(バロン)」の特徴
ゼクーが出している「Baron」は専用メガネフレームの上にサングラスパーツである「ジャケット」を装着するという複式構造のアイウェアです。サングラス部分であるジャケットを外せば、通常のメガネとして使用できます。
メガネにサングラスを被せて使用する「オーバーサングラス」と異なる点としては、サングラスレンズ部分の「ジャケット」をメガネに装着する構造なので軽量でスッキリとしたシルエットになることです。
ほかにも度付きサングラスと異なり「サングラスレンズ」ではなく、ベースとなる「メガネレンズ」に度を入れるのも特徴です。サングラスレンズである「ジャケット」はラインナップが複数存在するので、ジャケット交換で色々なレンズカラーを使用することが可能です。度付きサングラスを何個も作らずに済みます。
そして、一番重要なサングラスレンズには高品質な偏光レンズである「TALEX」のレンズが採用されています。詳しくはTALEXの公式サイトの説明を見ていただくとして、TALEXレンズは他サングラスレンズと比較して非常に高品質なレンズです。雑光を遮りつつも鮮明な視界を確保できます。また、長時間使用しても疲れにくいので非常に快適です。一度使用したら他サングラスレンズは使えないです。
某有名メガネチェーン店でも上に書いたような製品(ほとんどはマグネット接続)は存在しますが、TALEXレンズ採用でアウトドア全般で通じるスペックを兼ね備えたモデルはおそらくBaronくらいしか存在しないでしょう。
Baronを購入した理由
Baronについて詳しく書いていく前に購入理由を書きます。後で触れますが本製品は昨今のアイウェアとしては高額な部類です。しかも主な想定用途はフィッシング。それでもBaronの購入に踏み切ったのはそれまで使用してきた「メガネ+オーバーサングラス」の運用に煩わしさを覚えていたため。
オーバーサングラスはメガネユーザーにとっては気軽にサングラスを使用できるという便利なアイテムです。諸々の事情で「コンタクトレンズ+サングラス」が難しい人でもサングラスを使用できます。ただ、メガネの上にさらにメガネをかけるという構造なので耳にテンプル(耳掛けパーツ)が2本乗っかるという状況になります。私は主にサイクリングで使っていますが、そうなるとヘルメットの紐が耳元を通るなど耳周りが混雑するのです。どれか外す時に引っ掛かりがちです。
また、メガネを2つかけるようなことをするので顔にかかる重量感もそれなりのものです。長時間だと顔と頭が重くなるような感覚、頭痛が出ることもあります。これまで使用してきたオーバーサングラスがへたってきたこともあり思い切ってBaron購入に踏み切りました。
ちなみに「コンタクトレンズ+サングラス」運用をすることもあり、その際は同じくゼクーから出ている「LOOF」という製品を使用しています。ただ、アウトドア環境でのコンタクトレンズ運用は衛生面と荷物が増える点で難しいと感じる場面が多く、最近だとほとんど出番がありません。
軽量なメガネフレーム本体
購入動機を踏まえつつBaronについて触れていきます。まずはベースとなるメガネ本体はチタン製の軽量フレームです。レンズの側面と下部はフレームレスの構成でカーブしたフレーム上部のデザインが特徴的です。フレームカラーはガンメタルとマットクロームの2色展開。今回購入したのはガンメタルです。サングラスのジャケットフレームがマットブラック一色なのでガンメタルの方が色の統一感があると思い選択。
テンプル(耳掛け部分)のデザインと造りも非常に上質なものとなっています。形状もいわゆるアジアンフィットなのか装着時のフィット感も良いです。軽量さも相まって「掛けている感」が軽減されています。
購入時にはダミーのクリアレンズが入っています。このダミーレンズの形状に合わせて眼鏡屋さんで度付きレンズを入れてもらうわけです。レンズガイドも付属していました。
私の場合は強度近視(度数:右目−7.70・左目−7.75)なこともありメガネレンズ端の厚みがすごいことになっています……。
薄型レンズオプション付けても限度があるのでオプション代との兼ね合いでここが落とし所。他の方ならもう少し薄くスッキリとした仕上がりになると思います。
メガネ単体だけ見ると「そういうデザインのメガネだな」という見た目。これだけで普段使いしても違和感は無いでしょう。
TALEXレンズ採用のサングラスジャケット
ベースとなるメガネフレームに装着するサングラスジャケットがこちら。テンプル(耳掛け部)無しのサングラスという見た目そのままなデザインです。見た目はともかく「TALEX」のレンズを採用しているのが大きな特徴。
今回購入したのは「TRUEVIEW SPORTS / SILVER MIRROR」というレンズカラーです。今まで使用しているオーバーサングラスと同じカラーにしました。ミラーレンズを選んでいるので目の前のものが写り込みます。
このトゥルービュースポーツというカラーは薄い緑色のレンズカラーです。木々や葉の陰影をくっきり捉えることができます。釣りに限らず、登山・ハイキング・サイクリングなど幅広く使えるカラーだと思います。
このジャケットをメガネフレームのテンプル部分にパチンとはめ込んで接続する構造です。
レンズスペックは偏光度 99%以上、可視光線透過率 30%です。やはり視認性を確保するなら可視光線透過率は30%以上は欲しいところ。この仕様で探していくとTALEXくらいしか見つからないのです。やっすいサングラスは12%など暗すぎて使えないです。見え方が違います。
ジャケットについては公式サイトを見てもらうとわかりますが、種類が豊富なので自分の用途に合わせて選ぶことが可能です。ジャケットのフレームカラーはマットブラック一種類のみの展開です。
複式構造ながら軽量な掛け心地のサングラス
サングラスとして使用する時のBaronはオーバーサングラスの時と比べると軽量でスッキリした掛け心地です。ベースとなるメガネフレームにジャケットを装着するという複式構造ながら軽量な造りになっています。
実際にサイクリングでも使用してみましたが軽い掛け心地で快適です。耳にかかるテンプルもメガネ一本分なので購入動機でも触れた耳周りの混雑が解消されました。今の時期だと口元・首元にネックゲイター・マスクも装備するので一個でも減るだけで快適度が変わってきます。また、従来使用してきたTALEXレンズと同じものが採用されているので過剰な光を遮りつつも視認性が確保されており安心です。
軽さの話をしたのでBaronの重量についても実測値を書いておきます。ベースのメガネフレームは度付きレンズ交換済みで実測28gでした。私の場合は強度近視でレンズが分厚いので一般的にはもう少し軽くなると思います。ジャケットは実測17g。メガネフレーム+ジャケットの合計は実測45gとなります。
ちなみに今まで使用しているオーバーサングラスだとメガネ24g+オーバーサングラス31gの合計 55g。使用するメガネの重量で変わってきますが中々の重さ。今回のBaronもサングラス単体使用と比較すれば約2倍の重さですが、オーバーサングラス使用時よりは軽量にできます。
10g程度の重量差でも顔にかかる重量としては長時間になると馬鹿にできません。疲れてくると頭痛の原因にもなってきます。体感でも顔面にかかる重量感が軽減されているのがわかるくらいの差です。そういったことからも複式タイプながら軽量性を持たせていることは特筆すべき点と言えます。
初期費用はとても高価
Baronは度付きサングラス同様に高価な部類のアイウェアです。いえ、高価ではなく「非常に高価」です。ざっと価格を並べると下記の通り。
・Baronメガネフレーム:26,400円(税込)
・ジャケット:19,800円(税込)
・度付きレンズ代:10,000円前後(※眼鏡屋さんやオプション等で異なる)
眩暈がする数字ですね。まず眼鏡フレームとジャケットだけで46,200円かかります。そこに度付きレンズ交換費用が乗るわけです。度付きレンズ交換費用は眼鏡屋さんやレンズオプションで差が出ますが、軽く見積もってもトータルで56,000円程度にはなるでしょうか。レンズ代は自分の知る限りではJINSのオプション無し7,700円が最安。
専用設計フレームとジャケット、TELEXレンズ採用なので高くなるのはやむなしといったところでしょうか。まぁ、一昔前の眼鏡が高額だった時代を思えば相応の価格とも……。やっぱり高いな!!
ただ、私はこれらを呑み込める財力は持ち合わせていないので、不義理を承知でメガネフレームとジャケットをAmazonで購入し、レンズ交換だけ眼鏡屋さんに依頼して費用を抑えました。ちなみにジャケットを複数揃えたい人は費用的にも入手性の面でも通販一択だと思います。
ランニングコストは安く済む……かも?
価格が高いとは書きましたが「ランニングコスト」を踏まえるともしかしたら安いのかもしれません。
サングラスレンズに度を入れる度付きサングラスと異なり、ベースのメガネレンズに度を入れる構成なので、視力の変化や老眼が入ってきたりしてもレンズ交換費用だけで済みます。ジャケットも劣化や破損などがあってもジャケット購入費用だけで済みます。初期費用は前項の通り高額ですが、長い目で見れば費用を抑えることができるのかもしれません。
「かも」と仮定形で書いているのは購入したばかりで耐久性についてはまだなんとも言えないため。メガネフレームのヒンジ部は特段変わった構造ではないので常識の範囲内での使用なら長持ちはするのかなと思います。ノーズパッドやヒンジのネジも特殊規格ではないので別の既製部品で交換すれば補修は可能かと思います。その前提ならレンズ代だけで数年か十何年かは回せるかもしれません。仮定形の多い文章になってしまった。
気になる部分
使用感としてはオーバーサングラス運用よりは快適ですが気になる点が無いわけではありません。前項のランニングコストとも関係する部分で「耐久性」がどの程度のものかは気になるところです。メガネ本体上部とヒンジの間にかかるフレーム部が若干「しなる」のが気になります。これはそういう仕様なのかもしれませんがジャケットを外す際にパキッと折れないか不安になります。
また、ジャケットは上に持ち上げるように外すのですが、これもジャケットの爪にどの程度の負荷がかかっているのか心配になる部分ではあります。外す際に先ほどのメガネ上部のフレームがしなるのでさらに不安になるわけです。
購入間もないので現時点では「未知数」ですが、どの程度の期間使用できるかで費用のことを含めて評価が変わってくることでしょう。
あと、本製品のデザインに起因する部分でサイクリング用アイウェアより「遮光性」は劣ります。そもそも見た通りですが、サイクリング用アイウェアよりもレンズ面積が小さいのでそうなるのもむりからぬ話です。ジャケット横がカバーのような形状になっていますがそれでも横や眼下の隙間から光が入ります。これは複式型であることとデザイン性との兼ね合いでやむを得ない部分と言えます。
高額アイウェアながら眼鏡ユーザーの貴重な選択肢
以上、簡単ですが使用した感想などを書いてみました。初期費用としては非常に高額ですが、その価格に違わぬ高品質なアイウェアであることは間違いないと思います。また、Baronに限らずゼクーのアイウェアは主にフィッシングを想定していますが、登山・ハイキング・ランニング・サイクリングなど他アウトドアでも十分使用できます。
事情があって「コンタクトレンズ+サングラス」が難しい、軽量でスタイリッシュな度付きサングラスが欲しい、複数種類のサングラスレンズが欲しい……といった方には検討する価値は十分ある製品だと思います。