シュワルベ「BILLY BONKERS(ビリーボンカーズ)」レビュー ミニベロサイズも用意されているグラベル・舗装路どちらもいけるオールラウンダータイヤ

 グレイシアのタイヤをシュワルベ「(BILLY BONKERS)ビリーボンカーズ」に交換しました。グラベルタイヤでよく見られるサイドスキンの見た目と小さいブロックパターンが特徴のタイヤです。このタイヤの特筆すべき点としては18インチと20インチもラインナップされている点です。ミニベロ用でグラベル仕様のタイヤは非常に限られます。実際に走ってみての感想など書いていきます。

グラベルタイヤっぽい見た目

 今回購入したのは20インチサイズのものでタイヤ幅は2.00です。タイヤのサイドがブラウンでグラベルタイヤのような見た目です。ラインナップされているタイヤサイズは18、20、24、26なのでミニベロ以外に街乗り自転車でも使えそうです。オフロードを走らなくても街乗りでも性能は活かせますしドレスアップ効果もあります。

 タイヤは小さいブロックパターンが採用されています。ゴツゴツしたブロックではないので本格的なダートは怖いかもしれません。

 対応空気圧は最大で4.5bar(65psi)です。グラベルタイヤとしては高めの数字。公式サイトには「最大空気圧に近いほど転がり性能を発揮する」とあります。タイヤ自体が柔らかいので高めの空気圧で問題ないと思われます。

 蛇足ですがタイヤが柔らかいので脱着も非常に簡単です。タイヤレバー無し、もしくは1本程度で作業ができるくらいでした。

軽量なタイヤ

 タイヤ重量は個体差があるので参考程度ですが公式サイトでは355gとあります。実測だとそれぞれ352gと347gでした。シュワルベの「マラソン」は約650gなので約半分ほどの重さです。タイヤの質感もマラソンと比べると非常に柔らいので重量さはそのあたりが影響しているのでしょう。ビリーボンカーズはMTBタイヤに区分されますが、その軽量さと柔らかさからマラソンほどの耐久性は望めないと思います。

安定感がありつつ軽快な走り

 ビリーボンカーズで何度か走りましたが見た目に反し軽快な走り心地です。ブロックパターンが付いていることから「ギュン、ギュン、ギュン、ギュン、ギュン……」という走行音を発していますが、実際には体感で感じられるほどの路面抵抗はありません。下の動画で走行音が確認できます。

 砂利道もそれなりの距離を走りましたが特段の支障なく走れます。ゴツゴツのブロックタイヤのようにグリップするわけではありませんがタイヤの柔らかさでいなしている感触です。公式サイトを見ると「アディックススピード」というシクロクロス・転がり性能重視という部類になっていたのでまさにその通りの走りといった感じ。ただし、マラソンやシュワルベワンと比較してタイヤ自体の硬さがないので瞬間的な加速力や耐久性は望めないように思えました。

 あと、登り坂についても予想以上に軽く登れました。舗装路の部分で触れた抵抗の少なさとタイヤ重量の軽さが影響していると思われます。少なくともマラソンよりは楽に感じました。

舗装路と未舗装路をオールラウンダーに走れるタイヤ

 見た目と走行音に反して舗装路と未舗装路をオールラウンダーに使っていけるタイヤというのが総合的な評価です。太いタイヤ幅による走行安定性を確保しつつ、舗装路から砂利道など幅広い場面で使っていけます。舗装路しか走らないなら「ビッグアップル」ですが、砂利道などの未舗装路も走ることが想定されるならビリーボンカーズを個人的にはお勧めします。