タイトルの通りですが遅まきながら「大糸線応援隊」に入隊しました。ドライな言い方になりますが入隊したから何がどう変わるというものではないと思っています。ただ、輪行などで利用する身としては無くなったら困るのでささやかながら大糸線を応援しようということで入隊した次第。
大糸線応援隊とは?
「大糸線応援隊」は新潟県糸魚川市「大糸線活性化協議会」がJR大糸線の利用促進・PR強化・知名度向上を目的に実施している事業です。大糸線とは言っていますがJR西管轄の「大糸北線(糸魚川〜南小谷)」を指していると言えます。そのためステッカーも大糸北線で運用されている「キハ20」がデザインされています。赤字地方ローカル路線で運用されている定番の車両です。
大糸線利用者や鉄道ファンなど誰でも登録可能(年齢制限なし)で年会費等も無料です。活動内容は情報発信・PR・ツアー企画・利用促進策の計画などがあります。とはいえ現状だと隊員同士で集まって何かやるということはなく、私としては各個々人でできることをやっていこうという理解でいます。ちなみに入隊するとアイキャッチ画像のような隊員証・ステッカー・名刺が届きます。
大糸北線を取り巻く厳しい現実
公式サイトを見るといわゆるファンクラブ的な位置付けのように感じるかもしれません。しかし、各種報道で出ているようにJR西管轄の大糸北線(糸魚川〜南小谷)は廃線も視野に入れた今後の在り方が議論されていく流れです。入隊しておいて書くのも憚られますがおそらく将来的に大糸北線は廃線になると思います。これは存続してほしいという願いとは別に営業係数などJR西が公開したデータが厳しい現実を突きつけているので冷静に考えると廃線不可避と思う次第。
観光需要に期待する声もありますがこの地域の観光需要(スキー場や栂池高原など)は南小谷駅が北限と言えます。また、感染症の関係もあるので過度な期待は禁物。どこの路線でも言えることですが「日常利用客」の確保が前提の話なので沿線人口が減り続けている現状ではいずれにしても厳しいと思います。
入隊した理由
冒頭で述べた通り輪行などで大糸線を利用することがあるのでささやかながら応援しようと思い入隊しました。私が主に輪行で使うのは「大糸南線(松本〜南小谷)」の区間なので厳密にはJR西管轄の大糸北線はほぼ関係ありません。ただ、こういう話は隣接している部分をとっかかりに廃止や縮小の手が伸びていくものです。
「大糸南線(松本〜南小谷)」については松本駅〜信濃大町駅の区間が通勤通学需要があるので無くなることはないと思います。運営しているのもJR東なので西よりは経営状況の面でもまだまだマシです。しかし、信濃大町から北の区間、つまり白馬村や南小谷駅までの区間は利用状況が芳しくないとのこと。今後の流れ次第でドミノ倒しのごとく縮小の話が無いとも限らず対岸の家事ではいられないのです。
個人の力では何もできませんが何か具体的な話が出てから慌てても手遅れ。せめて今から応援くらいはしておこうということです。
隊員になったけど今まで通り特に何も変わらない
冒頭にも書いた通り隊員になったからと言って何かあるわけではありません。一応、「隊員の皆様を対象としたイベントの開催等も予定しております」との案内もありましたがそれが具体的にどう言ったものかは不明。昨今の情勢下でイベントをやるにしてもどういうものが実施されるのかも不透明です。
私としてはただただ「大糸線を応援したい」という想いで入隊しただけです。そのためこれからも粛々と輪行などで利用するときは利用するという今まで通りのスタンスです。以前に投稿した雑記記事で触れた通りJR西管轄の大糸線含めて廃線・縮小の流れは都合が悪いのです。これからも個人でできる範囲で応援していきたいと思います。
これからゴールデンウィークを迎えるわけですが近くにいかれる方がいらっしゃれば気にかけていただければ幸いです。私も小谷村エリアをサイクリングしたと思っていますが人出も多そうなので時期をずらすか悩むところ。