街乗り用途としてRITEWAYの「GLACIER(グレイシア)」というミニベロ を購入しました。そんなに日が経っていないのですが現時点でのインプレ記事を上げてみようと思います。
購入理由
グレイシア を選んだのは後述の理由はありますが「かわいい細身フレームに太いタイヤを履いたアンバランスな見た目」が気に入ったということに尽きます。見た目も大事!!
他にも自転車を保有しているのに増車したのは「街乗り用途」のためです。私の現在の状況として自転車に乗る機会は街乗りがほとんど。また、MacBook Proを常時モバイルする必要がありバックパックは必須。そうなると前傾姿勢が強く出るドロップハンドルやブルホーンハンドルだと走りにくいのが正直なところ。かと言ってリアキャリアなどを利用するのも振動衝撃の面でパソコンには良くありません。他にも盗難の心配やら色々上げるとキリがないのですが「街乗り用」でラフに使えつつ乗り心地も確保できそうなものを探しグレイシアにい行き着きました。まさかここに来てフラットハンドル モデルを再び購入するとは思いませんでした・・・。
フレームカラー はマットネイビーと迷いましたがマットダークオリーブというグリーンの車体カラーを選択。見た目は「グレイシア(氷河)感」がありませんが、過去モデル(クロモリフレーム、フロントサスペンション)から一貫して「氷河のように安定感のある走り」という「乗り心地」に振ったコンセプトのようです。
ちなみにフレームカラー やメーカーロゴの色調などはロットで誤差(マイナーチェンジ?)があるようです。公式サイトではロゴはフレームカラー とほぼ同化していますが実物は白で目立ちます。
「折り畳まない」ことが必須条件
今回、ミニベロを新調する上で乗り心地以外に「折り畳まないミニベロ」であることが必須条件でした。
今後の自分の身の振り方などを考えると保管スペースやメンテナンス面から折りたたみは適さないと考えたからです。折り畳まないミニベロの中からグレイシア を選んだのは見た目・・・と後述で触れていく仕様からです。
街では折りたたみのミニベロをよく見かけますがそのほとんどはカジュアルライドな出で立ちです。車体もよく見ればお世辞にもチェーンなどお手入れがされていないものも見かけます。別記事でも触れていますが、折り畳み自転車は普通の自転車やロードバイク以上に整備しないとトラブルや事故につながります。ちゃんと整備するなら別ですが、保管場所の都合もつくなら畳まない自転車の方が良いと思います。街乗りでラフに使うなら尚のことだと言えます。
グラベルロードやMTB並みに太いタイヤ
アルミのミニベロにありがちな地面からの衝撃は20インチ×1.95という太いタイヤ幅のおかげで非常にマイルドになっています。今まで乗ったことのあるミニベロの中では飛び抜けた対衝撃性を持っています。サスペンションはメンテナンスの手間があるのでタイヤで乗り心地を改善するのは一つの最適解だと思います。
先日の記事にも書きましたがグレイシアと合わせて「トラッカー」タイヤも調達しています。トラッカーだとさらに太い20インチ×2.3というタイヤ幅です。現状、標準タイヤで十分なので次のタイヤに交換するまで使用する予定はありません。ちなみに本来はキャンペーンに合わせて購入するつもりでしたがセットだと納品が12月になるとのことからそれぞれ単体で購入しました。
ミニベロでは珍しいディスクブレーキ採用
太いタイヤに合わせてミニベロでは珍しいディスクブレーキを装備。テクトロのワイヤー式でお世辞にもそんなに効きません。ROVE STのTRPとは明らかに差を感じます。街乗り用途とはいえもう少し効いて欲しいところ・・・。油圧にカスタムするケースもあるようですが街乗り用にそこまでお金はかけたくないので様子見です。
チェーンガード付きのクランク
街乗り用途を考慮してチェーンガードが付いているので裾の巻き込みや汚れを防止できます。あと、ペダルが付いていますがダホンよりはしっかりしています。
携行性を考慮したアルミフレーム
グレイシアは6061軽量アルミフレームを採用しています。太いタイヤとディスクブレーキを採用し実測11.3kgとそこそこ重いのでデメリットを少しでも軽減しようということでしょうか(ママチャリと比較すれば十分軽量ですが)。
特徴的なフレーム形状は「取っ手」として機能するので少し持ち上げて移動する際には非常に便利です。おそらくこのモデルを購入する層は室内保管が前提だと思うので取り回しの面ではよく考えられたフレーム形状だと思います。
街乗りで便利な仕様・オプション類
街乗りで有ると便利なキッススタンドも標準装備。
他にもスマートフォンホルダーも付属。スマホを見ながらの運転はご法度ですがマップの確認などには便利な装備です。個人的には街乗りの場面の方がマップを確認する機会が多いので地味にありがたい装備だと思います。
走行性能
グレイシアはフロントシングルにリアがシマノのアルタス8速というギア構成。「フロント48T – リア11〜32T」というギア比なのでそこまでの速度は出ません。ママチャリと良い勝負です。
実際に走ってみると時速15km〜20kmくらいの速度域です。22km出せれば早い方です。
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訂正:購入からしばらくはそのまま走っていましたが空気圧確認したところ約4berでした。標準タイヤはMAXで7berなので空気を入れたところ時速20km前後の速度域になりました。空気圧バカにできませんね・・・。
当然、7berにすると固めの乗り心地になりますがそれでも他のミニベロと比べても振動は幾分マイルドです。間を取って6berあたりがちょうど良いのかなと思います。とは言えフラットハンドル のアップライトな乗車ポジションと太いタイヤを採用していることから速度は期待しない方が良いでしょう。そういうコンセプトのモデルではありません。
参考でグレイシアで走行した際の動画も載せておきます。比較として最初の58秒はDash Altenaで走行した時のもの。コンポやギア比などスペック差はありますが「前傾姿勢によってペダルが踏み込めるか」という部分が大きいと思います。グレイシアは高速域・長距離は苦手ですが、のんびりまったり走るにはちょうど良いモデルだと思います。
そのほか写真にあるようにハンドルグリップがエルゴ形状の平べったいグリップを採用しています。筒状のスポンジみたいなグリップはすぐにダメになったり手が疲れるのでこういう細かい部分も気が効いています。ただ、グリップのゴム部分はもう少しサラサラしている方が好みです。グローブ無しではあまり握りたくないかも。
機能とデザインが両立しているミニベロ
いわゆるミニベロロードみたいなモデルと比べるのは酷ですがそこそこの走行性能を確保しつつ十分な快適性を持ったバランスの良いモデルだと感じました。よく考えられたフレーム形状と仕様、街乗りに必要なオプション類が最初から付いて59,800円(税抜き)と考えればコスパも抜群と言えます。総じて安定感のある走りで誰でも安心して乗れる自転車だと思います。