桜の風景を拝むべく白馬村を久々に走ってきました。最後に白馬村に来たのがいつだったか確認したらほぼ1年前。昨今のインバウンド需要で激混みとなっている状況からすっかり足が遠のいていたのでした。
定番の大出公園
白馬駅まで輪行。早朝の始発で乗っても大糸線の車内は観光客でそれなりに混雑しています。そういった事情からもここ最近のサイクリングは折り畳み自転車のK9Xばかり乗っています。
白馬駅を出発して「大出公園」に向かいます。駅から近くて白馬村の定番の観光スポットです。
桜のピークは過ぎていましたがメインどころの桜の木はまだまだ見頃でした。
これも定番の構図ですが大出公園の吊り橋と川、桜、遠くの背景に聳え立つ北アルプスの組み合わせは雄大かつ美しい眺め。
ここの眺めはいつ見ても素敵ですね。
大出公園もこの後行く野平集落と同じく人が多く来訪しているのですが、公園としてのキャパシティから「混雑感」をあまり感じさせません。その辺りは公園としての強みといえます。
公園のスタッフの方々が草木のお手入れをしていました。感謝。
野平の一本桜
大出公園を出発。途中の景色も絶景です。
野平集落に行くか非常に迷いましたが松川大橋まで来たので行くことにしました。松川大橋に着いた段階でも行くかどうか迷うくらいには躊躇するものがあります。理由は予想される混雑と登り坂。
今回はK9Xなのであまりきついライドをしたくないのがあります。そんなことで登りの途中から自転車を押して行きました。実際に登ってみて登り坂のキツさより横を通り過ぎる車の方が多さが気になりました。県外車の微妙な運転が怖い。
自転車を押したり乗ったりで野平集落に到着。
予想通り人が多いと……。
今年は天候と開花のタイミングに恵まれて今までで一番のベストショットが撮れました。あまりの人の多さで遠くからがんばって望遠撮影。人が映らないように撮るのが大変でした。
野平集落はこの時期になると「野平の一本桜」を目当てに非常に混み合います。SNSなどネット上にも同じような構図の写真が溢れかえります。野平集落から一望できる北アルプスの山々をバックに風景が人気なわけです。
一方で正直な感想として「きれいだけど一本桜だからなぁ……」とも思う次第。すぐ近くのこちらの桜の方が好きだったりします。
個人的には大出公園やこちらの桜の方が好きです。
この一本桜との混雑度の違いよ……。
桜以外にも水仙の花もきれいでした。
ここ何年か野平集落で一本桜を撮っていましたが、今年は桜と青空と北アルプスの山々の組み合わせで撮影ができました。今回でこれが撮れたのでおそらく今後は来ないかもしれません。
なにせ桜を見に行っているのか人を見に行っているのかわからない状況です。あと、今年は特に撮影マナーがひどかったという印象。横で見ていてとにかく不愉快(撮影に来ている自分もその一端ではありますが)。
白馬村にとっては観光資源ですが地元の人には非常に迷惑な存在と思われます。「迷惑な撮り鉄」と同じカテゴリで括られる日もそう遠くないでしょう。もしかしなくても既にそうなっているのかもしれません。自治体が観光資源の一つとしてオープンに扱うのなら、そのうち柵の設置や警備員配備など「お金をかける対策」は必要かもしれませんね。お互い不幸になるだけです。
白馬駅周辺の桜も美しい眺め
有名どころを回った後は駅周辺を適当に走り回りました。
ほかにも自転車の優位性を活かして裏道・下道で観光客の車やバスを極力回避するなど。難点は民家が多いので上げられるような写真が撮れないことでしょうか。
あと、もう一個定番の位置でも撮影。ここは鉄道とのセットで撮影されることが多いです。特に青鬼集落に登って行く途中の道からここを見下ろした構図が多いですね。
残念ながら今年の3月で特急あずさの通過は見られなくなりました。今も見られるのは通常車両とリゾートビューふるさと……と臨時の特急アルプスくらいでしょうか。駅近の橋からも俯瞰した構図で撮れますね。
この時期ゆえに桜に目が行きがちですが残雪の山々が聳える眺めも美しい。
白馬村も5月4日に「塩の道祭り」を開催とのことでのぼり旗がルート上に設置されていました。ルート的には小谷村のものよりはマイルドな難易度。
目的を決めずぶらぶらと走りましたが思ったよりも桜の花が咲いている中を走ることができました。
帰りも輪行で帰宅。もうすっかり折り畳み自転車のお手軽輪行に慣れてしまいました。車内の混みかたからもこうでもしないと難儀します。
次に白馬村を走るのはいつになることでしょうか。