タイトルの通り、2025年の「大糸線に乗ろうキャンペーン」として実施中のスマホゲームアプリ「駅メモ!」関連ミッションをこなしつつ鉄道旅をしてきました。ただ電車に乗ってきただけとも言いますが。なお、このミッションイベントは駅メモはゲスト扱いのためゲーム内で特に触れられていません。糸魚川市・小谷村の自治体独自イベントのようなものでしょうか。指定のミッションをクリアするとノベルティをもらえるというものです。詳しくはイベント告知ページをご覧ください。
一部過酷なミッション内容
今回のイベントのミッション内容は以下の4つ。
1.大糸線に乗る(乗車した切符が必要なので改札で返してもらいましょう)
2.南小谷駅の構内のれんげパネルと自撮り
3.糸魚川駅の構内のせつかパネルと自撮り
4.白馬大池駅近くのれんげパネルを車内の窓から撮影
5.中土駅ホーム前のせつかパネルを車内窓から撮影
ミッションをこなす順番は決まっていないので時刻表と自身の都合次第といったところ。詳しくは後述しますが4番が個人的に難易度が高いと思います。
以上のミッションをクリアすると「糸魚川ジオステーション ジオパル(糸魚川駅内)」or「小谷村郷土館」でノベルティが受け取れます。ノベルティは100セットを2箇所で割っているようなので9月内には終わりそうです。
昨年も「駅メモ!」の小谷村・糸魚川市コラボイベントで大糸線の鉄道旅をしています。どうしても南小谷れんげの「姫川と翡翠なれんげ」フィルム衣装が欲しかったのです。今回のノベルティにも採用されていますがとても美しい衣装です。
乗り鉄旅のはじまりはじまり
松本駅を始発で出発します。曇り予報ですが北へ行くほど雨の確率が高そう。
今回は天気が微妙なので自転車は無しの純粋な「乗り鉄の旅」です。スケジュール的に厳しいというのもあります。
今回は自身のスケジュールと時刻表の都合でキツキツな旅程。後述する増便バスも利用して乗り継いでいく感じ。大町市にさしかかるところで青空が見えてきました。
信濃大町駅で乗り換え。以前は20分ほど間隔が空いていましたが今年からのダイヤ改正で数分程度で出発。
雲の切れ間から青空が見えますが木崎湖付近から雨が降っていました。この雨は南小谷駅に着くまで続きます。
中綱湖。春の時期と違って人はいませんね。車窓からだと捉えにくいですが湖面のリフレクションが綺麗でした。
のんびりと車窓の景色を眺めます。天気は微妙ですが白馬村の風景は良いものです。
白馬駅を過ぎて信濃森上駅。
山を見ると木々の色が秋模様に変わっています。まだ、暑さが残る中ですが景色だけ秋になっています。
白馬大池駅に到着。栂池高原の直近駅です。ここから南小谷駅方向に150m進んだ先でミッション「れんげパネルを撮影」をこなす必要があります。走っている電車から撮るので割とどころか全集中で臨まないと失敗します。
そして、走り出す電車内でパネルを視認し連写撮影!!
これはひどい…………。
撮影はできましたがピントが合っていない。もっとズームすべきかと思いましたがそうすると画角から漏れる可能性も。純粋にカメラスペックに依存するミッションな気がします。
とりあえずミッションの一つをこなし南小谷駅まで進みます。途中の車窓から見える姫川の景色。川の流れは若干荒れています。
南小谷駅に到着。着いた途端に一時的ですがさらに雨足が強くなりました。
構内の「れんげパネル」と自撮りミッションをクリア。自撮りをしないのでどう撮って良いか非常に難儀しました。構内で出会った同好の士に撮っていただき事なきを得ました。
パネル自体は白馬大池駅のパネルと同じデザインです。これでそれぞれが独自デザインのパネルだったら目も当てられなかった。それにしてもキハ120の外観をうまくデザインに落とし込めているのは何度見ても秀逸。
南小谷駅前の目の前では高規格道路「松本糸魚川連絡道路(松糸道路)」のバイパス工事が着々と進んでいます。安曇野市・大町市の進捗具合とは大違いです。
姫川は若干ヒステリー気味の流れ。ここの姫はヒステリー持ちです。(自分で姫とかいうやつは大体が……)
今回はスケジュールと時刻表の関係から南小谷駅から糸魚川駅までは「増便バス」を利用します。バス自体は白馬駅が始発ですが、そこから乗ってしまうと先ほどの白馬大池駅のミッションがクリアできないので注意。中土駅の「せつかパネル」は撮影は復路でクリアします。本当は全行程を鉄道でこなしたいのですが10時までは待てない。何度か触れていますがこの部分の接続時間だけなんとかならないものか……。
増便バスが到着し乗り込みます。ハイシーズン過ぎたためか車内は混んでいませんでした。
バスからの姫川沿いの景色を眺めつつ糸魚川へ。(外の景色見てないと車酔いが……)
糸魚川駅に到着。糸魚川到着が9:47ですが復路は10:32なので滞在時間はなんと1時間もありません。本当は糸魚川名物のブラック焼きそばを食べたかったところですがやむなし。
駅構内でパネルと自撮りをクリア。ここも同好の士に助けていただきました。感謝!!
糸魚川せつかは「えちごトキめき鉄道」の「雪月花」モチーフを美しく落とし込んだデザインです。
糸魚川駅の構内にAIコンシェルジュのさくらさん。一時期は色々なショッピングセンターなどで見かけたものですが懐かしい。個人的好きなので残して欲しいですね。
短い残り時間でジオパル内の鉄道展示を見学。昨年も見てきましたが純粋に楽しいですね。子供も喜ぶ。
そして、復路でキハ120に乗り込みます。
本当に短すぎる滞在時間。今度は天気の良い日に輪行で来たいですね。問題は南小谷駅からの接続の悪さ。
姫川駅前の姫川病院廃屋。駅の名前は姫川ではなく病院から取っているのだとか。元は病院利用者向けに開設された駅らしいです。しかし、病院は閉院して駅だけだ残ったと。国道沿いにホームだけ存在する駅という性質上、モータリゼーションの方が強いのは至極当然。この廃病院は肝試しでの侵入もあるとかないとか。取り壊すのもお金がかかりそうですね。
根知駅は行き違い可能な2線構成。
今回の鉄道旅から話がそれますが、昨年は根知駅から近い「フォッサマグナパーク」で糸魚川静岡構造線を見学しました。
パークに向かう途上で大糸線の真上を通過した時の景色。この時は本当に暑かった……。
ついでに近くの「塩の道」も歩きました。
そういえば、この辺を歩いている時に「やっぱりちょこっと走れる輪行自転車が欲しいなぁ」と思い、後にダホンK9Xを買ったのです。K3でも良いですがそういうのがあるとさらに足伸ばせるし。(今回は天候の関係でお留守番)
他の方のブログでも触れられていますが近辺には謎のドラえもん?の石像が設置されています。飯縄神社のすぐ目の前です。パーク近くの駐車場と合わせて二体確認しています。これ、なんなんだろう?
小滝駅目前で「明星山」が見えるのですが今回は雲がかかっていますね。
小滝駅に到着。前からの疑問ですがホーム東側にある謎の構造物はなんなのでしょう?
個人的に大糸北線に存在するこういった鉄道橋が非常に好み。小谷村にある「浦川橋」も表面処理など同じ造りみたいです。(錆びでコーティングらしい)
JR西日本が管轄する大糸北線は険しい姫川渓谷沿いを走るため、徐行運転とトンネル区間が非常に多いのも特徴。時折、姫川対岸に国道148号のスノーシェッドが見えます。往路の増便バスではあそこを走ったのです。
このゴロゴロ岩を見ると姫川って感じがします。
平岩駅手前から糸魚川方面を見た景色。切り立った山が聳え立ちます。削れたような側面がこの地域の脆い地質や土砂災害の多さを想起させます。
この見た目が華奢なレールで荒々しい姫川渓谷を走っているというのがすごいというかなんというか。
平岩駅に到着。この近辺も坂が多いですが自転車で走ってみると面白いものです。ただ、平岩駅から北小谷駅の区間を旧道で走れなくなってしまっているのが残念。
北小谷駅手前の旧国道としても使われていた橋。昨年は舗装の補修工事中でしたがきれいになっています。
中土駅前の「せつかパネル」を撮影。画像自体は念のため本記事に未掲載。白大池駅のミッションとの難易度の差が激しい。ひとまずミッションは全てクリアしたわけです。上の画像は中土駅を過ぎてすぐの旧道沿いの景色。ここも何度か自転車で走っています。
中土駅から旧道でさらに進むと土木遺産でもある鉄筋コンクリートローゼ橋「姫川橋」があります。
残念ながら10月まで補修工事中なので通過はできません。上の画像は増便バスで通り過ぎた時に撮ったもの。
南小谷駅に戻ってきました。
朝と違ってすっかり晴れて暑くなっています。日傘必須です。
青空とヒステリー気味な姫川との対比。
「小谷村郷土館」に到着。ここで写真と切符を見せます。
キャンペーンののぼり旗も立っています。
無事、ノベルティをゲット!!
れんげの衣装が昨年のイベント時の衣装なのが良い!! コースターが厚めのしっかりしたものでした。小谷村郷土館だと私で24人目とのことでした。糸魚川駅では同好の士から20人目と聞いたそうで、イベント開始から最初の週末で中々の人数ではないでしょうか。ノベルティ準備数からしても駅メモ公式イベントにしなかったのは正解だったのかもしれません。不正や転売が横行するなどの混乱があっても困りますし。イベント告知タイミングが直近だったのもこういう事情が関係してそう。
おたり名産館でランチ
今回、キツキツな旅程にしたのは時刻表以外に「おたり名産館」でランチしたかったのも理由。前から行ってみたかったのですが営業時間とうまく合わなかったのです。今回はノベルティ受け取り場所である小谷村郷土館のすぐ隣なのでうまいこと噛み合った次第。
またいつ来られるかわからないからと欲張りなセットを注文。追加料金で味噌汁を「熊汁」に変更しています。
カツ丼はサクサクのカツに染み込んだ甘めのだし汁が効いていてとても美味しかったです。
そばもコシがあってツユも含めてトータルで美味しい。近くのサンテイン小谷でいただいたものと味付けが似ている気がします。なんで今まで行かなかったのかと後悔するくらいの美味しさ。お世辞抜きで「今まで食べた蕎麦はなんだったのか?」となるレベル。
最後に熊汁です。椀の汁をかき混ぜた瞬間に豚汁とも異なる独特の甘さを纏った香りが漂ってきます。
肉質は言われなければ豚肉に近い。一緒にネギを摘んでいるのはもしもの時の緩衝材。食べてみると特に目立つ臭みやらクセは感じられません。美味しい。
「おや?」と思い汁を啜ると……
居たっっ!!
居ました。確かに彼の存在を感じます。どうやら煮込まれたことで汁の方に彼の存在感が移行したようです。誤解のないように言っておくと美味しいです。が、慣れないと違和感がある味わい。食べ慣れないのでそう感じるのか。ちなみに熊カレーというメニューもありますがカレーだとわざわざ熊を食べる意味がないような気もします。まぁ、食べやすいのだと思いますが。
個人的には蕎麦の美味しさにだいぶ衝撃を受けました。カツ丼も美味しいですが片方がミニサイズでも両方は量的にきついです。次回はたぬきそばオンリーにします。
10月11日からの「そば祭り」期間中はラーメン類がお休みだそうです。そりゃあ、ラーメンやっている場合ではないね。
帰りの電車までは時間があったので、小谷村郷土館の展示を見たり駅周辺を散策しました。
駅前の松糸道路バイパス部分は国道部分との擦り付け工事中でした。
そういえば南小谷駅は割と混んでいました。糸魚川駅方面に向かう人たちの乗り換え需要の他、『名探偵コナン』のパネルとタッチスタンプがあるのでファンの方々の訪問が多い様子。
リゾートビューふるさと
帰りは前の「塩の道まつり」と同じく「リゾートビューふるさと」に乗って帰路に着きます。これもスケジュール都合。事前にこれの席を取っていたのでタイトな旅程になった次第。
久々に君に会いたくなったのさ!!
通常より割高で良いからアルクマ隣席が取れるプランが欲しい。アルクマの隣で広めの座席によるゆったりとした乗車体験が得られるわけです。
今回はただ鉄道に乗っているだけの旅でしたがこれはこれで楽しめました。
ミッション縛りでタイトなスケジュールだったので次回はそれぞれの滞在時間を多めに取りたいところ。次はぜひともブラック焼きそばをいただきたいですね。
あと、毎回乗るたびに思うことですが大糸北線は観光列車での活路を見出すしかないように思います。増便バスも確保しつつ各線への接続を見直して欲しいと思う次第。