今回は「月日堂製パン」という安曇野市の山麓線沿いにあるパン屋さんを目的地にサイクリングしてきました(正確にはそこからさらに登りますが)。あと、時間がうまく噛み合ったのでランチで「キッチン ヤマナミ」にも行ってきました。
「クラフトフェアまつもと」というイベントで出展していたのですが、とても美味しかったので今回は実店舗の方に行ってみることにしました。明確に目的地を設定してのライドは久々です。
さらに今回は直近で納車した「VergeP10」の慣らし運転も兼ねています。山麓線沿いならほどほどの坂道も登り降りするので慣らしにはちょうど良いかと思った次第。
輪行でスタートして個人的定番サイクリングコースの「あづみ野やまびこ自転車道」に入ります……が、早々に走り抜けます。
何せ、この日は「安曇野ハーフマラソン」開催日です。
私がいる「じてんしゃひろば」周辺もあと2時間くらいすると交通規制が入るのです。
自転車道を早々に抜けて山麓線まで登っていきます。山は雲がかかっていますが豊科のインターチェンジ・市街地エリアの上空は青空です。ハーフマラソン参加勢にとっては絶好のラン日和と言えます。
納車直後の折り畳み自転車であることと初めて行く目的地なのでどのくらい時間を要するのか読めません。できれば開店時間に合わせて到着したいので寄り道もそこそこに走っていきます。
山麓線は久しぶりに走ります。そこまで行く用事がなかったこともありますが熊出没情報が昨年から立て続けにあったのも理由。今回も熊鈴を鳴らしつつ警戒しながら進みます。
わざわざ危ない場所に行かなければ良いと言われればそれまでですが、人里にも降りてきているのでその理屈もどこまで通づるのかという昨今の状況。松本市も街中に鹿が降りてきているわけですし。熊鈴はもちろんですが熊撃退スプレーも必須装備と言えます。実際に熊スプレーの値段が私が購入した当時より値上がっているので需要が増しているのでしょう。
旧アートヒルズ前からの眺めも良いですね。
山麓線をゆるゆる登っていくと月日堂製パンの看板がありました。ここで曲がります。正直、パン屋さんの看板より穂高城のデカデカとした看板の方が目印になります。
山麓線自体は斜度が上がる箇所はありますが極端な数字ではありません。少なくともわざわざ自転車を押していくほどでもないと思います。しかし、今回の目的地の月日堂製パン近くの坂道は別です。山麓線からお店へのルートへ曲がってから斜度がキツくなります。
軽いギアでクルクルとペダルを回しつつジリジリ登ります。車が来ないことを確認しつつ蛇行も織り交ぜて登ります。交差点突き当たりまでの登りが本当にキツかったです。
P10はリアのギアが40Tあったのでギリギリなんとかなったところ。次回からは無理せず押していきます。もっと登り性能に振るならフロントのチェーンリングを53Tから50Tかそれ以下にした方が良さそう。
少なくとも久々の山麓線で登る坂ではなかったです……。
虫の息でフラフラになりつつ、月日堂製パンに到着。
開店時間に合わせて到着したのでパンは選び放題です。月日堂製パンさんはざっくり説明すると、ライ麦から起こしたルヴァン種など素材にこだわった素朴なパンをメインに扱っています。カンパーニュ、食パン、クロワッサン、季節商品(アップルパイやスコーンなど)などがあります。
ライ麦など白くないパンが多い印象。小麦の素朴かつしっかりした味わいが楽しめるので食事パンとして非常に美味しくて満足度が高いというのが個人的な感想。開店時間に合わせて多くの来客があるのも納得の美味しさです。
そのほか、こちらのお店は「サイクリスト割引」というものを実施しています。前述の坂道を登る必要がありますが……。
今回はカンパーニュ・ブリオッシュ・クロッカンを購入。
買い込んだパンはVargeP10に装備してきたバックパックに収納。こういうことがやりたくてP10には純正カーゴラックも装備しています。
バッグを凌駕する積載量により、今回のように多めの荷物もしっかり収納できますし、輪行や駐輪時も荷物の取り回しと防犯性が向上します。
今回のライドでは走った際の固定力も確認しましたが一定量の荷物が入ることでさらに安定します。横への振れでもバッグがリアキャリアから滑落することもありませんでした。使い勝手が良かったので輪行があるライドはこれがデフォになりそうです。
当初の目的を果たしたので帰ろうかと思いましたが、時間の都合が良かったので「キッチン ヤマナミ」というお店に行くことにしました。このお店はかつては松本市にありましたが閉店。その後、常連の方が修行して継いだことで復活したとのこと。私も松本市にあった時代に何度か食べに行ったことがあります。前から行こう行こうと思っていましたが、開店時間合わせで行かないと混雑していること、タイミングが合わないなどで今まで行けていませんでした。
山麓線から「有明山通り」を降りていきお店に到着。有明山通りは登山をされる方には中房温泉に登っていく道と言えばわかりやすいでしょうか。大糸線の安曇追分駅から登っていく道です。
お庭も綺麗にお手入れされています。
キッチンヤマナミのスパゲッティです。ハンバーグを追加トッピングしています。
美味しい!!
〇〇年ぶりなので当時の味そのままかと言われると記憶は曖昧ですが懐かしさを覚える味わい。こちらのスパゲッティはいわゆる「昔ながらの洋食屋さんのスパゲッティ」と言ったところ。(厳密にはそれとも違いますが)
現在の一般的なアルデンテな「パスタ」とは違う存在です。ナポリタンが良い例ですが今となってはこういうスパゲッティは一つの料理ジャンルを確立していると言えます。
ただ、誤解の無いように補足するとただの懐かしさやノスタルジーだけで混雑しているわけでは無いということ。わかりやすく便宜上「昔ながらの洋食屋さんのスパゲッティ」と書きましたが、それともまた違う種類のスパゲッティとも言える美味しさです。
美味しいスパゲティをいただいたのでそのまま安曇追分駅まで降りて輪行で帰路に着きました。
今回は月日堂製パン以外にもキッチンヤマナミにも行くことができたので非常に満足度の高いライドでした。どちらもまた再訪したいと思います。